ソーシャルスキルトレーニングは高学年の発達障害キッズにとってお家がマスト!ママがコツをつかんで実践しよう【教材解説動画】

 

パステル総研ではソーシャルスキルトレーニングの無料教材を準備しています。お家で高学年の発達障害キッズにトレーニングができれば嫌がる専門機関にわざわざ行く必要もありません。ママがコツをつかんでうまくお家でできる秘訣をお伝えします。
 

【目次】

1.ソーシャルスキルトレーニングは高額ねんの発達障害キッズにとってお家がマスト!ママがコツをつかんで実践しよう【教材解説動画】

 
 
この動画では、小学校高学年のお子さんとのソーシャルスキルトレーニングをうまく進めるコツについてお伝えします!
 
 

 
 

2.そもそもソーシャルスキルトレーニング(SST)ってなに?

 
 
動画を見る前に、そもそもソーシャルスキルトレーニング(以下SST)っていったい何?どうやってするものなの?というお母さんに向けて、SSTについて説明をしていきます。
 
 
SSTとは子どもの対人関係や集団生活を円滑にするためのスキルを養うことです。
 
 
発達障害・グレーゾーンのお子さんは、自分の状況を読み取る力やその場面場面で適切な行動や振る舞いをし辛いことがあります。
 
 
そのため、お友達とコミュニケーションをとることが苦手だったり、相手の気持ちを考えて行動することができずに暴言・暴力が出てしまったり、不適切な行動や発言をしてしまうことがあります。
 
 
 
 
SSTでは、そういった集団生活の中でのトラブルの原因だったり、困りごとをお子さん自身にコミュニケーションスキルを身につけてもらうことで解消していくことを目的としています。
 
 
細かなステップを踏んで、少しずつ社会性を身につけていくようなカリキュラムになっていますので、継続的に少しずつ取り組んでいくことで、いつの間にかできるようになったという成果があらわれてきます。
 
 
発達障害・グレーゾーンのお子さんが、今後社会で生きていくうえで必要な技術を習得するためには継続的な訓練が必要であり、それがSSTで実現されるということです。
 
 
 
 

3.SSTのすすめ方

 
 
SSTは病院や療育センター、放課後デイサービスなどで受けることができますが、学校や家庭などどんな環境でも行うことができます。
 
 
なので、特定の人に訓練を受けなくてもお母さんがお家でおこなうことができるのです。
 
 
ここではSSTを受ける場合、どのような流れでSSTをスタートさせていくかについて述べていますが、ぜひ「家庭でするならどうしたらいいかな?」などご自分のことに置き換える視点を持って読んでいって欲しいと思います。
 
 
 
 
まずSSTをはじめる前には、お子さんが「いつ・どんな場面で・なぜ困っているのか」を把握することがとても重要です。
 
 
そこで見えてきた課題の中から、スキル獲得の優先順位を決めて実際に支援をしていきます。
 
 
では、実際にどのような流れでSSTはすすめられていくのでしょう。
 
 

◆①教示

 
 
まずお子さんに、そのスキルが必要な理由とスキルが身についてどのような効果・結果があるかを言葉や絵カードなどを使って伝えます。
 
 

◆②モデリング

 
 
お手本となるような適切な振る舞いを見せたり、反対に不適切な振る舞いを見せてどうすれば良いか考えてもらいます。
 
 
動画教材やプリントなどを用いて、実際にお子さんがイメージしやすい場面を取り上げて考えていきます。
 
 
 
 

◆③リハーサル

 
 
指導員やクラスメイトを相手にして実際に練習します。ロールプレイングやゲーム場面の中で練習したり、ワークシートを用いることもあります。
 
 

◆④フィードバック

 
 
リハーサルの内容を振り返って、お子さんの行動を褒めたり、「〇〇するともっと良いね!」と修正のアドバイスをすることをフィードバックといいます。
 
 
適切にできたことをほめ、またうまくできなかった場合はどうすればうまくいくかを伝えます。
 
 
 
 

◆⑤般化

 
 
トレーニングで身につけたスキルを実際にどのような場面・人・場所でも発揮できるようにします。
 
 
お子さんの中には、練習場面ではできるのに、実際の生活場面ではうまくいかないということがあります。
 
 
般化を促すためには、お子さんの環境面にも目を向け、獲得したスキルを発揮しやすいよう環境を整える必要があります。
 
 
これらの流れでSSTをおこなうと、お子さんに社会性のスキルがうまく伝わるようになります。
 
 
では、実際にどのようなやり方でSSTをすることができるのか次でお伝えします。
 
 
 
