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見通しが立てない子どもの「不安が強いために起こる行動」を解決する秘策!

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大人は1日の流れが分かっていても、子どもはまだまだ予定を理解するのは難しいですね。特に見通しが立てづらい子どもは、不安が強いことで泣き叫んで癇癪を起こすこともあります。そのようなときに、子どもの気持ちに寄り添える対応策をお伝えします。

【目次】

 

1.見通しを立てることが苦手な子どもの不安感

 
 
忙しい日常が始まり、今までと同じ朝に戻ったはずが、お子さんの不安が大きくなってしまっていませんか?
 
 
発達障害の自閉症スペクトラム(ASD)傾向があるお子さんは、いつもと違うことに不安が強いため、予期せぬことがあると癇癪を起こしたり、パニックになってしまうことが時々あります。
 
 
私が勤めていた保育園の年長さんクラスで、公園へお散歩に行くとき、こんな事件が起こったことがありました。
 
 
保育園では、朝の会・帰りの会があり、帰りの会のときに、次の日の活動に不安がなく期待を持てるよう、ホワイトボードに時間と活動内容を貼って伝えます
 
 
例えば、10時を示した時計の絵と、お散歩を表した絵カードを貼り、「〇〇こうえんにおさんぽ」と書いておきます。
 
 
しかしある日、担任の先生は子どもたちの楽しみのために、10時の時計の絵カードと「おたのしみ」とだけ書いていたのです。
 
 
もうこれだけで不安の強い子は「明日は何なの?何をするの?」と聞いてきます。
 
 
そこで「明日はお楽しみだから、園庭で遊ぶかもしれないし、公園に行くかもしれないんだって」と、伝えます。
 
 
「公園は、いつも行っている公園の中から選ぶと思うから、大丈夫だよ」と伝えると、少し見通しが立てたようで、安心した表情を浮かべていました。
 
 

 
 

2.不安が強いから起こること

 
 
次の日は、
 
ワクワクして登園してきた子
ドキドキして登園してきた子
昨日のお話を覚えていなくて、いつもと変わらず登園してきた子
 
いろいろなタイプに分かれました。
 
 
そして、朝の会を迎えました。「みんなは何したい?」との問いに、答えの多かった「公園にお散歩に行く」ことが決まりました。
 
 
どの公園に行くか、4つの中から多数決で多かった、2つの公園に絞られ、代表者がジャンケンで勝負しました。
 
 
そして、最終的に決まった公園へ遊びに行くことになりました。
 
 
しかし、結果に納得できず、行きたくないと怒り始めたりグズグズで準備ができなかったり、パニックになり、クラスを飛び出して行ってしまった子がいたのです。
 
 
複数担任で、加配の先生もいたので、準備ができた子たちは、第1班で一足お先に公園へ、2班は最後まで残ってしまった5、6人とお話し合いをすることにしました。
 
 
怒りが治るまでは、見える範囲で距離を置き、怒りをスルーしながら、落ち着くまで待ちます。その間、順番に、どうしたかったか気持ちを聞き、受け止めます
 
 
気持ちを聞くと「もう散歩なんて絶対やだ!みんなバカ!」と泣きながら話してくれました。
 
 
そこで「本当は、お部屋で遊びたかったけど、お散歩になっちゃったんだね。」
 
 
「〇〇くんは、本当は△△公園に、行きたかったんだね!でも2つも我慢できてすごいよ!
 
 
「どうしても嫌なら、みんなが帰ってくるまで、先生とお部屋で遊ぶ?でもみんな公園で、〇〇くんと一緒に遊びたい!って待ってると思うけれど、先生と一緒に行く?」
 
 
と聞くと、少し考えて「一緒に公園に行く」と納得してくれました。
 
 
そして公園に着くと「みんな〜お待たせ!」と元気な声で、遊びに参加することができたのです。
 
 

 
 

3.家庭と園が連携すれば、できること

 
 
その日あったできごとは、不安の強いASD傾向の子どもたちが多くいる、我がクラスの大きな課題となりました。
 
 

◆保育園で行ったこと

 
 
帰ってから、保育園のお昼寝の時間に今日の反省を先生たちと話し合いました。
 
 
こんなにも、いつもと違うことに不安が強い子どもが多いクラス
 
 
お楽しみは大切だと思うけれど、いつもと違うことをするならば、前日の帰りの会までにお楽しみの行き先を話し合い、不安を次の日に持ち越さないようにすることを決めました。
 
 
そして、後から公園にたどり着いた子には、「どうして、みんなと一緒に来られなかったの!」と怒ることはしないようにしよう、と話し合いました。
 
 
自分が行きたくなかった公園なのに、頑張ってこられたことを褒め、「我慢できたね!」とできたことを伝えることにしていきました。
 
 
そして「待ってたよ」と温かく迎えることを、共通認識していきました。
 
 

◆お母さんができること

 
 
お迎えのとき、お母さんに伝えたことも同様で、できなかったことには注目せず、我慢できたことを伝えました
 
 
後から公園に行き、みんなと遊べたことを伝えると、「我慢できたんだね、偉かったね!」と褒めてもらうことに成功しました。
 
 
不安が強く予定変更が苦手なASDタイプの子どもたち。失敗も多くネガティブな記憶が残りやすいのですが、自分ができたことを、気づいていないことも多いのです。
 
 
言葉で伝え、そして大好きなお母さんに褒めてもらい、保育園の1日が、良い記憶として終わるようにすると、次の日のグズリも、少なくなっていきました。
 
 
こうして毎日できたことを、お母さんに伝えるようにしていくうちに、お母さんからも、お家でできたことを、話してくれるようになっていきました
 
 

 
 
子どもの困った行動は、子どもが困っていること。家庭と園とが協力・連携していけると、子どもたちの笑顔が増え、発達がグーンと加速します。
 
 
不安が強い子どもにはぜひ、お家でも「できたこと」に注目して声をかけてあげてくださいね。
 
 
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執筆者:古関ときこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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