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【お悩み相談室】発達障害の幼児に知育ワークをやらせるべきでしょうか?

投稿日:

息子は4歳で発達障害の診断があります。少し知的遅れがあると指摘されていることもあり、知育ワークをやらせたいのですが、全然やってくれません。私としてはワークを使って知識を増やしてほしいと思うのですが、あまりにもやらないのでイライラしてしまいます。どうしたらいいでしょうか?

 

4歳・男の子のママ

発達障害の診断や知的遅れが指摘されていると、お母さんとしては気が気ではありませんよね。自閉症スペクトラムの息子に半年間で150以上のワーク・トレーニングをさせた私がお答えします。

 

発達科学コミュニケーション
リサーチャー 丸山香緒里

 

【目次】

 
 

1.半年で150超!2年前の私はトレーニング&ワークマニアでした

 
 
私も発達障害・自閉症スペクトラムと診断された息子がいます。ちょうど4歳のときに診断を受けました。
 
 
発達障害と診断されてからの半年間は、療育の空きを待っている状態だったこともあり、とにかく焦っていました。診断されたのに門的な支援が得られない、誰からも必要な情報をもらえないという日々は、今思い出しても暗いトンネルの中にいるような気分でした。
 
 
結局私がやるしかない!と決意したものの、何から手を付けたらいいのか分からないまま、やみくもにネットサーフィンを繰り返す毎日。そうするとたくさん出てくるんですよね、発達障害の子どもを対象としたトレーニングとか、ワークとか。
 
 
やりたくなって当たり前です。「これをやればいいのか!」って明確ですもんね。私がその半年間で息子にやらせたトレーニングやワーク、150を超えていました。自称トレーニングマニアだったんです。
 
 
息子の場合、ワークに関してはやったりやらなかったり、という感じでした。このやったりやらなかったり、というのが曲者。息子は自分が好きな問題はどんどんやるのに、苦手な問題は「ヤダ!やらない!」と全力拒否していました。
 
 
私としては、息子の知的能力からすると絶対にやれるはず!と思い込んでいましたし、苦手なものこそ克服させなければ!と必死でした。
 
 
「とにかくやりなさい!」と強制したり、「苦手なところをやったら得意のところやろうね」と息子には何のメリットもないルールを決めてみたり…とにかくあの手この手を使いました。
 
 
だって、息子の支援ができるのは私しかいなかったんですもん! この苦手な問題が解けなかったらこの子の将来どうなるんだろう…と、今考えたらネガティブすぎる発想にとらわれていました。
 
 
相談者さんと同じでイライラしっぱなし。 息子もプラレールで遊びたいのに、「何でやらないといけないの?」という感じだったでしょうね。
 
 
 
 

2.発達支援の2つの大前提

 
 
ここで私が知らなかった発達支援の大前提が2つあります。
 
 
ひとつは、発達支援は楽しいのが大前提!ということ。
もうひとつは、苦手は後回ししていい!ということ。
 
 
この2つは発達科学コミュニケーションを学ぶなかで知りました。
 
 
楽しくなかったらやりたくない。楽しい雰囲気を大前提に、子どもがやらないと言ったらそれでOK。これが発達支援の基本です。療育の現場でも同じです。楽しいし、嫌なことは拒否できるから楽しく通えるんです。
 
 
また、発達凸凹の子は得意と苦手の差が大きい。だからといって、凹を平らにするのではなく、凸をもっととがらせるのも発達支援の基本です。
 
 
凹にアプローチしても、凸を超えることはそうそうありません。子どもも相当な努力が必要です。
 
 
でも凸をとがらせるのはそんなに難しくありません。もともと得意なこと・好きなことなので子ども本人が進んでやるからです。凸が伸びるのにつられて、凹も伸びていきます。ですから、ひとまず苦手は後回しにして、得意をガンガン伸ばすのが正解です。
 
 
はい、私全く逆のことを半年もやっちゃってたんです…
 
 
相談者さんにも少し振り返っていただきたいんです。
 
 
相談者さんの息子さんの得意なこと、好きなことは何ですか? 今やろうとしているワークは、息子さんの得意なこと、好きなことですか?
 
 
もしNO!であれば、ワークはいったんお休みしましょう。 私はすごく怖かったのですが、約2年お休みしました。その間、息子が好きな外遊びをガンガンやったり、プラレールのレイアウトを組んだり、息子がしたいといった習い事を始めたりしました。
 
 
 
 

3.好きなものの威力は絶大!1年間で発達検査の数値が大幅アップ!

