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【お悩み相談室】発達障害の子どもが朝スムーズに起きられません。睡眠時間が短すぎるからでしょうか?

更新日:

息子は発達障害の小学校1年生です。とにかく朝起きられなくて困っています。無理に起こすと機嫌が悪くて朝は毎日バトル…。学校に遅刻しないためにせかしてしまいます。私が働いているので睡眠時間が足りていないのかな?と毎日自己嫌悪です。どうすればいいのでしょうか?

 

7歳・男の子のママ

朝はとにかく時間がない!!時間に追われてついついせかしてしまうお母さんのお気持ち、よくわかります。朝スムーズに起きられない子どもとの朝バトルに悩んでいた私が解決法をお答えします。

 

発達科学コミュニケーション
リサーチャー 森中博子

 

【目次】

 
 

1.実録!我が家で起こった発達障害の子どもvsガミガミ母さんの朝バトル

 
 
我が家の長男は発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの小学校1年生です。
 
 
共働きの我が家では、は毎日バタバタと大忙し
 
 
でも保育園の頃は、怒りながらも準備をさせ、いざとなったら抱きかかえて車に乗せればOKでした。
 
 
しかし、小学校入学後は、朝一人で学校へ行かなければなりません。遅刻せずに登校するためには、家を出る時間もそれまでより早くなります。
 
 
「もう小学生なんだから!!」
 
 
というNGワードを連発しながら、毎日が朝バトル。
 
 
まずは目覚まし時計を買いましたが、すぐに飽きてしまい、ジリジリなる目覚ましに気づかず起きません。
 
 
次に、「〇時だから起きなさ~い!」と無理やり起こすようになりました。
 
 
でも、しっかり目覚めていないせいで、リビングのソファーでまた眠り込んでしまう息子。これも失敗でした。
 
 
そして、無理やり起こさず、自然に目が覚めるのを待とう!という作戦に出ましたが、起こさないといつまでも寝ていてしまい、余計に朝の時間がなくなってしまいました。
 
 
 
 
万策尽きてしまい、結局は朝から大声で怒りながら無理やり準備をさせて、その勢いのままで子どもを送り出してしまう私。朝からヘトヘトでした。
 
 
「私が仕事をしていなかったら、もう少し余裕をもって朝時間を過ごさせてあげられるのかな?」
「夜寝るのが遅くなっちゃうから、睡眠時間が足りないのかな?」
「そうだとしたら、子どもに申し訳ないな…。」
 
 
当時の私も、相談者さんと同じ悩みを抱えていたのです。
 
 
でも今では、子どもはすっきり自分から目覚めるようになり、ゆったりした朝時間を子どもと楽しめるようになったのです。
 
 
そんな魔法みたいな話あるの?と思われましたか?
 
 
ちょっとした工夫で、朝の目覚めが驚くほどよくなった我が家の一手をお伝えします。
 
 

2.発達障害の子どもに睡眠の問題が出やすいワケとは?

 
 
最近の報告では、発達障害がある子どもたちの約半数に、睡眠の問題があることがわかっています。
 
 
・なかなか寝床に入りたがらない
・寝つきが悪い
・不規則な睡眠リズム
・昼夜逆転
・寝起きが悪く登校させるのに苦労している
 
 
など、お子さんの睡眠の問題に悩むお母さんも多いといいます。
 
 
なぜ発達障害のある子どもでは睡眠の問題が多いのか、その理由ははっきり解明されてはいません
 
 
睡眠リズムのシステムづくりに何らかの問題がある場合や、発達障害の二次障害として睡眠障害があらわれる場合があると考えられています。そうすると、
 
 
・眠るよりも自分の好きなことをしたいと考えてしまう。
 
 
・不安や緊張などの心理的ストレスを解消するために、寝る前にゲームやインターネット・動画視聴に集中しすぎてしまう。
 
 
・体内時計がうまく働かず、朝起きた後にも眠った状態の脳と覚醒した脳が入り混じっている状態が生じる。
 
 
こういった原因から、睡眠の問題が悪循環を生み、日常生活に影響が出てしまうこともあるんです。
 
 
 
 
そう、お子さんが朝すっきり起きられないのは、本人が怠けているからでも、お母さんのせいでもないんです。でも
 
 
 
「〇歳の子どもに必要な睡眠時間は〇時間」
「睡眠不足は脳の発達に影響する」
 
 
などの情報は、お母さんの心配に拍車をかけてしまいますよね。
 
 
子どもの睡眠で問題になるのは、夜寝る時間と朝起きる時間のリズムがバラバラになってしまうこと。
 
 
少し遅くても、だいたい同じ時間に眠れていればそれがお子さんの今の睡眠リズムと考えて問題ないんですよ。
 
 
睡眠リズムがある程度安定しているのなら、お子さんが眠たくなるまでゆっくりした気持ちで過ごせるような工夫をしてみましょう。
 
 
年齢が上がると、安定した睡眠をとれるようになってくることが多いのです。 
 
 

3.お母さんの声かけで「脳を起こす」工夫をご紹介します!

