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【お悩み相談室】朝の支度が進まない発達障害ADHDタイプの息子に毎日怒鳴ってしまいます。怒らず対応する方法はありますか?

更新日:

発達障害ADHDタイプの小1の息子は、朝起きるのがいつもギリギリです。やっと起きても支度をするのに、ゆっくり、のんびり、グズグズしているので怒鳴ってばかりです。怒鳴らずに対応する方法があれば知りたいです。

 

6歳・男の子のママ

朝はとっても忙しく、自分で支度が進められない子どもについ、イライラして声が大きくなってしまいますね。我が家も「朝の支度」で悩んでいた時期があります。朝だらだらしてしまう発達障害ADHDタイプの子どもが、怒鳴らなくても支度をスイスイするようになるお母さんの声かけと3つのポイントをお伝えしますね!

 

発達科学コミュニケーショントレーナー 広瀬 裕子

 

【目次】

 

1.発達障害の子どもは朝が苦手?

 
 
我が家には発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)グレーゾーンの息子がいます。
 
 
とにかく、朝が苦手でなかなか起きれないし、何度起こしても二度寝、三度寝としてしまいます。
 
 
起きる時間が遅くなれば、もちろん支度する時間も短くなる訳なので、私は必死になって起こしていました。 大きな声を出してみたり、くすぐってみたり、本当に時間がなくなってくると、お尻を叩いて起こそうとしていたこともあります。
 
 
やっとの思いで起こしても、出発までの時間が短いことが多かったです。
 
 
例えば、出発まで15分。その間に顔を洗わせて、ご飯を食べさせ、着替えさせて、歯磨きさせて...という新幹線並みの速さで全て支度をさせないといけないのはとても大変で、大きな声を出さずにはいられませんでした。
 
 
まだぼーっとしていて、抜け殻のようになっている息子に対して、怒鳴り散らし、無理やり手を持ち着替えをさせ、乱暴に支度を手伝っていました。
 
 
時間のない朝にだらだらされて、「集合時間に遅れる」ことで一緒に登校する子たちに迷惑がかかることは避けたい。「あの子はいつも遅れて来て、だらしがない」と思われないように、怒鳴りながら必死に息子をしつけようとしていました。
 
 
とってもイライラしていた私ですが、今は朝、怒鳴ることがありません。
 
 
適所で声をかけながら、時間の意識を促し、息子は時間に間に合うように支度をして、家を出ることができるようになりました!
 
 
私が大成功した発達障害ADHDタイプの息子にぴったりの「朝の対応」をお伝えします!
 
 
 
 

2. 朝起きてテキパキ動けないのはなぜ?

 
 
相談者さんの息子さんや我が家の息子だけでなく、「朝の支度」で困っているお家は多いのではないでしょうか?
 
 
なぜ子どもたちは朝テキパキと支度を進めることができないのでしょう?
 
 
理由の一つに、朝の子どもたちの脳の覚醒状態が考えられます。朝は圧倒的に「低覚醒」状態であることが多いです。低覚醒とは、脳がしっかりと目覚めていなくて、ぼーっとしていて、注意散漫な状態です。
 
 
人間の脳は酸素が行き渡ることで覚醒しやすく、覚醒していれば、様々な情報処理を行うことができます。しかし覚醒しにくい状態だと、注意が散漫になり、情報処理も思うようにできません。
 
 
朝、テキパキ動けるようになるためには、まず、この低覚醒状態から、脳を覚醒させる必要があります。
 
 
そして、もう一つ。
 
 
子どもたちの時間感覚の脳の発達がまだ未熟で、「時間感覚が希薄」なことが関係しています。子どもたちはお母さんに「あと5分だよ!」と言われても、5分と言う時間の長さがどのくらいなのか、よくわかりません
 
 
ですので、5分しかないのだったら、すぐにトイレに行ってランドセルを背負わなきゃ!と、思うことができないのです。
 
 
こうした時間が意識できない子どもたちも、少し工夫した声かけで、時間を意識することができるようになっていきます。
 
 
 
 

3.発達障害ADHDタイプの子どもはネガティブな記憶を溜めやすい

 
 
発達障害ADHDタイプの子どもはその特性から、学校という集団授業の際、先生やお友達から注意されることが多くなってしまいます。
 
 
理由は、
 
「じっとしているのが苦手」
「発表じゃないのに話し出してしまう」
「先生やお友達の話が最後まで聞けない」
「忘れ物が多い」
 
などがあります。
 
 
毎日毎日、学校で「怒られた」「注意された」の経験が増えていくことで、彼らはネガティブな記憶を蓄積していってしまうのです。
 
 
彼らはキツく言われた言葉ではなくても、少し注意されたことで、すごく気にすることが多く、落ち込みやすいのです。
 
 
元気がいいADHDタイプの子は、落ち込んでいるのには気づかれにくく、反省している様子にも見えないことが多いため、何度も繰り返し、注意されてしまいます
 
 
学校での記憶が「楽しくない」とか「注意された」という記憶になっている限り、朝支度をしながら、「今日はどんな楽しいことあるかな?」とか「ワクワクするなぁ」と思うことはありません。そうだとすれば、朝、ノリノリで支度をする!なんてことは、ないのです。
 
 
不安だな。何か言われるの嫌だなぁ...なんて思っていたら、支度も進まなくて当たり前です。
 
 
 
 

4.朝が苦手な子どもを怒鳴らず対応!3つの声かけポイントをご紹介します!

