パステル総研お悩み相談室 対応 発達障害

【お悩み相談室】発達障害・ADHD傾向の子どもが苦手科目の取り掛かりが遅くて困っています

更新日:

発達障害・ADHD傾向の小学5年生の子どもが、苦手科目への取り掛かかりが遅く嫌々やっていて全然進みません。「ちゃんとやりなさい!」と子どもに言っても変わらず。私もそんな子どもにイライラが止まりません。上手く取り掛からせるにはどうしたらいいのでしょうか?

 

11歳・男の子のママ

お子さんのことを心配して苦手科目を克服してほしいお母さんの気持ちとは反対に、なかなか取り掛からないお子さん。発達障害・ADHD傾向の私の息子も嫌々やっていましたが、ある対応をして変わりました。そのコツをお伝えしますね。

 

発達科学コミュニケーション

トレーナー 清水畑亜希子

 

【目次】

 

1.発達障害・ADHD傾向の子どものお母さんにチェックしてほしいこと

 
 
小学校高学年になると授業内容が難しくなってきます。お母さんは、お子さんの勉強のことが心配になるし、苦手科目も克服してほしいと思いますよね。
 
 
そのお母さんの気持ちとは反対に、お子さんは苦手科目に取り掛かるのが遅い。始めてもなかなか進まない。困ってしまいますよね。
 
 
この困りごとを考えるときに、はじめに2つのことをチェックしてみましょう。
 
 
①お子さんに得意科目がありますか?勉強は好きですか?
 
 
②勉強で集中力が続く時間は何分ですか?
 
 
さあ、いかがでしょうか?お母さんの「観察眼」が大事になってきますよ!
 
 
ちなみに、我が家の発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)傾向の息子は勉強が嫌い。小学校の頃はせいぜい10分の集中力でした。
 
 
中学生になり、学校の授業では学習量が足りないと思って通信講座や塾などをあれこれやらせていました。1時間勉強したら15分ゲームしていいよ。なんてルールもありました。
 
 
ですが息子にとっては1時間の勉強は高い壁だったのです。
 
 
しかも学校の宿題も、塾の宿題も、参考書も、という風にあれこれやらせようとしても、ADHDタイプなのでやることが多いと整理ができない!
 
 
その結果どれもやらなくなる!そう分かったんです。
 
 
そして、ある対応をしたら息子が変わりました。その対応と2つのチェック項目についてお伝えしますね。
 
 
 
 

2.得意科目と勉強の好き嫌いが大事なワケ

 
 
まずは1つ目の「発達障害・ADHD傾向のお子さんに得意科目がありますか?勉強は好きですか?」と言う質問についてです。
 
 
なぜ得意科目が大事なのか?得意科目があるなら勉強は「得意」からスタートさせてあげてほしいからです。
 
 
少しでも長く集中させようと思うなら取り組みやすいものからスタートするのが鉄則です。頑張りやすいものや得意なものからなら手が止まりにくいのです。
 
 
「あー、嫌だな」
 
「あー、早く遊びたいな」
 
 
といろんなことに気が向きがちな子には特にこれが大切です。
 
 
脳は、自動車と一緒で エンジンをかけるときに一番パワーが必要です。だから負荷の少ないものから少しずつスタートして「次」「次」と進めていくと加速しやすくなります。
 
 
得意科目がない、勉強そのものが大嫌い!という場合はどうするか?
 
 
そんなときは「勉強以外の取り組みやすいことを先にやっちゃいましょう」です。
 
 
これは、お母さんたちが抵抗感を感じるやり方かもしれません。もちろん、今までのやり方でお子さんが「動ける」ならいいと思います。
 
 
ですが、今までのやり方では「動かない」ことにはもう気づいているはずです。ですので、違うやり方を大胆に取り入れるときだと思ってくださいね!
 
 
特に、今のように外に出ることもままならず脳の活動量が落ちているときは、なんでもいいから行動する!これを意識してください。
 
 
もしお母さんが「それは勉強をやった後じゃないとやっちゃダメでしょ!」と普段は決めていることでも、勉強をやらない。結果、それ以外のこともなーんにもやらない(できない)。こんな風になっていませんか?
 
 
「ないない尽くし」になる方が、行動量が減って脳の活動量が減るのでリスクとも言えます。
 
 
取り組みやすいことで脳が活動しはじめたら「行動を起こせたこと」をしっかり認めてそれからギアを上げていきましょう。
 
 
もしかしたら、最初からギアを上げるところまでは進まないお子さんもいるかもしれません。それでもOKです!
 
