自閉症の癇癪は原因によって対応を変える!スルーが効かない時の対処法

 

自閉症の子が癇癪を起こしたらスルーが正解だと思っていませんか?癇癪の原因によっては対応を変える必要があります。どんな行動の時にはスルーが効いて、どんな時には効かないのか…それをママが把握して対応します!それが本当の癇癪が落ち着く対処法です。
 

【目次】

1.スルー対応で落ち着かない!自閉症の癇癪の事実
2.自閉症の癇癪にスルーの対応が効かない原因
3.行動の切り替えを助ける自閉症の癇癪への対処法!
①子どもの気持ちを肯定する
②子どもへの上手な指示出し

 
 

1.スルー対応で落ち着かない!自閉症の癇癪の事実

 
 
「癇癪が起きたらスルーしましょう」って、よく耳にしますよね。
 
 
しかし実際には、自閉症キッズの癇癪をスルーしても、うまくいかないときってありませんか?
 
 
実は自閉症の癇癪って、すべてにスルーが効くわけではなく、原因によって対応を変えることで、上手に行動の切り替えができるようになるんです!
 
 
自閉症の子どもは日常生活の中で、癇癪が起こることがたくさんありますよね。
 
 
たとえば、こんな場面はありませんか?
 
 
ママ:「お風呂に入ろう!」
 
子ども:「やだ~!」と泣いて暴れる…
 
ママ:スルーの対応
 
その結果…全然落ち着かない!
 
 
スルーの対応が効かない、なかなか落ち着かない癇癪が一日に何回も起きることもありますよね。
 
 
そんな癇癪を早く落ち着けて、次の行動に切り替えさせたいですよね!
 
 
 
 
しかし、癇癪を起こした時の対応って、スルーしか知らない…
 
 
それに子どもの癇癪をスルーせずに反応したら、子どもの思うつぼ!
 
 
また、癇癪が増えてしまうんじゃないの?と、心配になりますよね。
 
 
次の項では、なぜ自閉症の癇癪にスルーの対応が効かないことがあるのか?
 
 
その原因からご説明しますね。
 
 
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2.自閉症の癇癪にスルーの対応が効かない原因

 
 
自閉症の癇癪にスルーの対応が効かないことがあるのは、注目が欲しくて癇癪を起こしているわけではないときです。
 
 
スルーの対応でうまくいくのは、ママへのアピールをしている時、ママに注目してほしいという気持ちから起こる癇癪なんです。
 
 
注目してほしい気持ちで起こる癇癪なら、ママに注目してもらえない、要求も通らない、それならやっても意味がない…という流れで癇癪が落ち着くわけです。
 
 
 
 
では、どんな行動の時にはスルーが効いて、どんな時には効かないのか?
 
 
それをママが把握しておいて、癇癪に対応することが理想的なんです!
 
 
子どもが今している活動から切り替えるのが難しくて、癇癪になっているといった様子であれば、その切り替えのお手伝いをしてあげることが必要ですよね。
 
 
このように、癇癪の原因によって対応を変える!
 
 
それが子どもをスッと落ち着かせる対処法なんです。
 
 
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3.行動の切り替えを助ける自閉症の癇癪への対処法!

 
 
自閉症の癇癪への効果的な対処法は、原因を見極め、行動の切り替えができていないと判断した場合は、子どもの気持ちを肯定し、上手な指示出しをして、次の行動に移してあげることです。
 
 
癇癪を起こした子どもに何を言っても通じないと思われるかもしれませんが、ちょっとしたコツさえつかめば、話が通じるようになります。
 
 
大事なことは、癇癪中の子どもは愚図っているのではなく、困っているのだと理解することですよ。
 
 

◆①子どもの気持ちを肯定する

 
 
まずは、子どもの今の気持ちを肯定してあげましょう。
 
 
なぜなら、子どもはどうして嫌なのか、そしてどうしたいのか、そんな自分の気持ちを上手く伝えられないことで癇癪を起こしているからです。
 
 
「お風呂に入りたくなかったんだね」
 
「まだ遊びたかったんだよね」
 
 
こんな風にママに気持ちをわかってもらえると、子どもは少し落ち着いてきます。
 
 
子どもが嫌がらないのであれば、背中をさすってあげたり、抱っこしたり、スキンシップをとるのもおすすめです。
 
 
子どもの気持ちを受け止めたり、共感してあげることも立派な肯定になるんですよ。
 
 
 
 

◆②子どもへの上手な指示出し

 
 
子どもが少し落ち着いてきたら、行動や感情をスッと切り替えるために、上手に指示出しをしましょう。
 
 
指示出しのポイントは、ポジティブな言い方を意識して、脳のエンジンをかけてあげることです!
 
 
人間の脳は、行動を始める時に一番負荷がかかるので、子どもが動きやすい声かけを意識しましょう。
 
 
「お風呂に入ったら、テレビ見てもいいよ」
 
「お風呂に入ったら、〇〇して遊ぼうか?」
 
 
このように、ちょっとしたご褒美をプラスすることが動くきっかけになります。
 
 
子どもが少しでも動き始めたら、実況中継のような声かけで肯定してあげましょう。
 
 
「ズボン脱いでるね!」
 
「シャツも脱げたね!」
 
「パンツまで脱げたね!」
 
 
こんな風に、子どもがしている行動を見たまま伝えてください。
 
 
ママに自分のしている行動を見ててもらえる!褒めてもらえる!と感じると、子どもはポジティブな気持ちで、次の行動に移りやすくなります。
 
 
 
 
いかがでしたか?
 
 
癇癪を起こして、スルーしても上手くいかないときには…
 
 
どんな癇癪にスルーが通用しないのか?どんな癇癪には肯定や指示出しが必要なのか?
 
 
そんな視点で子どもを観察し、把握しておくことが大事なんですよ。
 
 
癇癪のパターンが見えてくると、ママの心に余裕ができるので、ぜひ実践してみてくださいね!
 
 
 
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執筆者:東原あや

(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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