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発達障害の子どもが「ま、いいか」を言えるようになる!こだわりを和らげる方法

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発達障害の子どもは失敗することが嫌、勝つことへのこだわりが強いために、やれるのにやらない、ということがあります。これはお友達とのコミュニケーションにも影響しますし、何より本人の発達のためにもなりません。その対応をお伝えします。
 

【目次】

 

1.発達障害の子どもが負けや失敗が許せないワケ

 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもは、初めてのことや苦手なことにチャレンジするのを極端に嫌がるケースがあります。
 
 
我が家の自閉症スペクトラムの診断が出ている5歳の息子も同様で、先生からは「プライドが高い」と言われることがありました。私の認識は少し違いますが、人からはそう見えるかもしれないな、と感じています。
 
 
例えば、4歳で保育園で鉄棒の足掛け回りの練習が始まったとき…
 
 
息子は順番の列にも並ばずに、「やりたくない!」と言って怒っていたそうです。先生は息子の性格も分かってくれていますから、無理に呼び戻さずに放置していました。
 
 
すると列には何とか並びますが、順番になるとやっぱりやりたくない!を繰り返し、最後にはなぜか先生に八つ当たりです。
 
 
周りのお友達から見るとただのワガママで、何で怒っているのかさっぱり分かりません。
 
 
息子は、初めてのことにチャレンジするのが苦手な子どもです。お友達がやっている様子を見て、やり方はイメージできるのですが、体をどう動かせばいいのかまでは理解ができません。
 
 
しかも、失敗をすることを極端に嫌がる傾向がありました。そのため、「できるかもしれない」というものさえも嫌がります。「これならできる!」と思えないとやらないのです。
 
 
息子は体幹も弱いですし、握力も強くありません。身体の使い方もぎごちないこともあり、何かをしながら何かをする、と言った運動は苦手です。
 
 
苦手な運動が多いため、成功体験も少ないのです。チャレンジしようとしないその理由は、成功することが正しいこと、と思っているから。
 
 
このこだわりが少々厄介で…失敗すると自分が許せないし、正解が得られずに、何も考えられなくてパニックになってしまいます。
 
 
そうなってしまうと、物事の良し悪しの判断どころか、自分の気持ちさえ見えなくなり制御不能。
 
 
本人は押しつぶされてしまうような不安に襲われます。その不安から逃げるための手段として、泣き喚いたり、暴れたり、人や自分を攻撃したり、となってしまうのです。
 
 
息子の場合は、我に返って落ち着いたときには、自分のやってしまったことにも気付くことができます。そして落ち込み、また失敗への恐怖感が増していきます。
 
 
結果的に2つ目の理由として、失敗や負けたときの恐怖感がブレーキをかけているということ。
 
 
『うちの子どうしてこんなに勝ちにこだわるの?その理由とお母さんにして欲しい3つの対応』にも書いたのですが、勝つことや成功することだけが彼らの正解なので、負けや失敗は不正解なんです。
 
 
 
誰でも成功したいし、勝ちたいです。失敗や負けは、悔しいし悲しい。
 
 
誰でも同じなのですが、不安を感じやすい発達障害やグレーゾーンの子どもは、この悔しい気持ちや悲しい気持ちに特に敏感
 
 
日ごろから叱られやすかったり、ネガティブな記憶をためやすいため、そんな些細なこと?と思えるような失敗や負けにも、こちらが驚くほど反応します。
 
 
人から褒められたり認められることが少ないので、なおさら失敗を恐れているのです。
 
 

 
 

2.できなくても「ま、いいか」が言えるようになる方法

 
 
発達障害やグレーゾーンの子どもは、物事を白黒で判断しがちで、あいまいな表現やニュアンスを理解するのが苦手です。
 
 
「ま、いいか」は考えてみると、あいまいなことですよね。物事を白黒で分ける考え方では成り立ちません。
 
 
失敗する(不正解)を受け入れて、「ま、いいか」を言うのは彼らにとってはかなりハードルの高いことだと思います。
 
 
けれど、「ま、いいか」「こっちでもいいか」と思えるようになるということは、大きく成長したと言えるでしょうし、本人もとても楽になるだろうな、と思います。
 
 
そうなるためにはママは何ができるでしょうか?
 
 
1つ目は、失敗や勝負に負けても、頑張っていたことや、良かったことを日ごろから褒めてあげること。
 
 
結果が全てになりがちですが、そうなるまでの経過の中で本人ができていたことをしっかり褒めてみとめてあげることが大切です。
 
 
そうすることで、結果だけでなくその取り組み自体に本人が価値を感じることができるようになってきます。
 
 
また、本人の自信にもつながり自尊心を取り戻すことで、「できるかもしれないからやってみよう」「チャレンジしてみよう」という意欲もわいてくるのです。
 
 
我が家の息子の鉄棒チャレンジですが、結局そのあとすぐにできるようになりました。
 
 
ある休日に公園に一緒に行って、息子が鉄棒をやろうとした瞬間を私は見逃しません(笑)
 
 
「お!すごい!ぶらさがれるの?」と鉄棒にぶら下がった瞬間に褒めました。ぶらさがることぐらい簡単です。けれど、この始めてすぐに褒める、というのはかなりの効果!
 
 
そして、足をかけようとしたときに、本人が気付かない程度のアシスト。でも失敗。
 
 
そのあと、横で私がやろうとして失敗した姿を見せ、 「あ~どうやるのか分からないや。教えて!」とお願いしました。
 
 
「ママできないの?教えてあげるよ」と言ってまたやり始めます。 私は教えてもらうフリをしながら、またさりげなくアシスト。
 
 
この、「教えて~とお願いする」が2つ目にやって欲しいこと。これも息子にはかなり効果的。
 
 
鉄棒はいまだに足掛け回り止まりで、逆上がりなどできる気配は微塵もありません。
 
 
しかし、逆上がりにチャレンジはしようとしますし、失敗しても怒らなくなりました。そして、すぐに足掛け回りに切替えることができます。
 
 
私は、これは大きな成長だと思っています。「逆上がりはできないけど、ま、いいか。足掛け回りやろう」と切り替えられているわけですから!
 
 
足掛け回りをしたときに随所随所で褒めていますので、彼はこの足掛け回りがお気に入りで、得意なものに加わっています。
 
 
この、他でも良いか、できなくても良いか、と思えるためには、自信を持ってできることがあるからこそだと思うのです。
 
 
それを作るのは、「ママの褒め」と「教えて~作戦」で自信を持てるようにすること。
 
 
このセットは、大の苦手なお勉強にも役立っています。ぜひ、おためし下さいね!
 
 
強いこだわりの中で生きている、というのは本人たちにとっても息苦しく、しんどいことだろうな、と思います。
 
 
自信がつくことで、少しずつできることが増え、こだわりも和らいできます。そうなると、今よりぐーっと子育ても楽に楽しくなってきますよ!
 
 
執筆者:瀬名香織
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 

 
 
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