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【お悩み相談室】不安が強くパニックを起こしやすい子どもに効く対応はありますか?

更新日:

息子は発達障害グレーゾーンの7歳です。不安が強いタイプで、すぐに「時間がない!」「できない!」などとパニックを起こします。些細なことでもパニックになってしまうため、正直イライラしてしまいます…。どうすればすぐに落ち着けるようになるのでしょうか?

 

7歳・男の子のママ

発達障害の子どもは不安が強い傾向があり、ちょっとしたことでもすぐにパニックを起こしがちですよね。そこで今回は、同じように息子のパニックで悩まされた私が子どもを落ち着かせる対処法についてお伝えします!

 

発達科学コミュニケーション
トレーナー 森あや

 

【目次】

 

1.すぐにパニックを起こす息子VS火に油を注ぐ私

 
 
私の息子は発達障害グレーゾーンの小学1年生です。不安が強いタイプであるため、以前はちょっとしたことですぐにパニックを起こしていました。例えば、
 
 
・朝、なかなか遊ぶのをやめずやっと食卓に来たと思ったら「時間がない!遅刻しちゃう!」とパニックを起こす…。
 
・計算問題がズラーっと並んだドリルを前に、「こんなにできない!」とパニックを起こす…
 
 
そんな息子の様子にイライラして
 
 
「いつまでも遊んでいるからでしょ!」
「そんな大騒ぎしてないでさっさとやればすぐ終わるでしょ!」
 
 
と声をかけてしまいパニックはさらに悪化…という日々を過ごしていました。
 
 
発達障害グレーゾーンの子どもは行動の切り替えが苦手なために、どうしても自分で「時間がない」という状況を作り出してしまいがちなんですよね。
 
 
さらにこだわりが強く、「〇〇すべき」というルールを勝手に作っていることも多いため、自分で自分の首を絞めてしまう傾向もあります。
 
 
だからイライラしてしまう相談者さんのお気持ちはよく分かります。
 
 
しかし、私の以前の接し方からも分かるように、子どもを責めるような声かけをするのはパニックを悪化させてしまうだけなんです。
 
 
そこで今回は不安が強くパニックを起こしやすい、発達障害グレーゾーンの子どもを落ち着かせるコツについてお話ししていきます。
 
 
 
 

2.どうして発達障害の子どもはパニックを起こしやすいの?

 
 
まずここでは、発達障害グレーゾーンの子どもがパニックを起こしやすい理由についてお話ししていきます。
 
 

◆見通しの立たないことが苦手

 
 
発達障害の子どもは、急な変更や見通しの立たないできごとに対して不安が強い傾向があります。
 
 
脳の発達が未熟であるために、目に見えないものを想像することが苦手だったり、「何が起こるか分からない」という状況に必要以上に強い恐怖心を感じてしまうからです。
 
 
そのために、少しでも「できないかも」と感じると不安になってしまうのです。
 
 

◆ネガティブな感情をうまく処理できない

 
 
発達障害の子どもは情報処理が苦手だったり、嫌なことを記憶しやすいという特性を持っているため、ネガティブな感情で頭の中がいっぱいになりやすい傾向があります。
 
 
そのために、少しの不安が一気に大きくなってしまい、パニックを起こすことになってしまうのです。
 
 
 
 

3.不安が強い子どもを落ち着かせるコツとは?

 
 
では不安が強い発達障害グレーゾーンの子どもを落ち着かせるためにすべきこととは何でしょうか?
 
 
ここで大事なことは「いかに子どものパニックを悪化させずに、行動させることができるか」です。お母さんは子どもの感情に巻き込まれないように冷静に対応してください。
 
 
また子どものパニックの原因は、大抵は落ち着いて取り組めば案外すぐに終わるようなことだったりします。そこでお母さんにはポジティブな言葉を使って、子どもの不安を減らしてあげてほしいのです。
 
 
今回は効果的な対応を2つお話しします。
 
 

◆見通しを持たせて安心させ、行動を促す

 
 
まず1つ目は子どもに見通しを持たせて安心させてあげることです。
 
 
ここでは「朝、なかなか遊ぶのをやめずやっと食卓に来たと思ったら『時間がない!遅刻しちゃう!』とパニックを起こす」という場面を例に対応を考えてみます。
 
 
冒頭でお話ししたように、これは我が家でよくあった場面です。そこで私は
 
 
まずは落ち着いて「大丈夫大丈夫!〇〇くんならこれくらいすぐに食べ終わるよ!」などと「あなたはできる!」というメッセージを伝える
 
声かけと一緒に背中をさするなどスキンシップを取る
 
 
という対応で子どもを安心させるようにしていました。
 
 
ここで注意してほしいのは、「いつまでも遊んでいるからでしょ!」などと子どもの行動を蒸し返して責めるようなことは絶対にしないでほしいということです。
 
 
子どものやる気を引き出すために必要なのはネガティブな言葉ではなく、ポジティブな言葉だからです。
 
 
そして子どもが落ち着いて食べ始めたら
 
 
・「お、食べ始めれたね!」とすかさず声をかける
 
・「おかず食べてるね」「ご飯もう半分も食べれたね!」と子どもの行動を実況中継する
 
 
という感じで声かけをしていきます。実況中継は肯定のテクニックの1つで、子どもの行動を促すのにとても効果があるんです。
 
 
食べ終わったら「さすが○○君!あっという間に食べれたね!」とたくさん褒めてあげてくださいね。
 
 

◆普段から小さな成功体験を積ませる

 
 
2つ目に必要なことは、普段から小さな成功体験を積ませることです。
 
 
お母さんには、子どもがパニックを起こした場面以外でも、普段から子どもの失敗を責めないようにして欲しいのです。
 
 
例えば、子どもがコップの水をこぼしてしまったとします。ここで「もー、何やってるの!」なんて言うのはNGです。
 
 
お母さんは「何が起きてもなんとかなる!」というメッセージを伝えるために、「あー、大丈夫大丈夫!こんなの○○君ならあっという間に拭けるよ!」と言う感じで声かけをしてほしいのです。
 
 
そして拭けたら「もう拭けたね!さすがだね!」と褒めてあげてください。小さなことでも実際に「できた!」という成功体験を重ねることで、子どもに自信をつけてあげることができるんですよ。
 
 
こんな風にコミュニケーションを改善することで、我が家の息子の様子はぐんと落ち着きました。パニックを起こすこともなくなり、「これくらいすぐできるよ!」と落ち着いて行動できるようになったのです。
 
 
 
 
いかがでしたか?不安が強くパニックを起こしやすい発達障害の子どもに必要なことは
 
 
・見通しを持たせることで安心させ、行動を引き出す
・普段から小さな成功体験を積ませる
 
 
ことの2つです。お母さんの声かけで子どもに安心を与え、自信をたくさんつけてあげてくださいね。
 
 
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執筆者:森あや
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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