 
 
好きなものの威力って本当にすごくて、会話量が一気に増えました。
 
 
誰でも好きなことはたくさん語りたいじゃないですか。私がふんふん聞いて「すごいね!」「お母さん知らなかったよ!」と言うと、得意になっていろいろ教えてくれました。そうするとまた私に教えるために知識をつけようとするんですね。
 
 
大好きな乗り物の図鑑を毎日眺めて、電車の名前をチェックすることでひらがなやカタカナ、アルファベットを覚えていきました。車両編成で数の概念も身に付きましたね。どの本で覚えたのか、いつの間にかローマ字も覚えていました。
 
 
息子の場合は電車でしたが、電車からどんどん知識が関連して身についていくのはすごかったですよ!
 
 
こんな生活を続けて、翌年の発達検査では数値が一気に20伸びました。軽度知的発達の遅れ、と言われていたのが定型発達の数値にまで上がったんです。
 
 
 
 
好きなものの威力って本当にすごいです。私も発達科学コミュニケーションを学んで、「得意なものをトコトンやればいい」と割り切れたので苦手なものを押し付けなかったのもよかったんだと思います。
 
 
また、たくさん話してくれる息子にどう対応したらいいのか学べたので、会話がどんどん広がっていったのもよかったんだと思います。
 
 
必ず会話をポジティブに終わらせるようにしたら、やる気になってどんどん電車のことを調べていきました。また一通り話して満足するのか、「じゃあお片付けするね!」とお手伝いもしてくれるようになりました。
 
 
相談者さんも、今からお子さんの得意をトコトン突き詰めれば、必ず他の部分も伸びてきます。ワークをお休みする不安、私も分かりますが、ぜひ一歩踏み出してほしいと思います。
 
 

4.発達障害の幼児のワークへのハードルを失くすマル秘テク5選

 
 
もしもどうしてもワークが気になる、ということでしたら次の方法を試してみてください。ただし、必ずお子さんが「やる」と言ったときだけに限ってくださいね。
 
 
我が家は息子が4月で小学生になることもあり、週に1度は「お勉強する?」と誘うようになりました。この方法でやっていますので、ぜひ試してみてください。
 
 

◆①お子さんの好きなキャラクターのワークにチェンジ!

 
 
今はいろいろなキャラクターのワークが出ています。もしお子さんが好きなキャラクターがあれば試してみてください。ハードルが一気に低くなる場合があります。
 
 
白黒のプリントよりもキャラクターが出てきたり、シールを貼るような課題があったりする方が楽しく感じる子は多いと思います。
 
 
パステル総研でも発達のお子さん向けの教材をリリースしていますので、ぜひ試してみてくださいね。
 
 
 
 

◆②苦手な問題はスルーする

 
 
「楽しくやる」のが基本ですから、ワークもお子さんの好きな問題だけやってかまいません。苦手な問題はスルーしちゃいましょう!
 
 
お子さんに、「どこからやる?」と聞いて選ばせてあげるのもオススメです!
 
 

◆③お母さんがとことんサポート!

 
 
お子さんの負担は最大限減らします。問題文を読んだり、答えを記入するのはお母さん。お子さんは答えるだけでOKです。
 
 
シールを貼る問題ではシールをはがして渡してあげてもいいと思います。
 
 

◆④褒め言葉とご褒美は大前提!

 
 
「椅子に座れたね」「鉛筆もてたね」とワークを解く前からどんどん褒めましょう!
 
 
ワークをやればお母さんが褒めてくれる、となるとワークに対するお子さんの印象が変わります。ご褒美はすべて終わってからあげるのではなく、ワークをやる前に先にあげたり、ワークをやりながらあげても構いません。
 
 
ご褒美はお子さんの好きなものなら何でもOKですが、ラムネやチョコレートなどの小さなお菓子だと食べながら解き進めることができます。
 
 

◆⑤もはやワークを使わなくてよし!

 
 
子どもを椅子に座らせてワークを見せて、というのは大変です。お母さんが口頭で問題を出すのもOK!お風呂など、他のおもちゃがなくお母さんに注目しやすい環境がおすすめです。
 
 
口頭だと難しい問題であれば、お子さんのおもちゃやおやつを使って体験型で学ぶのがいいですね。
 
 
私はワークをやることは悪くないと思います。「〇才の子どもならこれぐらいの知的発達」というのが分かりやすくまとめられているものは早々ありません。ただ、ワークをワークのままやらなくてもいいとも思います。
 
 
ワークが好きな子はそのままやらせたらいいし、そのままでは解けない子はお母さんが工夫してあげたらいいと思います。
 
 
一番大事なことは、子どもが楽しく喜んでやっているかどうか?
 
 
好きなものを楽しくやることが子どもを発達させる一番の方法だと覚えておいてくださいね!
 
 
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執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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