 
取り組みやすいことだけでも「行動を起こせる」これがとても大切なことです。
 
 
 
 

3.勉強で集中力が続く時間を知っておく

 
 
2つ目の「勉強で集中力が続く時間は何分ですか?」についてです。
 
 
先ほどお伝えしたように、発達障害・ADHD傾向の息子は小学生のころは、勉強の集中力は続いてもせいぜい10分くらいでした。
 
 
最初は短くてもいいのでお子さんの集中力の続く時間(長さ)をしっかり知ってくださいね!
 
 
もし集中の続く時間が10分しかないとしたら、10分でいいので「やる」を習慣化していきます。
 
 
「10分ならできるよ!」とお子さんが感じるようになり「できた」成功体験を脳に記憶させていく。これがスタートラインです。
 
 
ご家庭によっては「うちは毎日60分やるよう決めています」とおっしゃるかもしれません。
 
 
ですが、10分しか集中力が続かない子は、集中できない50分の間何をしているのでしょう?ぼーっとしたり別のことを考えている子がほとんどです。
 
 
この時間はお子さんにとっては「楽しくない」時間です。
 
 
「他のことやりたいな…」
「いつまでやるのかな…」
「あ〜あ、退屈…」
 
 
こんなふうに思っていることでしょう。
 
 
勉強が苦手だったり嫌いだったりする発達障害の子にはこの楽しくない「時間」を経験させすぎないこと、これも1つのポイントです。
 
 
嫌だという感情勉強という行動がセットで脳にインプットされると、勉強をしよう(させよう)とするたびに「嫌だな」の感情が湧いてきます。
 
 
だから!集中力が10分しか続かない子にはまず10分でOK!
 
 
そして、できたね!問題解けたね!そんな「できた体験」を重ねていくと取り組める時間が次第に伸びていきます。
 
 
 
 

4.発達障害・ADHD傾向の子どもの集中しやすい時間を発見する!

 
 
そして、最後は1日のどの時間帯が集中しやすい時間かを発見することです。
 
 
1日の中でお子さんが一番活発に動ける時間帯はいつですか?
 
 
今は休校中のお子さんも多く、宿題=午前中にやるべし!というルールのおうちもあるかもしれません。
 
 
ですが発達障害の子には「午前中」がベストとは限りません。
 
 
例えば、外部からのダメージを受けやすいお子さんは、学校が再開したあとは、夕方はヘトヘトになっていることもあります。帰宅直後より少し休んで落ち着いた夜の方がいい、ということもあるのです。
 
 
お子さんによって集中できる時間帯は異なります。
 
 
朝でも夕方でも夕飯の後でもお風呂の前でも、お子さんが動きやすい取り組みやすい時間帯にやらせてあげるのがコツです。
 
 
お母さんが理想とする長さじゃなくても、時間帯じゃなくても取り組めたらしっかりそれを認めてあげてくださいね!
 
 
 
 
発達障害・ADHD傾向の息子の朝は低覚醒状態。体は起きているけど脳は寝ている状態ですね。
 
 
ですので、我が家の場合は夕方や夜に取り組んでいました。
 
 
私は、息子がブツブツ文句を言いながらでも勉強をしようとしたら「ドリルやるんだね!」
 
 
途中まででやめちゃっても「3問解けたね!」
 
 
わからなくて止まってても「難しそうなのやってるね!」
 
 
こんなバリエーションで息子を肯定し続け「できた体験」を重ねました。
 
 
すると、息子がたくさんやらせようと思っていた頃よりも勉強する頻度が増えて、取り組むことへの抵抗感が下がり「ちょっとはやってもいいよ」という状態になったのです。
 
 
集中できる時間も増えていき、せいぜい10分の集中力だった息子が、高校受験に向けての勉強は1日4~6時間できるまでになりました。
 
 
そして、志望校に見事合格ました!
 
 
お母さんが、お子さんができそうな順番時間帯を発見して対応すれば、お子さんは必ず変わります!
 
 
親子でストレスを抱えないスタイルでサポートしていきましょう!
 
 
勉強しない子からやる気を引き出すお母さんの対応を多数お伝えしています!
▼無料で毎日情報をお届けしています
Nicotto!塾生募集中
 
 
執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 

-パステル総研お悩み相談室, 対応, 発達障害
-, , , ,

Copyright© パステル総研 , 2020 All Rights Reserved.