ADHD 小学生

動画漬けになりやすい発達障害・ADHDタイプの子どもが動画と上手に付き合う方法

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休日、放課後、気づくとすぐに動画スイッチがONになる子どもたち。一度見始めたら、すんなり止めることが難しい発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)グレータイプの子どもが動画と上手に付き合い、計画性を身につけられる方法とは?
 

【目次】

 

1.発達障害・ADHDタイプの子どもは、動画を異常に見たがる!?

 
 
私は、発達科学コミュニケーショントレーナーとして、お子さんの発達に悩むお母さんの相談を受けています。
 
 
発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの小学校生のお母さんからよく相談されるのは、
 
 
「動画を見始めたら、止めることができません。何を言っても聞いてくれません。どうしたらいいでしょうか?」という内容です。
 
 
「動画」と一言で言っても種類はいくつかありますが、特にお母さんたちが「困っています」「なんとかしたいです」というものは
 
 
・テレビ
・DVD
・You Tube
 
 
などがあります。動画とは、動く画像なので静止画よりも子どもは目が離せなくなってしまいますね。
 
 
この中でも特に、お母さんからが困っているのは、やはり「You tubeが止められない」 ということです。
 
 
私の息子は7歳。ADHDタイプのグレーゾーンですが、一度見始めたら全然止められません。
 
 
「もうたくさん見たから終わりにしようね」なんていう私の声は全く届かないのです。 それどころか、呼び掛けても全く聞こえていない様子で、返事もしてくれません。
 
 
例えば、時間を決めて「30分だけ見ていいよ!」と言うと「うん!わかった!」とニコニコ笑顔で言ってくれますが、30分後に声をかけると「やだー!」「まだ見たい!」「もっと見る!!」大騒ぎです。
 
 
発達が未熟な子どもたちは、時間感覚が希薄なこともあり、30分という時間がどれくらいなのかがわかり辛いのです。しかも集中しているときの30分はあっという間に感じます。
 
 
ですので、時間になって「はい!終わり」と言われても「早すぎる」とか、「まだ途中なのに」となってしまいます。
 
 
日曜日や長期休みになると、ゲームをやりたい!よりも、 「You Tubeを見たい!」という思いが強すぎるADHDグレーゾーンの息子は 30分見ただけで満足できることがありませんでした。
 
 
無理やり見ることを止めさせることもできますが、その後の ぐずりや癇癪、私のことを叩いたり蹴ったりすることを考えると、どうしても放っておいて、静かに動画を見続けてくれる方が、楽だなと感じてしまうことが多くありました。
 
 
 
 

2.動画にハマりやすい、気持ちの切り替えが難しいADHDグレーの子どもたち

 
 
そもそも、You Tubeはたくさん見てもらえるように工夫がされていて、興味を引くような広告が流れたり、横に次の再生動画が勝手に表示されたりしますね。
 
 
あんなに誘惑されたら、誰でもついつい次の動画へ手が伸びてしまいます。 そして、動画には中毒性があります。
 
 
なぜかというと、「脳内のドーパミン」による影響があるからです。ドーパミンとは、脳が活性化したとき・興奮したときに分泌される神経伝達物質のことです。
 
 
動画を見て、欲求が満たされることで活性化して快感をもたらす中毒性があるので、止められなくなってしまいます。
 
 
ドーパミン自体は、やる気を高める物質なので、悪いものではありません。ですが、発達障害・ADHDタイプの子どもたちは、気持ちの切り替えやコントロールが苦手なので、他の人たちよりもハマりやすくなってしまうのです。
 
 
心理学から見ても「シロクマ効果」が起こる現象もあり、「You Tubeを見てはダメ」と言われると、 You Tubeのことが頭から離れなくなってしまい、禁止するとやりたくなる心理も働いてしまうので、やめられない…という状態になってしまいます。
 
 
 
 

3.〇〇と〇〇を聞いてみよう!自分で切り替えられる力がつくヒントは? 

 
 
今回お伝えするのは、私たちが変えられることのひとつとして、 動画を見る前の声かけです!
 
 
だらだら見てしまうのを防ぐために、動画を見始める前にやっておきたいことがあります。
 
 
それは、「何を見たいのか」「どれだけ見たいのか」を決めておくことです。
 
 
ポイントは「自分で選ぶ」ことです。
 
 
誰かに言われてやらされているときと、自ら決めて行動しているときでは、圧倒的に後者の方が「やる気」になっているからですね。
 
 
もし、選んできた時間が長すぎると思う答えが返ってきたら、いくつか選択肢を提示して、お子さんに選んでもらいます。選択肢を提案する時の注意点は、お子さんがどれを選んでもOKが言えるものにしてくださいね。
 
 
我が家の三男にも動画を見る前には「今日は何を見るの?」「どれだけ見るの?」と必ず聞くようにしています。
 
 
例えば、YouTubeが見たい!と言った場合は、「どれを見るか、決めようね!」と声をかけ、希望を聞きます。 そして、動画を見終わった後にすることも決めておきます。
 
 
脳の発達がまだ未熟で、見通しを立てることが苦手な発達障害・ADHDグレータイプの子どもですが、次に何をするのか分かっていると、ダラダラしにくくなります。
 
 
また、少し年齢の大きいお子さんだと、自分が見始めたら止められないことを理解できるので、
 
 
「〇〇くん、いつも見始めたら止めるの嫌になっちゃうよね。」
 
「どうしたら、いいかな、◯◯くんの作戦は?
 
 
と聞いてあげると、自分で考えてルールを作ってくれます! そしてやっぱり自分で考えたことは、とっても動きやすくなるのです!
 
 
ポイントは、
 
○見る動画を自分で選んで、終わってから何をするのかを決めること
○作戦を自分で考えること!!
 
 
これを続けていくことで、ADHDグレーゾーンの子どもたちも、お母さんがガミガミ言わなくても、自分から時間を見て動画を選び、時間で止めることができるようになります。
 
 
 
 

4.動画は活用次第で、脳の発達も促せます!

 
 
実は、動画も活用次第で脳の発達を促すことができるのです。
 
 
You Tubeは絶対に見せない!と子どもが使うことを制限しているご家庭もあるかと思います。
 
 
確かに見せっぱなしは良くないのですが、たくさんの情報を受け取れるツールとしては悪い面ばかりではないのです。
 
 
今は、時代の変化とともに、動画の学習教材がとっても増えていますね。 また、動画では普段行くことができない素敵な場所や、異文化にも触れることができます。
 
 
そこで得られる情報を自らの目で見たり、周りの人から受け取ったりすることができるのであればいいのですが、それができない場合は、動画を見せないことで、子どもの脳に届く情報が少なくなってしまいます。
 
 
だから、あえて動画を活用して情報量を増やすことも、脳の発達にはプラスになります。
 
 
You Tubeの情報を効果的に活用する為には、ただ漠然と情報を受け取るだけでなく、お母さん、お父さんと、その情報を共有するために会話をするなど「アウトプット」を行うことで脳を活性化するのに役立ちます。
 
 
活字からは得られないインパクトのある情報に触れたり、親子で見たものをテーマに会話したりすることで、知識や興味が広がりますね!
 
 
 
 
動画を全面禁止して情報遮断してしまわないで、活用方法を知って、思考系の脳を鍛えていきましょう!
 
 
ずっと一緒に見ることが難しくても、見終わった後に、お子さんが見ていたものに興味を向け、会話をして、子どもからアウトプットさせることがおすすめです!
 
 
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執筆者:広瀬 裕子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 

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