失敗するかも・・・とウツウツループにはまってしまった発達障害アスペルガータイプの子どもにできるお母さんの対応と、学校や園から持ち帰ってきた作品の有効活用法お伝えします。貼るだけで子どもの自信を引き出しますよ♪ |
【目次】
1. 記憶に特性のある発達障害アスペルガータイプの子ども
嫌なことがあったときうつうつとするお子さんに困ってしまったときの対応についてお話ししたいと思います。
発達障害アスペルガー・アスペルガー傾向の子どもは、嫌な出来事に直面するとその事で頭がいっぱいになり、
グルグルと悪い方に悪い方に思いを巡らせてしまい切り替えが難しいといった特性があります。
ちょっとした事でもずっと考えてしまう・・・ということはありませんか?
「今日、〇〇失敗しちゃった。明日も失敗するかな」 「あー、怒られちゃった・・・私、ダメだ・・・」等々。
基本的に脳は動物の本能として危険なことを避けようとする働きがあります。危険なことは避け、未知なことは消極的になることが多いです。
特に発達障害アスペルガー・隠れアスペルガーの子どもたちはネガティブなことをずっと記憶していることがよくあります。
これは頭が良いから、記憶力が良いのも一因ですが、アスペルガータイプの特性でもあるので元からどうにかしようというのは難しいことなのです。
では、どのように対応していけば良いのでしょうか。
2.ネガティブ感情からの切り替え対応
発コミュテクニックを使って対応しましょう!
・笑顔
・優しく
・ワクワク感
この3つをお母さんからお子さんに発信していけば良いのです。子どもがふと発した言葉に注目してください。チャンスです!
先に述べた「失敗した・・・ 明日失敗するかも・・・」を耳にしたら、この発言は明日チャレンジする気持ちがある!ということです。
ポジティブに変換してお子さんに声かけしていきましょう。
ワクワク感のある優しい笑顔で 「〇〇(子どもの名前)くん・ちゃんの明日もがんばろうと思っている気持ち、ママはすごいと思うな♪」と伝えます。
また、日常の声かけでよく使うフレーズの『大丈夫だよ』は、記憶にネガティブな感情を溜めがちな特性がある子どもには伝わってないかもしれません。
このタイプの子どもは、きちんと説明して欲しいので「大丈夫って言われても・・・」と思ってしまう可能性があるからです。
ネガティブ発言に対応するには、
① 共感
子どもが声に出している「失敗した・・・明日失敗するかも・・・」という気持ちを、そのまま認め共感します。
子どもの気持ちが落ち着いたところで、
②ポジティブ変換
明日に向けての作戦会議を明るく楽しいものにします。
子ども自身では不安のグルグル思考から出られないことも多いので、お母さんがドーンと構えて明るい方に持っていってあげてくださいね。
そんなやりとりを続けて年齢が上がっていけば「こういうときは、こうするんだ!」という自分で対応する力がついてきます。
3.オススメ!子どもの自信を引き出すおうち作品展
学期末になると、学校や園で作った作品をたくさん持ち帰ってきますよね。その作品の数々はご家庭でどのようようにされていますか?
きっと作品を褒めている親御さんが多いと思います。
アスペルガー傾向の子どもには、おうちで作品を通して大げさなくらいたくさん褒めて自信をつけていきましょう!
作品は自信を引き出すお宝です。
そこで、持ち帰ってきた作品を子どもの目に付く所に貼ります。リビングや、廊下、階段などがいいですね。
お母さんに褒められた作品を毎日見ることで、子どもは潜在的に自信を持つようになります。
目で見て理解するのが得意なお子さんには特に有効です。
視覚的な効果は、
・イライラして元気がない時にポジティブな視覚を子どもに入れることができる
・ネガティブな時には、良かった記憶を引き出す刺激になる
年齢も上がり飾っているのに反応がないお子さんには、作品に一言コメントを添えると、お母さんの喜んでくれ作品だ!と子どもにもわかり自己肯定感にもつながりやすいです。
ぜひ、家に持ち帰ってきた作品や行事の写真なども一緒に飾ってご家族で楽しんでみませんか。
執筆者:今村裕香
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)