何度言っても子どもが動かない!とイライラしがちな幼児さんママ!声かけが子どもの行動につながらないのは、幼児の脳の特徴に理由があります!発達障害・グレーゾーンの幼児の「脳に届く」声かけのポイントをお伝えします! |
【目次】
1. 発達障害・グレーゾーンの幼児の脳に届いて、発達を促す「5つの声かけポイント」
2. 幼児の脳は圧倒的に〇〇○!その特徴を知ることが、脳に届く声かけの第一歩!
3. ママの声かけが、脳に届く子どもの状態を作る3つの工夫とは!?
◆工夫1 近づこう!
◆工夫2 スキンシップを併用しよう!
◆工夫3 名前を呼ぼう!
1. 発達障害・グレーゾーンの幼児の脳に届いて、発達を促す「5つの声かけポイント」
脳に届き、発達を促す声かけをするためには、 いくつか気をつけるポイントがあります。
①脳を「聞く」状態に整えること
②ママの声かけが脳に届く 子どもの状態を作ること
③声かけの内容が、子どもの理解できる ものになっていること
④声かけが行動を引き出す 役割を果たしていること
⑤子どもがした行動が 脳に定着するよう働きかけること
今回は、ポイント2について お話を進めます!すごーくシンプルですが、「幼児」という 発達段階を考えたときに、ものすごく大切なポイントになるので、しっかり最後まで読んでくださいね!

2. 幼児の脳は圧倒的に〇〇○!その特徴を知ることが、脳に届く声かけの第一歩!
幼児は、脳の発達自体が未熟です。どういうことかというと、大人の脳には、脳の中にネットワークがたくさん走っています。
細胞と細胞をつなぐ道路をイメージしていただけるとわかりやすいですね。大人の脳の中にあるネットワークは、例えるなら高速道路。瞬時に脳内に情報を運ぶことができます。
幼児の脳の中にもネットワークは少しずつ 作られます。でも、まだ田んぼのあぜ道みたいな、チョロチョロとした整備されていない道路しかありません。
経験や行動を重ねることで、使った道路が使った分だけ整備されるのが人間の脳の特徴です。 幼児、特に3歳以降のお子さんの脳では、毎日の繰り返しを通して、脳の中の道路整備がぐんぐん進んでいきます。
田んぼのあぜ道ではどんなことが起こるか、ちょっと想像してみてください。そこを全速力で走り抜けようとしても でこぼこに足を取られたり、踏み外して 田んぼに落っこちたり…
一つの情報を脳内で伝えるにも、とても時間と労力がかかります。
これが、どんな風に表に現れるかというと、 ママが「お片づけしようね〜」と声をかけても、「…はーい」 という具合で、返事が返ってくるまでにも時差があります。
さらに、指示を聞いてから行動に移すまでに大きなタイムラグが生じます。 そのタイムラグの間に、さらにママの言葉を忘れる!!ということが起こる(笑)
だから、幼児に言葉だけで指示を出しても、なかなか行動に結びつかないということが起こるのです。
今度、お子さんに、実験してみてください。「◯◯ちゃーん」と呼んでから「はーい」と 返事が返ってくるまでにどのくらいのタイムラグがあるか?
それが、あなたのお子さんの脳の中のあぜ道を情報が通り抜けるのに必要な時間です。そう、幼児って例にもれなく圧倒的に不注意!なのです。
この特性を突破して、ちゃんとママの言葉をお子さんの脳に届けるには、ちょっとした工夫が必要です。

3. ママの声かけが、脳に届く子どもの状態を作る3つの工夫とは!?
◆工夫1 近づこう!
物理的な距離が遠いだけで、お子さんへの指示の通りが弱くなってしまいます。キッチンで家事をしながら、「片付けなよ〜」なんて声をかけていませんか?
ポイントになる指示だけでも、近くに行って声をかけるだけで、伝わりやすさがグーンとアップします!
◆工夫2 スキンシップを併用しよう!
ママの言葉は聴覚の刺激です。それと併用して肩に手を置く、頭にぽんと手をのせるなど触覚の刺激も入れてあげましょう。
そうすることで、ママに注意をグッと向ける ことができちゃいます♪
◆工夫3 名前を呼ぼう!
大人にしてみると、今、あなたと私しかいない状況で、私が喋ったら、当然あなたに話しかけていますよ!!!という感覚。
ですが、 幼児、特に発達でこぼこタイプのお子さんたちは、そもそも自分に言われているという感覚が希薄なお子さんがとても多いです。
大事な指示の前には「◯◯ちゃ〜ん」と優しく名前を呼ぶだけで、お子さんの注意をママに惹きつけることができますよ!
どうですか?どれもとっても簡単でしょう?幼児の脳の特性を知り、ちょっとした配慮をするだけでママの言葉がお子さんの脳に届きやすくなります!ぜひ、今日から実践してみてくださいね!

執筆者:石澤かずこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)