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教室に行かなくてもいい!~通級・放デイ・おうちでの発達障害の子どもの居場所づくり~

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発達障害の子どもで、教室に居場所が見つけられなかったらどうしますか?居場所は教室のなかにこだわらなくてもいいんです。教室の外、学校の外、おうちのなかに居場所ができれば、子どもの心が安定して頑張ることができるんです。
 

【目次】

 

1.発達障害の子どもの居場所づくりのためにお母さんができること~放課後デイの利用~

 
 
発達科学ラボ・川崎舞子さんの息子さんは小学校4年生
 
 
1年生の1学期はとてもスムーズだった息子さんですが、夏休み明けから学校でうまくいかないことが増え、2年生のゴールデンウィーク明けから不登校になってしまったそうです。
 
 
当時のお話についてはこちらです。
 
 
今は息子さんのペースで学校に復帰して通常級(通常学級・普通級)と通級を利用しているそうです。
 
 
今回は川崎さんがどんな対応をされたのか伺いました。
 
 
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――学校でうまくいかなくなってきたころ、学校にどんな支援をお願いしましたか?

 
 
「居場所として通級の利用や保健室登校ができるか小学校に聞いたところ、『通級はない、保健室登校も先生が少ないからできない』ということで、学校の中に居場所を作ることはできませんでした。
 
通級は当時、市のなかで2~3校しかありませんでした。もちろん利用できたら利用したかったです。
 
居場所として図書館も提案してみました。司書さんがいらっしゃるので大丈夫かなと思ったのですが、結局許可は下りませんでした。」
 
 

――学校外で支援を得ることはできましたか?

 
 
「2年生の夏に病院で発達検査を受けました。
 
そのときお医者さんに、『自治体によって支援が異なるから、スムーズに支援を得たいなら診断書を書きます。』と言われたのでお願いしました。
 
その診断書のおかげで福祉の関係の方とつながることができ、放課後デイサービスに通い始めました。
 
週1回1時間、1:1ですが、内容は本当に自由で、息子がイヤなことは一切せず、何をしても怒られず、好きなことをして過ごしています。
 
デイの先生も相性の合う方を探してくださって、少しずつ時間をかけて慣れていきました。今ではデイも先生も大好きで、第2の家のようにリラックスできる場所になっています。
 
今は週3回ほど学校に通っていますが、デイの日は学校を早退してデイに通っています。」
 
 
◆ポイント解説
 
川崎さんは学校に固執せず、学校の外で息子さんの居場所を探されました。
 
 
放課後デイサービスだけでなく、習いごとフリースクールなど、学校の外で居場所になりそうな場所はたくさんあります。
 
 
学校に復帰できてもすべてが解決したわけではありません。
 
 
子どもは頑張って通っている場合がほとんどです。無理をさせず子どものペースを守ることが大切です。
 
 
 
 

2.発達支援は充実しつつあるけれど前途多難!?学校で「居場所」を作るのに必要なこととは

 
 

――今は通級を利用されていると伺いました。きっかけを教えていただけますか?

 
 
「今年4月から学校で通級が始まりました。
 
学校のおたよりで、偶然『通級指導員』という言葉を見つけて知りました。
 
先生に聞いてみたら『実はできました』と言われたので、その場で『お願いしたいです!』と伝えました。
 
ちょうど学校も、どの子を通級に入れようか協議をしている段階だったようです。息子は授業中立ち歩くなどの行動面は問題なかったので、もし私がお願いしなければ入れてなかったかもしれません。」
 
 
◆ポイント解説
 
新しい支援制度の導入は、発達障害の子どもを持つ親としてはとてもうれしいですよね。でも、川崎さんの場合、学校側から積極的な案内はなかったそうです。
 
 
待っていても必要な情報が来るかどうか分かりません。
 
 
学校のおたよりや自治体のホームページをチェックしたり、子どもに必要な支援を具体的に検討して、「こういう支援はしてもらえませんか?」積極的に相談したりすることも必要です。
 
 
具体的な支援を検討しておけば、川崎さんのように、新しい支援制度が導入されたときにすぐに申し込むことができます。
 
 

――実際に通級に通って、よかったことはありますか?

 
 
「週2回利用していますが、行事の関係で週1回になることもあります。
 
本人の理解しやすい2・3年生のときの算数などを教えてもらっています。マンツーマンのため、勉強はわかりやすいです
 
また、毎回ではないのですが、時間割の調整をしてもらえるのが助かります。
 
例えば、もうついていけない算数の授業を息子の通級の時間に設定してもらって、息子がクラスで退屈な時間を過ごさないように工夫してもらっています。」
 
 

――反対に想像していたのと違う…と思ったことはありますか?

