グレーゾーン 発達障害

AIには負けない!国語–読解力を鍛えれば、発達障害の子どもたちがデジタル時代を乗り切ることができる!

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IT技術がますます発展していくなか、これからの時代を生きる発達障害の子どもたちが身につけたい力って何だと思いますか?ITが発展していくからこそ大切になるのは「国語」の力です。その中でもとても大事な読解力についてお伝えします。
 

【目次】

 

1.発達障害の子どもの勉強が心配なお母さん、まずチェックするのは国語力です!

 
 
日本人の2人に1人がスマホを持っている時代、小中学生にもスマホを持っている子どもが増えています。そのせいかどうかはさておき「国語力の低下」は深刻な問題としてとらえられています。
 
 
発達障害やグレーゾーンのお子さんの勉強が心配!というお母さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
 
 
まずチェックしていただきたいのが国語力なんです。すべての教科書は日本語で書かれています。つまり、どの教科も教科書を読めば理解できるように作られているはずなんです。
 
 
だから、学年相応の国語力がない場合「教科書を読んでも意味が分からない」ということになってしまいます。
 
 
教科書を読んでも理解できないということは、どの教科の学習にも困難があるということ。学校の勉強が心配なお母さんは、まずお子さんの国語の成績や普段の会話をチェックしてみてください。
 
 
もしお子さんに学年相応の国語力が備わっていないなと感じたり、お母さんとの会話でも理解力がちょっと低いなと思う場合は、家庭学習のやり方も考え直すことをおすすめします。
 
 
「分からないなら教科書を読みなさい」
「間違っている問題は解説を読みなさい」
 
という方法では、子どもが理解できていない可能性が高いからです。
 
 
お母さんがかみくだいて説明すれば理解できるのか、図やイラストを交えながらなら理解できるのか、いろいろ試してみて、子どもがしっかり理解できる方法を見つけていきましょう。
 
 
 
 

2.デジタル世代の子どもたちだからこそ読解力が必要!

 
 
これからの時代は、インターネットやスマホ、人工知能などのITに関する技術が発展していく時代です。
 
 
そんな時代を生き抜く子どもたちに必要な力ってなんでしょうか。高度なプログラミングができる技術でしょうか?
 
 
いいえ、そうではないんです!
 
 
生まれながらにしてインターネットやスマホに囲まれている、今のデジタル世代の子どもたちがまず身につけたい力、それは国語力の中でも重要な読解力なのです!!
 
 
読解力とは「自らの目標を達成し自らの知識と可能性を発達させ、効果的に社会に参加するために、書かれたテキストを理解し、利用し、熟考する能力」 と定義されています。
 
 
つまり、自分の目標を叶えるために、必要なことを調べ、調べた内容を理解して考えていく能力と言い換えられます。
 
 
どうして読解力が重要なのか?理由は人工知能(AI)にあります。
 
 
AIの能力は人間の能力を超えている!ということが言われていますが、AIにはどうしても人間を超えることができない壁があるのです。
 
 
それが読解力!AIは自然言語を処理できないという実験結果がでています。
 
 
自然言語とは、私たちが日常で意思疎通のために用いられる言葉のこと。コミュニケーションで使っている言語のことですね。
 
 
AIは一問一答で答えられる問題に対しては、データベースに蓄積された情報を通じて、極めて正確な回答を導きだします。
 
 
しかし、文章のつながりの中で人の気持ちや意向を読み取り、問題を解釈するということは人間にしかできないのです。
 
 
だからこそ、AIが人間に絶対に勝てない能力、読解力を磨く重要性や緊急性は高まってきていると言えます。
 
 
IT技術が拡大していく社会に生きていくなかで、将来ITに関連した仕事につきたいと思う子どもが増えていくでしょう。ITといえば、プログラミング技術!といきそうですが、それ以上に大切になってくるのはやはり読解力です。
 
 
なぜなら、プログラミングする際にも読解力が必要だからです!
 
 
プログラミング学習に必須の『定義』を理解する。難しい文章を理解するには、読解力をもっていないと、自分のアイデアを形にできるレベルまでプログラミングを習得できるようにはならないのです。
 
 
・どのなプログラムを作制するのかを考え企画し、わかりやすくプレゼンする力。
 
・実際に目の前にないものをイメージして、そのイメージを正確に伝える力。
 
・他人のプレゼンを聞いて、その内容のプログラムをイメージできる力。
 
 
このように読解力はあらゆる面で必要になります。幼いころからしっかり読解力を培うことがデジタル社会を生きていくためにはとても大切になるのです。
 
 
 
 

3.発達障害の子どもの読解力、どう伸ばす?