 
 
朝は常に目覚めが悪くボーッとしている、学校でのネガティブ記憶が多い、そんな発達障害ADHDタイプの息子が、朝、自分で支度をして出発できるように変わった方法をご紹介します。
 
 

◆①脳を動かして目覚めアップ!

 
 
まず一番初めに対応したいのは、目覚めの悪さですね。
 
 
いつまでも低覚醒状態では、脳のパフォーマンスが低くてなかなか行動できません。まずは目を覚ます!その方法からお伝えします。
 
 
彼らの脳を一瞬で目覚めさせる方法は…
 
 
子どもが今ハマっている大好きな動画やゲームの話をする!今、ものすごく興味があることには、とっても敏感に反応して話に乗ってくるのがADHDタイプの子どもたちです!
 
 
いくつかキャラクターの名前を覚えておいて、そのキャラクターについて質問をしちゃいます!
 
 
例えば、我が家の場合、今は「マインクラフト」のゲームが好きなので、「朝だよ!起きるよ〜」といった後で、体がもぞもぞ動いたら、
 
 
「ねぇねぇ、クリーパーって敵だっけ?味方だっけ?」と朝から質問します。
 
 
すると、パッと目が開いて「クリーパー!?」「敵に決まってるよ〜。お母さん忘れちゃったの?」などと、話に乗ってきます。
 
 
「そっか!そうだったね。」と少し話をしていると脳も体も起きてきます!
 
 
私は、よく自分が知らないフリをして「教えて〜」の姿勢で話を聞くようにしています。お喋り大好きなADHDタイプの子は、話したいのでスイッチが入ったら、スッと脳が目覚めます
 
 

◆②ワクワクを発見!記憶の塗り替え術!

 
 
次に声かけしていくポイントは、注意が散漫になり支度している手が途中で止まってしまうようなときです。①の目覚め対応の効果が薄かったときも、今からお伝えする方法を合わせて使っていきます。
 
 
それは、「学校に行くこと=またみんなにいろいろ言われるかな」、の不安から「学校へ行くこと=ワクワク」に変換することです!
 
 
ネガティブ記憶の方が強い子どもたちの学校の記憶を、ワクワクに塗り替えます!
 
 
「一番仲良しの〇〇くんと、今日はどんなお話するのかな?」
「休み時間に何して遊びたい?」
 
 
などと質問しながら、子どもから「〜したい」というワクワクの気持ちを引き出しましょう!
 
 
我が家では、朝ご飯を食べながら聞くことが多いです。どうしても注意が散漫になりやすく、ご飯に時間がかかってしまうのですが、この話をしてワクワクが高まっていくと、「早く学校にいきたい!」という気持ちが強くなるので、急にスピードがアップします。
 
 
先日、休校が明けて久しぶりに通常通りの授業が始まった2日目に、なかなか支度が進まない日がありました。
 
 
「今日も学校かぁ」とボソッと呟いたので、久々に会えるお友達の話を聞いてみました。
 
 
「昨日は一番仲良しの〇〇くんと、どんなことして遊んだの?」
 
「今日は、もっと遊ぶ時間が長いといいね!」
 
「もし、いっぱい時間があったらどんなこと話したい?」
 
 
などと質問をしてみると、次第にスイッチが入って、「〜と△△と〇〇のことを教えてあげよ〜!」と言って、ルンルンで支度し始めました。
 
 

◆③子どもにお願いしちゃおう!

 
 
声かけで対応しながら特性で困ることとなく、朝の支度が順調に進んでも、最後、なかなか家を出れない日もありました。
 
 
余裕を持って支度ができると、出発時間までちょっと遊び始めてしまったり、テレビを見てしまったり…そうすると、自分で時間を意識することが難しくなってしまったのです。
 
 
そこで、私は息子に「お願い」をしてタイムキーパーになってもらっています。
 
 
「お母さんは、お兄ちゃんたちのお弁当作りで忙しいから、6時55分になったら教えて欲しいなぁ。お願いできる?
 
 
そう声をかけると、「うん!いいよ!」と言って、時間を気にして私に教えてくれるようになりました。
 
 
時々、特性により時計を見忘れてしまうときもあるので、そのときは失敗しないように、「まだ時間大丈夫かなぁ」などと気づかせる声かけをします。
 
 
ほぼ毎日お願いし続けたことで、「時間をお母さんに伝える」=「褒められる」を繰り返し、時間を見ることが好きになりました。
 
 
 
 
もともとは、時間に間に合わない日ばかりで、怒られ続けていた息子ですが、今は自分で時計を気にすることができ、時間に間に合うように行動できるようになりました。
 
 
1番の驚きは、学校の係り決めで、「時計がかり」を選んだことです。もともと苦手である「時間」を気にすることに自信がつき、好きに繋がっていきました。
 
 
朝の苦手に対応しながら、自信もつけていく方法です。特性があっても声かけを変えるだけでとても朝が楽になりました。
 
 
私が大成功したこの方法を、ぜひ試してみてくださいね! 
 
 
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執筆者:広瀬 裕子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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