 

4.SSTの具体的なやり方

 
 
いざトレーニングをしよう!となったとき、実は身近な方法でトレーニングをすることができます。
 
 

♦ゲーム

 
 
ゲームは「決められたルールを守る」「勝ち負けの結果を受け入れる」「仲間と相談して協力をする」など社会性を学ぶ要素があります。
 
 
お子さんがゲーム感覚でが楽しみながら社会性を身につけることができるとても有効なソーシャルスキルトレーニングの一つです。
 
 
指導者は、それぞれのお子さんにとって何が目標なのかを常に意識しながらゲームを進めていくことが重要となります。
 
 
 
 

♦ディスカッション・ディベート

 
 
ディスカッションやディベートは、自分と他の人との価値観や考え方の違いについて、気づく方法として適しています。
 
 
また、他の人の意見を聞きつつ自分の意見を伝えることで言葉のキャッチボールをする訓練にもなります。
 
 
子どもが興味を示しそうなテーマにしたり、参加人数や時間を工夫することで効果が高くなります。
 
 

♦ロールプレイ

 
 
どんな場面でどんな振る舞いをすればいいのかということを、指導者や子ども同士が実際に演技したり人形を用いて演じることで、直接学んでいくトレーニングになります。
 
 
お子さんにとって課題となっている言動や場面を、多少アレンジしながら行うのがより効果的です。
 
 

♦共同行動

 
 
工作、調理など、「何かを作って遊ぶ」「何かをつくって食べる」といった楽しいゴールに向かう過程で、ほかの人と相談したり、役割分担を決めたり、助け合うことで社会生活に必要なスキルを学んでいきます。
 
 
 
 

♦ワークシート・絵カード

 
 
ワークシート、絵カードなどは、現在の子どもの課題になっている言動を、意識化していく方法の一つです。
 
 
ワークシートや絵カードに描かれている絵が表す出来事の様子を子ども自身が読むことで(文字の読めない場合は大人が読んであげます)その場面での振る舞いを学ぶことができます。
 
 
それぞれのお子さんに合わせてアレンジし、オリジナルなものをつくるとより効果的です。
 
 
いかがでしたか?これらの道具ややり方などを用いてSSTができると分かると、家でもこれできるかも!これもSSTになる!というものはありませんか?
 
 
ボードゲームやカードゲーム(トランプやUNO、ポケモンカードなど)もそうですし、お料理や工作活動、野菜や生き物のお世話などもそうですよね。
 
 
そこにお母さんがSSTのポイントを掴んで、会話にその要素を入れ込んでいくと毎日お家でSSTを実践することが叶うのです。
 
 

5.SSTを実践するときに大切なこと

 
 
SSTをやるうえでお母さんに注意して欲しいことがあります。
 
 
それは以下2つです。
 
 

♦褒める

 
 
子どもは叱られたり注意をされたりすることは嬉しくありません。
 
 
子どもが社会性を身につけるためには、いかに楽しみながらSSTをすることができるか!がとても大事なポイントです。
 
 
叱ることは社会性を身につけるのに逆効果の場合もありますので、できないことを叱るのではなく、できたことを認めながら、とにかく褒めながら取り組んでいって欲しいと思います。
 
 
褒められると自信につながり、同じような状況になった時に実際に行動に移すことができます。
 
 
 
 

♦スモールステップですすんでいく

 
 
発達障害・グレーゾーンのお子さんは、周りを見て社会性のスキルを習得することが苦手なお子さんです。
 
 
その一方でお子さん自身の当り前もあります。一旦できあがった当り前を変えることはとても難しく一気に変えることはできません。
 
 
そのため、長い時間が必要であったり小さなステップをいくつも踏んでいく必要があります。焦らずに少しずつ進めていけるようにしましょう。
 
 
お母さん自身が変化には時間がかかるということを事前に理解し長い目で取り組む意識を持っておくことが大事です。
 
 
これらのポイントを掴んで実際にお家でできるSSTをぜひ始めてみてください。
 
 
ただやるよりも目的をもって取り組むとお子さんの成長発達をさらに促すことができますよ。
 
 
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講師:森博子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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