 
 
国語力、とりわけ読解力の大切さをお伝えしてきました。お母さんのなかには「読解力を伸ばすにはどうしたらいいの?」と疑問に思われている方もいらっしゃると思います。
 
 
読解力を伸ばすために必要なことは2つです。
 
 
◆①言葉のボキャブラリーを増やす
 
 
テキストを読んでも知らない言葉が多いと内容を理解することができません。
 
 
また、自分から人へ説明する際たくさんの言葉を知っていれば、より適した言葉を選ぶことでうまくイメージを伝えることができます
 
 
◆②文章を丁寧に読むこと
 
 
教科書や本などを読むとき、読み方は2種類あります。
 
 
1つ目は、物語の登場人物がどのような気持ちになっているのかを考えながら読む。または、筆者の言いたいことを考えながら読んだりすることです。これを「精読」といいます。
 
 
2つ目は、字ヅラだけを追う読み方です。一つ一つの単語をキーワードとして読んでいきます。このような読み方は、短時間で大まかに内容を把握するためには良いのです。
 
 
しかし、学年が上がり身近な内容ではなくなるほど、読み取ることが難しくなってきます。
 
 
では、どうすればさらに読解力を伸ばせるのでしょうか?
 
 
パワーアップのためには、「読書」と「コミュニケーション」を重視してみてください。
 
 
◆①読書
 
 
本をたくさん読めば、良質な言葉や文章に出会う機会が多くなります。
 
 
お子さんが普段から本を読む場合は、お母さんも同じ本を読んでみて確認し、読み終わった後に質問をしてみましょう。
 
 
「お話にはだれが出てきた?」
「主人公はどんな人だった?女の子?男の子?」
「その人はどんな気持ちだったのかな?」
 
質問の答えを考えることで、文章を思い返し内容理解が深まります。
 
 
お子さんが答えてくれたら、
 
「そうだよね!」
「教えてくれてありがとう!」
 
と、お母さんは笑顔で「あなたが本の感想を教えてくれて嬉しいよ」というメッセージを伝えましょう。
 
 
そうすることで子どもは、
 
「うまく伝わった!」
「説明して喜んでもらえた、うれしいな」
「こんな風に考えて読めばいいんだな」
 
と気づくことができ、色んな言葉を覚え、丁寧に文章を読むことができるようになっていくでしょう。
 
 
まだ小さくて本を読めないお子さんの場合は、読み聞かせでも大丈夫ですよ!
 
 
「おじいさんはどうなった?」
「どうして泣いてるの?」
 
など、たくさん質問して文章の理解を深めていくことが大切です。
 
 
「うちの子どもは漫画ばかりで、本はちっとも読まなくて困っています!」
 
 
というご家庭もあるかもしれません。 漫画もたくさんの言葉に触れることはできます。
 
 
なるべく教育要素の多いものや、お母さんも読んでみて、ワクワクやドキドキ、悲しさなど、心が動くのを感じることが多いもの選んであげると良いでしょう。
 
 
学校から音読の宿題も活用できます。お母さんが質問すると、読解力を伸ばすいいきっかけになりますよね。
 
 
あまりしつこく質問しすぎたり、質問の内容が難しくて答えられなかったりすると、発達障害の子どもたちは興味を失ってしまうかもしれません。
 
 
何度も読んで内容が完全に分かっている大好きな本から始めてみるのがおすすめです。
 
 
◆②コミュニケーション
 
 
普段からの親子のコミュニケーションにも読解力を向上させるチャンスがあります‼️
 
 
普段子どもとこんな会話をしていませんか?
 
 
子 「のど乾いた!」
母 「はい、お茶ね。」
 
 
特に発達障害の特性があり、お話するのが得意ではないお子さんの場合、会話が単調になりがちですよね。
 
 
今日から、読解力を鍛えるためにこんな風に変えましょう!
 
 
子 「のど渇いた!」
母 「のど渇いたんだね。」
母「お茶、温かいお茶?それとも冷たいお茶?」
子 「冷たいお茶がいいな」
母 「冷たいお茶ね。」
母「暑くてのどが渇いたのかな〜?」
 
 
会話の中で相手の気持ちや状況を聞く言葉を取り入れてみる。そのときは、なるべく丁寧で優しい言葉を使っていきましょう。
 
 
お母さんの声かけが豊かになることで、子どもの聞く力や話す力が鍛えられていくのです。
 
 
読解力を鍛えはじめてもすぐに効果が出るわけではありません。親子で毎日コツコツと続けることで子どもが変わっていくでしょう。
 
 
デジタル世代だからこそ家庭のなかでこどもの国語力をしっかり伸ばせるように工夫していきましょうね!
 
 
 
 
執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
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