ADHD 幼児

発達障害・グレーゾーンの子どもの自己肯定感・自己効力感を上げるには

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発達障害・グレーゾーンの中でもADHDタイプのお子さんは、一見分かったように見えていても理解できていないことが多く、何度も怒られてしまいます。怒られ続けた子どもが、自己肯定感を下げてしまうことがないように、今からできる対策をお伝えします。
 

【目次】

 

1.「わかった」とすぐ答える発達障害の子どもには要注意

 
 
子どもが小さな頃は、何をやっても「上手上手」「すごいね」とありのままを受け止め、褒めて自己肯定感を高めて育てていたのに、いつから子どものことを批判したり怒るようになってしまうのでしょうか?
 
 
気がつくと
 
「早くして!」
「まだできてないの!」
「何度言ったらわかるの!」
「いい加減にして!」
 
子どもに怒ってばかりの毎日を送っていませんか?
 
 
こんなに怒りたくないけれど、私の言うことを全く聞いてくれないし、将来困らないようしっかりと育って欲しいから
 
 
少し強い口調になってしまっても、きちんと親がしつけておかなくてはと考えていませんか?
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもの中でも、注意欠陥多動障害(ADHD)傾向が強いお子さんは、よくお話しをしてくれるので、一見言葉を理解できているように思われがちです。
 
 
しかし実はお母さんの「分かった?」にすぐ「分かったよ」と答えてしまう子は注意が必要です。
 
 
その「分かった」は、できていないことを毎回怒られ、「分かった」と言えばお母さんが許してくれたという経験をたくさん積んでしまったから起こる返事なのです。
 
 
理解できていなくても「分かった」と言えば許される、と言う誤学習をしてしまっていることが原因であることも多いのです。
 
 

 
 

2.自己肯定感を下げてしまう声がけ

 
 
私が勤めていた保育園でも発達障害・グレーゾーンのADHD傾向の強いお子さんがいました。いつもは元気一杯でみんなを引っ張っていくタイプの男の子です。
 
 
しかし、いつも一緒に遊んでいる子がお休みだったり、いつもの先生がいなかったりすると、不安な気持ちを言葉で伝えられず困った様子を見せることが多くありました。
 
 
そのような日は、他のお友だちに一緒に遊ぼうと言えず
 
「オレは一人で遊びたいんだ!」
「お前はあっちいけ!」
 
強く押してしまったり、
 
 
おもちゃを貸してもらえず「かせって言ってんだろ!」とお友だちを叩いてしまったり…
 
 
こんなとき、子どもたちからは「何もしてないのに〇〇くんがぶった!」と訴えてくることがとても多かったのです。
 
 
大抵そんなとき、大人は押したり、叩いたりと悪いことをしてしまった子に注目し「どうして叩いたの?お友だち、痛かったよ!ごめんねできた?」と言ってしまいがちです。
 
 
発達科学コミュニケーション(発コミュ)を受講する前は、私もこのように子どもたちに声がけしていたと思います。
 
 
お迎えの際、お母さんに
 
 
「今日〇〇くん、オモチャの取り合いになってしまい、お友だちのことを叩いてしまって…」
 
「お家でも、お友だちには優しくしてね。というお話をしてくださいませんか?」
 
 
と言ったような話を伝えていました。
 
 
保護者の方は、「だめじゃない!いつもお友だちには優しくしてって言ってるでしょ?何度言ったらわかるの、ごめんねしたの!?」とその場でしつけてくれようとします
 
 
そしてお迎えにきたお母さんに、突然怒られた子どもは、なんのことか分かっていなくても「分かったよ、謝ればいいんんだろ!」「ごめんね」と言葉だけ投げ捨てて去って行ってしまったのです
 
 
すると「その『ごめんね』は違うよ。ちゃんとお友だちの、お顔を見て気持ちを込めて言うんだよ」と、ごめんねできたことには注目されず、何度も謝らなくてはいけなくなってしまうのです。
 
 
何度も何度も怒られることで自己肯定感を下げてしまうことになっていた子どもたち。
 
 
怒られ続けた結果、「どうせ僕なんて、何をやってもダメなんだ」という自己否定の気持ちを生んでしまったのです。
 
 
自己肯定感を高めていかなくてはいけない幼児期に、このような思いを育ててしまうと、保育園に行きたくなくなってしまったり、癇癪やパニックを起こりやすくさせてしまうことにもなるのです。
 
 

 
 

3.自己肯定感も自己効力感も上がる方法

 
 
年長さんクラスの加配の先生だった私は、発コミュに出会い、発達障害・グレーゾーンの子どもたちにどのような関わりを持っていったら良いかを沢山学びました。
 
 
私のクラスはグレーゾーンの子どもたちが半数近くを占めているという、かなり個性的なクラス。発コミュで学習したことが一筋縄ではうまく行かなかったこともありました。
 
 
しかし、年中のとき、この子たちを1年間かけてじっくり関わってきた私の経験がそれを救ってくれたのです。
 
 
「この子はこういう特性を持っているから、こうすればもっと伸びるね」ということを担任の先生と加配の先生で話し合い、見守ることの大切さを共有しあっていきました。
 
 
子どもたちをただ見守ればいいのではない、どう見守るか、どのような声がけをするか。
 
 
そこで大人の声がけに理解していなくても、すぐに「分かった」と返事をしてしまうADHDタイプの子には、実況中継をしていくことにしました。
 
 
例えばお散歩に行くときに先生が「お散歩準備してね〜」と声がけをし「分かった」と言ってウロウロしているような場合は「お散歩準備なーんだ?」とクイズ形式で声をかけ、準備が始まったら
 
 
「靴のかかと踏まないで履けたね」
「お友だちを誘って手を繋げたね」
「おっ!今日は一番に列に並べたね」
 
 
と、自分のやっていることに注目する声がけをし、できていることに気づかせてあげていったのです。
 
 
すると普通にやっていることを褒められるので、「オレってできるじゃん」という自己効力感まで高めていくことができたのです。
 
 
少し難しいことにチャレンジしていきたい場合は「○○くんならできると思うけどなぁ…先生、待ってるね」と伝えると、頑張る力が湧いてきます。
 
 
こうすることで自己肯定感をしっかり高め、自己効力感まで育てることができていきました。
 
 
どうかお母さんたちは、お迎えに行ったときに今日一日頑張ったことを褒めてあげてください
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもたちはとても敏感です。
 
 
ママが笑顔で「あれもできたの!」「これもできたの!」「すごいね!」と褒めてくれたら、「できた」のいい記憶が積み重なり達成感が生まれ、それが理解力につながっていくのです
 
 

 
 
今日も笑顔で終われることが、明日への1歩に繋がりますよ!
 
 
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執筆者:古関ときこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 

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