「学校に行きたいけど行けない」子どもの登校しぶりを解消する3つの対応

「学校に行きたいけど行けない」子どもの登校しぶりに悩んでいませんか?実は登校しぶりには、はっきりとした理由が分からないものも多いんです。そこで今回は、このような場合の対応のコツをお伝えします。
 

【目次】

 

1.「学校に行きたいけど行けない」子どもの登校しぶりに悩んでいませんか?

 
 
 
朝になると何かとグズグズして始まる登校しぶり…「学校に行きたいけど行けない」というお子さんの対応に悩んでいませんか?

 
 
行きたいなら行けば良いのに!とイライラしながらどうにか学校に行かせようと必死になればなるほど疲れてしまいますよね。そして、不登校になったらどうしよう…という不安も頭をよぎることでしょう。
 
 
発達障害の子どもは苦手なことが多く、感覚過敏や学習障害など様々な理由で不登校になるというケースもよくあります。
 
 
一方では前述した通り、「はっきりした理由はないけれど登校をしぶる」というタイプも多いんです。
 
 
「学校に行きたくない!」と本人が学校に行くことを明らかに嫌がっているパターンの場合は理由がハッキリしていることが多いのですが、「学校に行きたいけど行けない」と本人に登校する意志があるパターンは対応に気をつけなくてはいけません。
 
 
 
つまり、お母さんの対応に注意が必要ということです
 
 
なぜなら、このパターンの登校しぶりは、親も子どももストレスが大きく、対応を間違えると不登校につながりやすいからです。
 
 
そこで今回は、「学校に行きたいけど行けない」「はっきりした理由がないのに登校をしぶる」という場合に焦点を当てて、登校しぶりの対応のコツをお話しします。
 
 
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2.矛盾している…行きたいけど行きたくない心理とは

 
 
「はっきりした理由がないのに登校をしぶる」や「学校に行きたいけど行けない」と言う状況は一見矛盾しているように見えるため、お母さんも対応が難しいですよね。
 
 
「理由がないのになんで登校をしぶるんだろう?」
 
「学校に行きたいのに何で行けないの?」
 
 
とどうすればいいのか分からず、お母さんもとても辛いと思います。
 
 
以前は私もその1人でした。
 
 
我が家の息子は発達障害グレーゾーンの小2です。幼稚園の頃は登園時間が近づくと
 
 
「お家を出る時間なのに泣くのが止まらない!」 
 
「幼稚園に行きたいけどこれじゃ行けない!」
 
 
パニックを起こし登園させるのも一苦労。
 
 
しかし、幼稚園の先生からは「園では落ち着いて過ごしていますよ」と言われ、本人に聞いても決定的な行きしぶりにつながる要因が見つからない…という毎日でした。
 
 
こんな風に矛盾している状況には、子どもが抱えている無自覚な要因が隠れています。
 
 
実は子どもの「学校に行きたい」と言う言葉の裏にあるのは、周りの大人から幾度となく聞かされている「学校には行くべき」と言う思い込みなんです。
 
 
しかしながら、身体は正直です。頭では「学校に行かなきゃ!」と思っていても拒否反応を示してしまい、
 
 
・前日の夜から憂鬱になってしまう
 
・登校時間が近づくとパニックになってしまう
 
 
と言う行動が起きるのです。
 
 
そして本人も学校に行けない自分を責め、辛い思いをしています。
 
 
さらに発達障害・グレーゾーンの子どもは、こんな風に一見複雑に見える登校しぶりを起こしやすい傾向があります。
 
 
それは以下のような脳の特性を持っているからです。
 
 

◆ネガティブな記憶が残りやすい

 
 
発達障害の子どもは、楽しかった記憶よリも嫌な記憶の方が残りやすいという特性を持っています。
 
 
発達障害の子どもは他の子どもと比べてできないことや苦手なことが多く、学校でも注意され叱られる機会が増えがちです。
 
 
そんな積み重ねが子どもの自信を奪い、学校に対して漠然としたネガティブなイメージを作ってしまうのです。
 
 
 
 

◆嫌なことに対してエンジンがかかりにくい

 
 
発達障害の子どもは脳の発達が未熟なため、やりたくないことをやるときに大人の何倍もエネルギーを必要とします。
 
 
そのため、嫌なことに対してエンジンがかかりにくい状態であり、「はっきりとした理由はないけれどなんとなく学校が嫌」くらいの気持ちがあるだけで、登校をしぶるようになってしまうのです。
 
 
つまり、発達障害グレーゾーンの「学校に行きたいけど行けない」タイプの登校しぶりには
 
 
「学校は行くべきところ」と言う思い込み
    VS
漠然とした学校へのネガティブなイメージの蓄積と自信の喪失
 
 
と言う構造が隠されているのです。
 
 
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3.「学校に行きたいけど行けない」にはこう対応する!

