ADHD コミュニケーション

<前編>発達障害の子どもの可能性は無限大!そう私に教えてくれた、ADHDの診断を受けているA君の話。私の原点をお話しします。

更新日:

学生時代に出会った、発達障害・ADHDの診断を受けているA君。彼との出会いで、私は発達の世界に魅了されました。子どもの無限大の可能性を教えてくれたA君の話、出会い編です。
 

【目次】

 

1.私の原点をお話しします。こうして発達の世界へ足を踏み入れました

 
 
今年のGW、信州の地へ家族で旅行に出かけました。この旅の目的は2つ。
 
 
一つは、子どもたちに都会では体験することのできない五感を使った遊びを思いっきり体験させてあげたかったこと。
 
 
そして、私にとってとてもとても大切だった、もう一つの目的。それは、私が発達障害の子どもたちと初めて出会ったときの感動や気持ちをもう一度ありありと思い出すことでした。
 
 
私は、大学の4年間を信州の地で過ごしました。学校の先生になりたい!と信州大学の教育学部に入ったのです。
 
 
欲張りな私は、「ただの先生よりカウンセリングができる先生の方がお得じゃない!?」という気持ちで、信州大学教育学部の中にある「教育カウンセリング課程」で心理学を専攻しました。
 
 
大学2年生。心理科は、教育学部の中でもかなりハードな授業が多い専攻らしく(入ってから知りました)、フラット3と呼ばれるものすごくヘビーな必修授業がありました。
 
 
「心理学実験法」
「心理学調査法」
「心理学検査法」
 
 
寝る間も惜しんで研究し、レポートにまとめ、必死で提出しなくてはいけないフラット3と呼ばれる授業。これをクリアしなくては進級すらさせてもらえません。
 
 
私はこのフラット3のなかの「心理学検査法」に魅了されてしまったちょっぴり変態です(笑)
 
 
知能検査を使って子どもの見えない能力を見つけていく。この探偵のような過程がたまらなく面白く、魅力的に感じました。
 
 
もっとこの道を極めたい!!!
 
 
そう思い、検査法を担当していた教授の研究室に入ることを決めました。
 
 
その研究室が、発達障害の研究を専門としているなんて、その時は知りもしなかったのです。
 
 
発達障害って何ですか??
LD?ADHD?
何の頭文字??
 
 
そんな知識の状態で飛び込んだ発達障害の世界。そこで私は自分の人生を変えるほど衝撃的な出会いをします。
 
 
忘れもしない。超がつくほど多動キレると手が付けられない、ジャイアンみたいに大きな体の注意欠陥多動性障害(ADHD)のA君
 
 
A君がいなかったら、今、私はこの仕事をしていなかったと思います。彼は私に、発達障害の子どもたちの無限大の可能性を見せてくれました。
 
 
 
 

2.発達障害・ADHDって怖い?いいえ、診断がついていたって、子どもは無限大の可能性をもっているのです

 
 
さて、私の人生を変えるほどの衝撃を与えてくれたADHDの男の子A君。出会ったとき彼は4年生。体が大きく、まさにジャイアンのような印象の男の子でした。
 
 
彼と出会ったのは、自分が所属した大学の研究室のある研究セッションの中でした。
 
 
ソーシャルスキルトレーニングという、友達と関わることが苦手な子やルールを守ることが苦手な子へ、小さなグループの中で社会性のトレーニングをするグループセッションです。
 
 
今でこそ、幼児期の「療育」といえば少人数で、ソーシャルスキルに近いことを教えていくのがスタンダードになりましたが、当時はまだ、療育といえば、比較的障害が重度のお子さん向けの通園タイプ(1日、幼稚園の代わりに通い、生活習慣からトレーニングする)が主流でした。
 
 
大学の研究ですから、条件を整えて、トレーニングの効果測定をしていきます。
 
 
研究グループに参加してくれた発達障害の子どもたちは、 小学校1年〜4年生までの男の子、全員ADHDの診断があることが条件で募集されました。
 
 
集まった子どもたちの中でもA君はひときわ大きく、感情の起伏が激しい「乱暴者」に見えるような気質の持ち主でした。
 
 
トレーニングの第1回目は、子どもたちの普段の様子を観察するために何もセッティングせず、ただ、お部屋と自由な時間、自由に遊んでいいおもちゃだけを用意して、子どもたちに自由に遊んでもらうセッションを行います。
 
 
これは、ベースラインを取るためで、普段の様子を知らないとトレーニングの効果があったのかどうかを検証することができないため行います。
 
 
このときの様子は今も脳裏に焼き付いています。
 
 
集まったのは全員、かなり重度のADHDの持ち主
全員、超多動。全員、超衝動的
 
 
自由に遊ぶのは大好きですが、みんな譲ることができなかったり、マイルールがあったりして、そこここで喧嘩が勃発していきました。
 
 
大興奮で遊ぶ中で、冒頭にお話ししたA君がついに、パニックを起こしました自分の遊びたいおもちゃをお友達に取られてしまったことが原因でした。
 
 
顔を真っ赤にして泣き狂いながら、近くにあるものや人をなぎ倒すように暴れるA君。男性スタッフ数人で、A君を抱きかかえ、外に連れ出しようやくクールダウンさせました。
 
 
私はといえば、ただ呆然とその様子を見ていることしかできませんでした。
 
 
当時大学2年生。一番下っ端の、二十歳ソコソコの私。 まだ子どもと関わる経験もほとんどなく、発達障害の知識もほぼない、そんな状態でお手伝いのスタッフとして研究チームに入っていた私。
 
 
うまく立ち居振舞うことなんかできず、もれなくA君の逆鱗のパンチをみぞおちに喰らいました(苦笑)
 
 
このとき、この状況を呆然としながら見ていた私が思ったこと。それは、
 
「ADHDって怖い…。」でした。
 
 
振り返るだけでゾッとします。こんな風に誤解を受けていく子どもたちが、世の中にはたくさんたくさんいる訳です。
 
 
でも、なんの知識もなく、この状況を見て、おまけにパンチまでもらったら…
 
 
い人たちだから近づかないでおこう」そう思うのも当然なのかもしれないと感じます。
 
 
無知は罪です。
 
 
私が無知のまま、誤解したままにならずに済み、さらには、発達障害の子どもたちに魅了されていくことになったのは紛れもないA君のおかげ。
 
 
A君は奇跡の姿を私に見せてくれたのです。
 
 
正しく理解し、心から信頼し応援すれば彼らは必ず答えてくれます。それを私の目の前で証明してくれたエピソードは次回の後編でお話しします!
 
 
 
 
 
 
執筆者:石澤かずこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 
私が心底魅了されている発達の世界。経験談も発信中です!
▼▼▼
1日1分!無料メールレッスン
「育てにくい子」の未来が変わる!
ママの一言で幼児の脳を育てる魔法のコミュニケーション
ご登録はこちら

▼子どもの発達がぐんぐん伸びる情報が毎日届きます!

-ADHD, コミュニケーション
-, , , ,

Copyright© パステル総研 , 2019 All Rights Reserved.