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思春期以降の発達障害ADHDの子が、力を発揮するための子育てのスタンスはこれ!

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苦手が多く、サポートが必要なことも多い発達障害・ADHD傾向の子ども達。でもそのままのサポートを続けていると、自分の力が発揮できなくなってしまうことも! 本人に自分の力を発揮させるための「思春期以降の子育てのスタンス」をお伝えします。

 

【目次】

 

1.なぜ思春期以降になると、今までの子育てではうまくいかなくなるのか

 
 
人間の子どもは、生まれてすぐは一人で歩くこともできず、お母さんにお世話をしてもらいながらだんだんと成長していきます。
 
 
0〜3歳ぐらいまでは、身の回りのほとんど全ての世話をしてもらいながら、お母さんに依存して生きています。
 
 
3歳ぐらいからは、だんだんと外とのつながりが広がっていきますが、幼稚園や小学校に上がっても、まだまだお母さんとスキンシップをしながら、愛情を体で確かめながら育っていきます。
 
 
この時期は親の方も、子どもが肌を寄せて愛情を求めてくれることを嬉しく思いながら、たっぷりと愛情を注いで育てていきます。
 
 
つまりここまでは、依存的に、またはぴったり寄り添って、親が子に愛情を注いで、子どももその愛を一心に受け取っていくという時期になります。
 
 
しかし、小学校高学年になってくると、急に雲行きが変わってきます。
 
 
スキンシップや自分のことに口を出されることを極端に嫌がるようになり、親に反抗的な態度を取る子も出てきます。いわゆる「思春期」の始まりです。
 
 
思春期になると、子どもの気持ちは急激に変化していきます。
 
 
しかし、親は子どもが生まれてからずっと一身に愛情を注いできたため、急に「それはもういらない」と言われてもなかなか対応することができません。
 
 
つまり、子どもが思春期を迎えると、子どもの求める愛と親が与える愛情にズレが生じてしまい、親子関係がうまくいかないということが起こってくるのです。
 
 

 
 

2.特に気を付けなくてはいけない発達障害・ADHD傾向の子との関係

 
 
発達障害・注意欠陥多動障害(ADHD)傾向の子は、不注意の特性があるため、小学校に上がると、忘れ物が多い、プリントや、宿題の管理が一人でできないなど、何かと親がサポートをしなくてはいけないことがたくさん出てきます。
 
 
一人では頑張れないこともたくさんあるので、日々の母親のサポートは必要不可欠です。
 
 
我が家でもそうでした。私は、ADHD傾向の息子とずっと一緒に時間割を揃え、宿題を確認し、次の日の持ち物を揃えていたのです。
 
 
ADHDの不注意は脳の特性なので、本人の努力ではどうにもなりません。
 
 
私も、本人にわかりやすいように毎日の持ち物を大きく書き出した表を作るなど工夫しながら、息子が一人でできるようにサポートをしていました。
 
 
しかし、いつになっても息子は、「お母さん、あのプリントどこにやった?」「数学の教科書どこ?」と全く自分でできていく気配がないのです。
 
 
学校でミスの多い息子が心配だった私は、これも彼の特性なんだと受け止め、マイナスに響かないようにとずっと一緒に取り組んで頑張ってきました。
 
 
それは中学生になっても続きました。
 
 
あるとき、配られていたテスト範囲の変更が、授業中に口頭で伝えられていたのにもかかわらず、全く聞いていない息子は、私の計画通りにやり続け、無残な結果になってしまうということが起こりました。
 
 
そのとき息子は私にこう言ったのです。
 
 
「だってお母さん、言わなかったじゃん」
 
 
そのとき、私はやっとこのままではいけないと気がつきました。
 
 
私はいつまでもこの子のサポートを完璧にしてあげられるわけではない。これからは、 この子が「自分でなんとかしてやっていく力をつけなくてはいけない」と痛感しました。
 
 
子どもに発達の凸凹があると、お母さん達は「失敗しないように」と先回りして、対策を練って対応していきます。
 
 
このスタンスは、失敗の多い発達障害ADHD傾向の子どもを育てる際に絶対に必要なものです。
 
 
子ども達が毎回毎回トラップにひっかかって、自信をなくすということを防ぐためにも重要なスタンスです。
 
 
しかし思春期以降は、そのスタンスを変えていかない限り、「本人が自分の力を発揮すること」ができないと気づきました。
 
 

 
 

3.発達障害ADHDの思春期以降の子育てのスタンスはこれ

 
 
子どもが思春期になると、親子の関係性がガラッと変わっていきます。
 
 
思春期になってからの子育ては、今までの「ぴたりと隣に寄り添う愛」から、「一歩下がって見守る」というスタイルに変わっていきます。
 
 
反抗期も始まるので、親子の関係性はどんどん変化していきます。
 
 
しかし、特性のために日々サポートすることが当たり前になっていると、親は「サポートのスタンス」を変えていくことが後手になってしまいます。
 
 
「できるようになったことから少しずつ手を離していこう」と思っていると、いつまでたってもなかなか手を離すチャンスは訪れません。
 
 
つまり、思春期からは、親が覚悟を決めて子どもから手を引き、「子どもが失敗しながら、自ら学ぶ」というスタンスに変えていかなくてはいけません。
 
 
「失敗することを恐れず、本人に任せていく」ということが必要になっていくのです。
 
 
私は、思春期になっても直接的なサポートをずっと続けてしまい、本人が自分でやれるようになるチャンスを奪ってしまっていました。
 
 
私は少しずつ、先回りして考えておくということをやめることにしました。
 
 
私は、ミスがないようにと思うばかりに、彼が自分の頭を使って考えなくてはいけないことまで、先回りして代わりに考えてしまっていたのです。
 
 
発達障害・ADHD傾向の子に「これもできた!」「あれもできた!」自信をつけさせてあげることは、とても重要なことです。そのためには、親のサポートがとても大事になります。
 
 
しかし、思春期以降は、「自分に必要なことを自分で考え、失敗しながら、自分で工夫していく」ということをしていかなくては、「自分で自分の力からを発揮していける」ようにはならないのです。
 
 
今回、息子は休校中の課題を、今日はどれをやろうかと自分で考えながら、頑張ってやってやりました。まだ少しサポートしたところもありますが、それでもほぼ全てを自分で考え、自分でやりきりました。
 
 
私が、彼に色々なことを任せた結果。彼は、わからないことがあると、自分から質問をしてくるようになりました。
 
 
そんなときも、答えをすぐ言うのではなく、「どうだと思う?」「分からないときはどうする?」と彼が「自分で考えるきっかけ」をあげて、本人に考えさせるようにしていきました。
 
 

 
 
思春期以降の子育ては、「本人がやっていることを、後ろからそっと見守る」というスタイルに移行していきます。
 
 
発達障害・ADHD傾向のお子さんのサポートも、できるようになったから手を離すのではなく、「できていなくてもやらせてみる」「親がしっかり手を離して、見守る」というスタンスに移行していく必要があります。
 
 
本人が自分の力を自分で発揮していくためにも、「本人のことは本人にしっかり任せて、自分で考えさせる」という習慣を作ってあげましょう。
 
 
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執筆者:桜井ともこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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