ADHD 対応

ADHDの子どもが潜めている物凄い集中力。お母さんの声かけで高めることができます!

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何をするにも切り替えが苦手で、指示が通らないというADHDタイプの子どもの悩みを抱えているお母さん。その裏には物凄い集中力が隠されています。落ち着きのなさに注目するよりも得意な集中力に注目すればその才能を活かすことができます。
 

【目次】

 

1.ADHDの子どもが持っている才能

 
 
私が勤めていた保育園の年長クラスの子どもたちは、本当に素敵なカラーを持ったパステルキッズがいっぱいいました。
 
 
世間では「発達障害グレーゾーン」と呼ばれ、障害・グレーとなんとなく暗いイメージがついています。
 
 
しかし、パステル総研では、そのような子どもたちを色とりどりのパステルキッズ」と呼んでいます。私はこの呼び名が大好きです。
 
 
まさにこれからの時代、誰とも似ていない唯一無二の存在である彼らは、自分だけのカラーを持って輝いていくことでしょう。
 
 
今日は、私が受け持った注意欠陥多動性障害(ADHD)と自閉スペクトラム症(ASD)を掛け合わせたパステルキッズのAくんのことをお話ししたいと思います。
 
 
彼はまさに飛び抜けた才能を持っていました。
 
 
絵がうまいとか、漢字がいっぱい書けるとか、運動が上手とかではありません。彼の才能は集中力
 
 
大好きなレゴやラキューは、お昼ご飯の時間も忘れてしまう程の集中力を見せてくれ、ときには先生の声が聞こえているか、心配になるぐらいでした。
 
 
そんな集中力を見せてくれるA君でしたが、睡眠障害も持ち合わせていて、とにかくお昼寝が苦手!
 
 
4、5歳になると体力もついてきます。眠れない子は寝なくてもいいのですが、静かに横になって休憩する時間となっていました。
 
 
しかしA君は、どうしてもみんなが寝静まるまで待てません。ときにはお部屋を走り回ってしまい、最後は大騒ぎに…と言うことが少なくありませんでした。
 
 
クラスのみんなが眠れなくなって困ってしまうことから、お母さんにお家で様子をお聞きしてみることにしました。
 
 
お家でも夜なかなか眠れない上、保育園でお昼寝をするとさらに寝れなくなってしまうとのこと。お昼寝をしなくても夕方眠くなることがない様子でしたので、お昼寝時間を別室で過ごすことにしました。
 
 

 
 

2.集中力を伸ばすために行ったこと

 
 
別室といっても個室のお部屋がなかったため、事務所の前にあったブックコーナーでお約束を決め、私と2人で過ごしました。
 
 
ここにくるときのお約束は3つ。
 
1、お昼寝中なので大きな声は出さないこと
 
2、椅子に座ってできる遊びをする
 
3、遊んでいる途中でも、時間になったらお部屋に帰って、静かに過ごす
 
この3つです。
 
 
お昼寝前の絵本の読み聞かせの時間から、他のお子さんが寝静まる約50分間を2人でゆったりと過ごしました。
 
 
レゴが大好きだったので、はじめのうちは、誰にも邪魔をされない場所で集中してレゴを楽しんでいたA君。
 
 
独創的なアイディアが次々と飛び出し、レゴでベイブレードのコマのように実際に回るものを作ったこともありました。
 
 
クラスでは落ち着きがなく、とても50分間も座っていることができないと思っていたのですが、好きなことをしているときには、ものすごい集中力を発揮して座っていることができたのです!
 
 

 
 

3.集中力を伸ばすポイント

 
 
静かに遊んでいられるのなら、「パソコンで日誌や週案が書ける!」と思ってしまうのが保育士の性。
 
 
横でパソコンを使い事務作業をしていたある日のこと。A君は「レゴじゃないのがしたい」と言い出しました。
 
 
よく話を聞くと、「だって先生全然遊んでくれないんだもん」と。
 
 
そうだよね。すっかり自分の事務仕事の時間に使って、お話もそぞろにしか聞いていなかった!
 
 
こんな大事な時間を事務仕事に当てたらもったいない。そこから私は徹底的に2人時間を楽しむことにしました。
 
 

◆肯定的な〇〇

 
 
せっかく2人でいられる50分。これは彼の才能を伸ばしていく時間にしようと考えました。
 
 
私は「おもちゃコーディネーター」という資格を持っていたので、彼がどんなおもちゃでどんな風に遊ぶかとても興味がありました。
 
 
手と目を同時に使う遊びを中心に、立体パズルや、磁石のおもちゃ、ピタゴラ装置やギアブロックなど…
 
 
そこで、すぐに飽きてしまうおもちゃと、50分ずっと遊べるおもちゃがあることに気がつきました。
 
 
その違いは何でしょう?
 
 
自分が遊んでいるものを得意そうに説明できるオモチャはずっと遊んでいられるのですが、そうではないものはすぐに飽きてしまう
 
 
簡単すぎても難しすぎてもダメ。そして何より、見てるよ、すごいのできたね!の肯定的な注目が彼の元から持っていた集中力を成長させていきました。
 
 
そう、それはまさに発達科学コミュニケーションで教えていただいたことをやるだけでした。
 
 
子どもの興味があるものを一緒に遊んでみる、遊んでいるものを
 
「こうやって作るんだぁ」
「たくさんできたね」
「できたものは飾っておく?」
 
と聞きます。
 
 
すると、自分が作ったものに満足感を得られ、飾っておくことで、また続きができる見通しを立てることができ遊びの途中でも時間でクラスに戻れるようになりました。
 
 
そしてできたことをお迎えのときにお母さんに伝え、日を楽しく終われるようにしていきました。
 
 

◆ポジティブな声がけ

 
 
その様子を聞き、お母さんもお家で
 
「どうやって作ったの?」
「これで調べたんだ」
「ママにも一緒に作っていい?」
 
と、子どもやっていることに注目し声をかけるようにしてくださいました。すると更なる集中力がアップし、お家でも落ち着いて行動できるようになって行ったそうです。
 
 
この頃から、クラスの中でもADHDの困りごとである癇癪やパニックがなくなっていきました。A君は毎日楽しみに保育園に来てくれるようになり、お母さんの笑顔も増えていきました
 
 

 
 
お母さんのポジティブな注目と声がけが、子どもたちの発達をグーンと伸ばしていくこと間違いなし!ぜひ、今日から取り入れてみてくださいね。
 
 
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執筆者:古関ときこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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