 
 
朝起きが苦手なお子さんに対しては、早く寝かせることを気にするお母さんが多いです。しかし、決まった時間に起こすことを目指すほうが、睡眠リズムは安定しやすいと言われています。
 
 
それは、決まった時間に起きることで、夜になると眠くなり早めに寝てくれるようになるからです。
 
 
では、寝ぼけまなこの我が子をどうやって起こすのか?その秘訣は、「脳を起こす」工夫にあります。
 
 
脳が眠っている状態だと、無理やり身体だけを起こしてもぼーっとしてしっかり目覚めてくれないからです。脳を起こすには、脳を使ってあげるのがポイント。
 
 
お母さんの声かけを利用して脳を起こしてあげましょう!
 
 
ここでは、我が家で効果のあった、明日から試せる一手をご紹介します。
 
 

①朝クイズ

 
 
1つ目は、なぞなぞクイズを出すこと。
 
 
なぞなぞやクイズの答えを考えるときには、「思い出す」という作業をすることになります。そのとき脳は記憶をさかのぼりよく働くため、脳を起こすことができます。
 
 
お子さんの様子を見ながら、簡単な問題から始めて、徐々に目が覚めてきたら難易度を上げていくのがコツ。
 
 
始めに「全部で5問出します!」と伝えておくと、エンドレスなクイズ大会にならずにすむでしょう。
 
 
また、お母さんが「正解!やったね!」や「ブー、残念!!」という楽しい声かけをすることで、ゲーム性を感じることができます。
 
 
「楽しい!」「うれしい!」というポジティブな気持ちや、「解けなくて悔しい!」「次は正解しよう!」というやる気意欲を感じることができ、脳は刺激されるのです。
 
 
最後は「今日の朝ごはんのデザートはなんでしょう!」「答えはリビングで!!」と伝えるとスパッと起きてくれますよ。
 
 
我が家では、この方法が功を奏し、最近は子どもの方から「問題です!」と私を起こしてくれることもあります(笑) 
 
 

②朝の「ときめき」を準備する

 
 
2つ目は、寝る前に、翌朝の「ときめき」を準備することです。
 
 
大人だって、朝起きたら楽しいことが待っているとわかっていれば、張り切って早起きできますよね。
 
 
朝ごはんのデザートに大好きなフルーツを準備するよ、明日はお気に入りのワンピースを着ようかなど、お子さんのテンションが上がるとっておきのときめきを準備してみましょう。
 
 
この手は毎日使うわけにはいきませんが、我が家では変化球として時々利用しています。
 
 
お料理好きの次男は、「今日の目玉焼きの卵割っていいよ」というとパパッと飛び起きてくれます。
 
 
また、朝クイズとの合わせ技として、寝る前に「明日は何のクイズ出して欲しい?」とお子さんに聞いてみるのも良いでしょう。
 
 
自分の得意分野についてのクイズに答えられる、ということは子どもにとっては立派なごほうびになるのです。お子さんなりの「ときめき」を探すのも楽しいですよ。 
 
 

③寝る前ルーティンをつくる

 
 
最後に、なかなか寝てくれないお子さんには、寝る前ルーティンを作ることがオススメ。
 
 
スポーツ選手などは、試合前など自分を落ち着けたいときに、いつも同じ一連の動作をするという自分なりのルーティンを持っていますよね。
 
 
ルーティンの効果は、同じ行動を繰り返すことで、自律神経が整い、リラックスできること。
 
 
これを寝る前の時間に応用することで、心身共に入眠に向かう準備が整いやすくなります。 この寝る前ルーティンにも、親子のコミュニケーションを取り入れてみましょう。
 
 
我が家では、寝室に行く前に自分で絵本を1冊ずつ選び、読み聞かせをして、電気を消します。
 
 
そのあと、家族全員で、今日うれしかったことや頑張ったことを1つずつ発表しています。
 
 
「今日保育園をがんばりました」
「今日縄跳びが10回とべた」
「今日はエレベーターでなく階段を使った」
「今日は定時に帰れた」
 
 
など、本当にちょっとしたことなのですが、それを家族と共有し、頑張ったねと声をかけてもらうことで、親も子どもも気持ちが落ち着くのを感じることができますよ。
 
 
 
 
いかがでしたか? 相談者さんだけでなく、発達凸凹を持つお子さんでは睡眠の問題に悩むことも多いですよね。
 
 
みなさんの朝のお悩みに、我が家の秘策がお役に立てればうれしいなと思います。 
 
 
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執筆者:森中博子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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