 
 
「通級がスタートする前、担任の先生、通級の先生、特別支援コーディネーターさんと相談会をしました。
 
そのときは、通級は学校のなかで休憩できる、居場所』になるようなところにしよう!と決まったんです。
 
でも、結局通級の先生が勉強させてしまっています。
 
1:1で2・3年生の復習をしているので、解けちゃったみたいで…そうしたら次から次へと勉強量が増えて。疲れてしまって、次の日に休んでしまうこともあります。
 
通級の先生が息子が苦手な男の先生ということもあって、今のところ『安らげる居場所』にはなっていません。」
 
 

――川崎さんは今の通級の状況をどうお考えですか?

 
 
「先生も通級の担当が初めてで手探り状態なんだと思います。
 
子どもとお話しするのが苦手な感じの先生、という印象です。
 
子どもと個人的に仲良くなるより勉強を教えた方が楽なのか、『これだけ勉強ができるようになった!』という達成感を得たいのか…
 
『おしゃべりして居場所を作ろう!』という感じではないんです。
 
私から見ても、その先生は体が大きくて、いるだけで圧迫感がある方。心を開いてお話しできるまでに時間がかかるタイプです。
 
こういうタイプの先生なので、息子も緊張して頑張ってしまうから疲れてしまうんだと思います。行きしぶることもあります。
 
2学期もこの状況が続くなら、勉強は量は減らして、ゲームしたり遊んだりしてほしいと伝えるつもりです。
 
先生も頑張ってくださっていると思うので、相談しながらやっていきたいと思っています。」
 
 
◆ポイント解説
 
通級の内容は学校によってさまざまです。取り出し学習が中心のところもあれば、遊び中心のところもあります。
 
 
子どもにどんな支援が必要なのか、その支援が通級に通うことで得られるのか、見学をして判断する必要があります。
 
 
特に通級が個別で実施されている場合は、子どもが先生を好きになることはとても重要です。
 
 
好きでない人と2人きりで1時間過ごすのは大人でも苦痛ですよね。大好きな人がいる空間こそ、居場所になります。
 
 
子どもが先生を好きになるためには、まずお母さんが先生との信頼関係を築くことが必要です。
 
 
どんなふうに支援したら子どもが安心して生活できるのか、お母さんの希望を伝えながら先生と一緒に考える、という姿勢も大事かもしれません。
 
 
そのためには、先生との連絡は密にしておく必要があります。
 
 
川崎さんは毎日の連絡帳に加えて、週に2~3回は先生と直接話す機会を作っているそうですよ。教頭先生や校長先生ともお話しすることもあるそうです。
 
 
 
 

3.学校には行かなくてもいい。家を居場所に息子のペースで「やりたいこと」を一緒に探したい

 
 

――今後の息子さんの生活について、どんな風にしていきたいと思っていますか?

 
 
「発達科学コミュニケーション(発コミュ)を実践して、家でのバトルがなくなりました
 
発コミュをやる前は『認めてくれない!』『ほめてくれない!』『ママはライオンみたい!』とよく言われたのですが、今では言わなくなりました。
 
私自身も全然認めてなかったと思いますし、ほめているつもりでしたが、息子には届いていませんでした。
 
発コミュを始めて、だいぶ変わって落ち着きました。
 
家の居心地がよくなったからか、家から出たがらなくなりました。家が大好きなんです。家で何もしたくない…という感じです。
 
これからは本人のやりたいこと、ワクワクすることを一緒に探して伸ばしたいですね。
 
無理に学校に行かせようとは思っていません。今のペースで行きつつ、増やせそうなら増やしたらいいし、行きたくないのなら行かなくていいと思っています。
 
本人のしたいようにさせたいですね。本人の様子を見守りながらできることをやっていこうと思います。」
 
 
◆ポイント解説
 
発コミュを実践されて、息子さんに褒めが伝わった結果、暴言がなくなり、おうちが息子さんにとって一番の居場所になったのです。
 
 
きっとおうちのなかでリラックスして過ごせているからこそ、通級でも頑張れてしまうんですね。
 
 
「息子のやりたいことを一緒に探して伸ばしたい」とおっしゃる川崎さん。学校には行ってもいかなくてもいいそうです。
 
 
日本の教育システムはまだまだ発達障害やグレーゾーンの子どもに対して支援は十分ではありません。かといって、彼らの個性や得意が十分に伸ばせる場所でもありません。
 
 
これから入学される年長さんのお母さんは、お子さんが学校になじめるかご心配だと思います。でも、子どもが心と体を壊してまで学校に行かなくてもいいんです。
 
 
これから入学を迎える年長さんのお母さん。学校は「行かなければいけない場所」ではなく「行ってもいい場所」と捉えて、子どものペースで進んでいきましょう!
 
 
 
 
執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
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