 
 
では「学校に行きたいけど行けない」タイプの登校しぶりにはどう対応すればいいのでしょうか?
 
 

◆①「学校に行くべき」と言う思い込みを手放す

 
 
まず必要なのは、「学校は行かなければいけない」と言う思い込みをお母さんが手放すことです。
 
 
先ほどもお伝えしたように、子ども自身も「学校は行くべきだ」と言う思い込みと登校しぶりを起こしてしまう自分との間で苦しい思いをしています。
 
 
つまり子どもの「学校に行きたい」と言う発言には「学校に行かなくてもいいよ、と言ってもらえれば楽になれるのに…」と言う本音が隠れているんです。
 
 
ですからここで「頑張って行きなさい!」と無理強いしてしまうと、
 
 
・自分の思いを理解してもらえない辛さを抱える
 
・「学校に行けない自分はダメな人間なんだ…」と自身を責める
 
 
などと子どもを追い詰めてしまうことになります。
 
 
まずはお母さんが子どもの気持ちに共感し、「無理して学校に行かなくてもいいんだよ」と伝えることで安心させてあげましょう。
 
 
その上で、子どもに自信をつけるコミュニケーションを行なっていきます。
 
 

◆②できているところを褒めてあげる

 
 
まずやって欲しいことは普段から子どものできているところに注目して褒めてあげることです。
 
 
朝はバタバタしていてどうしても「早く〇〇して!」なんて声かけをしてしまうことが多いかもしれません。しかしこれでは子どもはどんどん自信をなくすだけです。
 
 
子どもに自信をつけるにはできているところをたくさん見つけて褒めてあげることが必要です。
 
 
「ちゃんと起きれたね!」
 
「着替えてるんだ!」
 
「ご飯たべれたね!」
 
「歯磨きしてるんだね!」
 
 
こんな風に子どもがやっていることをそのまま口に出してあげましょう。子どもは褒められると自信がつき、自分で考えて行動できるようになるんですよ。
 
 

◆③子どものペースを最優先する

 
 
2つ目は子どものペースを最優先するということです。
 
 
登校しぶりを起こす子どもに絶対にやってはいけないのが、何がなんでも学校に行かせようとすることです。
 
 
その代わりにやってほしいのが、学校に行くことのハードルをぐんと下げてあげることです。
 
 
息子の行きしぶりがひどかったとき、私は「ちゃんと落ち着いてから行けばいいんだよ。何時になっても大丈夫だよ。」と声をかけながら落ち着くまで背中をさすっていました。
 
 
幼稚園にも息子の行きしぶりのことを伝え、遅刻については了承を得ていました。
 
 
そしてパニックが収まった後も無理強いはせず、
 
「ちゃんと落ち着けたね。とりあえずトイレだけ行ってみる?」
 
「トイレ行けたね!じゃあ玄関を出てみる?無理そうだったら途中で帰って来て大丈夫だよ。」
 
「おうち出れたね!じゃあ交差点まで行ってみる?」
 
「もうここまで来れたね!教室までお母さんと一緒に行く?」
 
という感じで褒めとスモールステップの声かけで息子の行動を促すようにしていました。
 
 
もちろん道の途中で止まってしまうことも何度もありました。しかしここまで来れたことをその都度褒め、息子が歩き出すのを待っていました。
 
 
息子は時間がかかっても最終的に登園できるタイプでしたが、途中で「やっぱり無理!」となる場合もあると思います。
 
 
そんなときは「ここまでよく来れたね。頑張ったね!」と途中まででも行けたことをしっかり褒めて無理強いはしないようにしてください。
 
 
こうやってできているところをたくさん褒める、子どものペースを最優先するということをしているうちに息子は登園前にパニックを起こすことはなくなり、行きしぶりもなくなっていきました。
 
 
小学生になった今は毎朝笑顔で登校しています。
 
 
 
 
いかがでしたか?「学校に行きたいけど行けない」という発達障害の子どもの登校しぶりに必要なのは
 
 
・「学校は行くべき」と言う思い込みを手放す
 
・普段からできているところを褒めて自信をつける
 
・子どものペースに合わせる
 
 
と言うことです。
 
お母さんの対応で子どもの登校しぶりを解消してあげてくださいね。
 
 
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また、登校しぶり対策には普段からの学校の先生との連携も大事です。
 
 
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執筆者:森あや
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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