お子さんの勉強面は問題ないけど言葉が少ないと感じていることはありませんか?発達障害・アスペルガーの特性を持つお子さんとの会話で気を配って欲しいポイントをお伝えします。 |
【目次】
1.発達障害・アスペルガーの特性を持つ子どもの会話の特徴
個別相談で、
『覚えたり、絵本を読んだり、勉強面は問題ないのですが、言葉数が少なくて…』
というお悩みをよく聞きます。
発達障害・アスペルガーの特性を持つお子さんは、記憶力が抜群に良いということが多いですが、会話でのアウトプットが苦手な傾向にあります。
集団生活では、お友達や先生に自分の気持ちや意見などを伝える会話力がどうしても必要になってきます。
せっかく知識や語彙はたくさん頭にインプットされているのに、アウトプットがうまくいかないためにコミュニケーションが取れないのは苦しいですよね。
そして、思い通りにならないからイライラしてしまいがちです。
知っているのに伝えられない…
話したくても話せない…
という状況、お子さんは苦しいですしお母さんは何とかしてあげたいですよね。
3歳児検診や言葉の教室ですることは、まず指示が通っているかの理解力を調べます。次に口や舌の動きを確認します。
会話力に悩んで相談に行っても、検査で問題ない場合は、『様子を見ましょう』と言われることも多いです。
でも、お子さんがコミュニケーションを取りたいのに話せないことに困っていたら、様子見ではなく、お家で会話力を高めてあげましょう。
次は、お家でできる、会話力がグーンとアップする方法をご紹介します。

2.伝わるから伸びる!お子さんに響く言葉のシャワーを増やしましょう!
会話力がグーンとアップするその方法は、
●お母さんがお子さんのコミュニケーションの先生になってあげること
●親子のコミュニケーションを今よりもさらに増やすこと!
●親子のコミュニケーションを今よりもさらに増やすこと!
です。
お母さんから肯定した言葉のシャワーを、たくさんかけてあげることが、子どもに自信を持たせることにつながります!
ここで大切なことは、
・言葉のシャワーを子どもがわかりやすい言葉で話しかけること
・子どもが答えやすいような質問をすること
・子どもが答えやすいような質問をすること
です。
言葉数が少なくアウトプットが苦手な子どもは、知的能力が高いために難しい言葉を好んで言ってしまうところがあります。
我が子もそうでした。本からの情報をキャッチする能力があるので、大人と同じような言葉で話していても良いのではないか!?と以前は思っていたのです。
でも、実際どうだったかというと、全然伝わっていませんでした。
そうなると、親子でイライラしてしまい
「だから、言ってるじゃん!」
「何でわからないの!?」
「何でわからないの!?」
という声かけを繰り返していました。
例えば、日常会話としてお子さんへの「明日の準備をしてね〜」という声かけに、発達障害・アスペルガー傾向の特性のあるお子さんは、「準備とは何か?」が実はわかっていないこともあります。
その場合は、明日の準備でやることを小分けにして伝えると子どもは行動しやすくなります。
例えば、明日の洋服や持ち物など、準備して欲しいことを分解して具体的に示してあげると、子どもは自分ができることから取り掛かることができます。
取り掛かり始めたことに注目してお母さんから肯定や褒めの言葉が得られると、行動のエンジンが掛かります!小分けの準備リストごとにお子さんはこまめに褒められるので自信がつきます。
会話力アップには子どもに伝わる言葉のシャワーが大事です。アウトプットが苦手なお子さんに試してみてくださいね。

執筆者:今村裕香
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)