学習障害 対応

「宿題しない子」。それはもしかしたら発達(学習)障害・グレーゾーンの特性があるかもしれません!〜書きの苦手編〜

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「宿題しない子」は、単に「やりたくない」という気分だけではなく、学習障害(LD)の特性が隠れている可能性があります。特性があると、本人は頑張ろうとしても、取り組むのが難しくなります。今回は、LDの中でも「書き」の苦手にフォーカスしてお伝えします。
 

【目次】

 

1.発達(学習)障害・グレーゾーンのお子さんの「書き」の苦手。実は、読みの苦手と関係があるんです

 
 
お子さんは、普段「宿題」にどのように取り組んでいますか?
 
 
真面目に取り組み、頑張っているのに、なかなか結果に繋がらない場合、発達(学習)障害・グレーゾーンの可能性があります。
 
 
 
 
今回は、学習障害の中でも「書き」の苦手について、お伝えしていきます。
 
 
「読み」と「書き」の苦手について、分けて書いていますが、実際は「読み・書き」の両方が苦手なお子さんが多いです。
 
 
なぜなら、「書き」の力は、
 
 
<「読み」に必要な5つの力>
 
①文字を見て音を理解すること
 
②目で見たものを音に変換する力
 
③目から入ってくる情報を処理する力
 
④眼球運動の力
 
⑤ワーキングメモリ
 
 
に加え、
 
①正確に記憶する力
 
②記憶したものを表現する力
 
③手の運筆技能
 
 
の3つの力が求められる構造になっており、「読み」に苦手があると「書き」に影響してくるのです。
 
 

 
 

2.宿題しない子の「書き」の苦手とその気づき

 
 
では、「書き」が苦手とはどういうことか、私たち大人はどのようにして子どもの「書き」の苦手に気づくのか、説明していきます。
 
 

♦︎幼児期(幼稚園・保育園)

 
 
4歳頃より文字に興味を持つ子どもが増え始めます。また、小学校入学前には、自分の名前が書けるようになる子どもも見られるようになります。
 
一方、文字に興味がなかったり、鏡文字などになることがあっても、「(定型発達の)個性の範囲内」と、私たち大人は気に留めないことが多いです。
 
 

♦︎学童期(小学生)

 
 
なぞり書きは問題なくできる子どもが多いのですが、
 
 
自分で書くことが難しい
・小さい”や・ゆ・よ”などの拗音を書き落としたりする
助詞を正しく書くことができない
漢字が覚えられない、または、正しく書けない
 
 
といった苦手が表面化し始めます。
 
 
また、
 
「宿題を嫌がる」
 
「作文を嫌がる」
 
「板書を写すのが遅い」
 
「枠内におさめて書けない」
 
「極端に字が汚い」
 
といった子どもの行動面を目の当たりにすることで、はじめて、子どもの「書き」の苦手に気づくこともあります。
 
 
ここまで読んで、もし、お子さんに当てはまることがあれば、まず、お子さんのどこに苦手があるのか、観察することから始めてみることをおすすめします。
 
 

 
 

3.「書き」が苦手なお子さんは、授業中の工夫が不可欠です!

 
 
さて、日本の学校の授業では、皆さんもご存知の通り「書き」を求められる場面がとても多いですね。
 
 
「書いては消される黒板の文字」を素早く・綺麗に書くことや、口頭での説明をまるで速記のように書きとめ、まとめることが求められます。
 
 
そして、ノートの書き取りが評価の対象の一つであり、特に中学生以降、成績に大きく影響します。
 
 
しかし、わたし個人の意見としては、綺麗に素早く書くこと以上に、その授業内容がわかっているかどうかが大切だと考えています。
 
 
いくらノートをきれいとり、まとめていても、内容が頭に入っていなかったら全く意味がないですよね。
 
 
実は、「書き」が苦手なお子さんは、この状況が起こっているんです!
 
 
先生や親にきちんとノートをとるよう言われるので、頑張って書き続けます。
 
 
しかし、書くことに精一杯で、内容はまったく頭に入っていかなくなります。これが繰り返された結果、授業についていけなくなります
 
 
これでは、なんためにノートをとっているのかわかりませんね。
 
 
なので、「書き」が苦手なお子さんにはノートをとらなくても良いような対策がとても大切になってくるのです。
 
 
学校の先生や友達の協力が得られるのならば、
 
当日分の板書は、
 
・プリントとして事前に用意してもらう
 
・タブレットの使用を認めてもらう
 
・授業後に友達のノートをコピーさせてもらう
 
といった対策を講じるもの一つです。
 
 
授業中は「書く」ことに力を注ぐのではなく、内容を理解すること・授業に参加することにポイントをおいてほしいと思います。
 
 
「書き」を克服しようとむやみに授業中、たくさん書く練習をさせるのはお子さんにとってつらいだけです。
 
 
苦手なことは、ときには引き算で考えることも大切だということを覚えておいてくださいね。
 
 
そして、お子さんがどこに困っているのか、1番身近にいるお母さんが理解し、苦手な部分へのアプローチ方法を考えてあげることが、とても大切です。
 
 
加えて、親子のコミュニケーションを整えて、脳の発達を促していきましょう!
 
 

 
 
執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 
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