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発達障害・ADHDの息子も変わった!ポジティブ記憶に上書きすることの効果とは?

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発達障害・ADHDの息子は、自分が嫌なことに取り組むまでがとっても大変!宿題をやらせるのも一苦労でした。でも、ポジティブな記憶を上書きしたら今では別人です!お子さんが嫌なことも頑張れるようになる、3つのポイントをお伝えします。
 

【目次】

 

1.嫌なことに取り組めない、発達障害・ADHDの息子を放っておいたら…

 
 
学校が再開してからの疲れが出やすい時期ですが、お子さんの様子はいかがですか?お子さんは一学期の間、学校でトラブルを起こしたり、先生に叱られることはなかったでしょうか?
 
 
発達科学コミュニケーションの仕事をしていると、たくさんのお母さんとお話しする機会があります。その中で特に多い悩みといえば、お子さんが嫌なことに取り組まないということ!
 
 
我が家の注意欠陥多動性障害(ADHD)グレーゾーンの息子も、嫌なことに対する拒否反応はものすごかったです。
 
 
宿題などの毎日やらないといけないことを子どもが嫌がり、やらせるのが大変でヘトヘト…。こんなお悩みを抱えているお母さんも多いのではないでしょうか?
 
 
しかも、今年はコロナウイルスの影響で勉強も遅れがちなので、夏休みの宿題をこなすのも例年以上に大変かもしれません。
 
 
嫌なことに取り組みたくないという気持ちは、学年が上がり年齢を重ねるたびに強くなっていきます。どうしてかというと、時間が経つにつれて嫌なことについての失敗体験や、嫌な記憶が増えるからです。
 
 
小学生になると、3、4年生で一つ目の壁がやってきます。この時期は、学習も難しくなるのと同時に、他者と自分の違いに気づく「メタ認知」が進んでくる時期です。この頃に多くの子どもたちが周りとの違いを感じて自信をなくしてしまいます。
 
 
ここで自信をなくしてしまうと、ますます嫌なことに取り組めなくなります。
 
 
そして、そこからこじれて教室に入れなくなったり、授業が受けられなくなったり、学校に行けなくなったり…という様々な問題にもつながってしまうんです。
 
 
対応を変えずそのままにしていると、お母さんが怒る回数も多くなり、お子さんが怒りっぽくなり、脳がよくない方向に進んでしまい…いわゆる二次障害という状態になってしまうこともあるんです。
 
 
周りの大人の関わりが変わらなければ、嫌なことについての失敗体験や嫌な記憶が増えるばかりで、悪循環になってしまう危険性があるんです!
 
 
もし、お子さんに嫌なことを取り組ませるのが大変だと感じているとしたら、今このタイミングで対応を変えてみませんか?
 
 
対応を変えると言っても、今すでに嫌なことに取り組ませるのが大変な場合は、取り組ませるための指示(言い方)だけを変えても、お子さんは動きません!
 
 
言い方を変えただけで動いてくれることも確かにあります。でも、それは最初のうちだけで効果がなくなった経験はありませんか?
 
 
私もADHDの息子に対して、色々な声かけのノウハウを学んで実践してみました。でも、最初は効果があっても、結局もとに戻ってしまいました。
 
 
それはなぜかというと、指示を通りやすくするための関わりが不十分だったから
 
 
多くの方は声かけだけ・テクニックだけをやろうとします。本などにもその方法だけしか書いていなかったりするので仕方ないのですが、それだとうまくいかなかったり、最初のうちしか効果がなかったりします。
 
 
例えばADHDタイプの場合、他のことに注意が向いていて話が耳に入っていないとか、ワーキングメモリが弱いので記憶にとどめるのが難しいとか、そんな理由でそもそも指示が伝わっていなかったりします。
 
 
では、そんな発達障害の子どもたちにも指示が通りやすくなる関わりについて考えていきましょう!
 
 
 
 

2.ノウハウを学んでも改善しなかったのは、記憶が関係していたから?

 
 
まず、発達障害の子どもたちが嫌なことに取り組めない理由は大きく分けて3つあります。
 
 

◆1つ目は「嫌な感情と一緒に記憶してしまっているため」

 
 
人は記憶するとき、その時の気持ちや匂いや音楽など何かと一緒に物事を記憶しています。
 
 
例えば、私たちも高校生のときに聞いていた曲を聴けば、高校生活を思い出して懐かしい気持ちになったり、ふとした香りで人を思い出したり、そんな経験があるのではないでしょうか?
 
 
それと同じように、記憶は思い出すとき、同時に記憶したことをフィードバックさせます。
 
 
それが嫌な感情と一緒に記憶されていると、その事柄を思い出した時「嫌だ」という感情も一緒に思い出されてしまうので、取り組む前から嫌な気持ちになってしまうんです。
 
 

◆2つ目は「何か行動を起こすとき、脳が1番エネルギーを使うため」

 
 
車がエンジンをかける時に一番エネルギーを使うように、人の脳も、何か行動を起こすときが一番エネルギーを使います。
 
 
例えば私たちも、家事がひと段落してソファーにゴロンとした後に食器洗いを思い出したとします。そのとき、起き上がる瞬間が1番しんどいのではないでしょうか?
 
 
車のエンジンが一度かかれば進みが良くなるみたいに、やり始めるとスイスイできたりすることがあります。
 
 
それを見ていると「始めからやれば良いのに!」と思いがちですが、子どもにとっても取り組み始めが一番つらく、取りかかるのに時間がかかるんですね。
 
 

◆3つ目は「脳は苦手な部分を使いたがらないから」

 
 
人の脳は、脳の苦手な部分、つまり発達が遅い部分を使うことを嫌います。私たちがやりたくないと感じることの多くは、脳の発達がイマイチな場所・使うのが苦手な場所であることが多いのです。
 
 
発達障害の子どもは、うまく働かない脳のエリアが多かったりします。そのため嫌なことに取り組むときには、私たちが想像するよりもはるかに負荷がかかっているのです。
 
 
こういった理由を理解して、お子さんは私たちが考えているよりも何倍も何十倍も、嫌なことに取り組むには頑張らないといけないんだ!ということをわかってあげてくださいね。
 
 
 
 

3.嫌なことにも取り組むようになる!具体的な声かけ事例

 
 
とはいえ、嫌なことでもやらなければいけないことって、世の中たくさんありますよね。
 
 
それは発達障害の子どもたちも同じです。どうすれば嫌なことに取り組む時の大変さを和らげてあげることができるのか3つお伝えします。
 
 

◆①ポジティブな記憶に書き換える

 
 
過去の出来事を、嫌な感情と一緒に記憶している場合、もうすでに嫌だとインプットされてしまっているので、とにかく良い記憶を上書きすることです!
 
 
お母さんの声かけによって、嫌な事柄についての記憶を、楽しい記憶や成功体験に変えてあげることです。
 
 
「○○するの、楽しかったね!」
「○○ちゃんと話している時、楽しそうに笑っていたね」
 
 
など、良い記憶になるような声かけをしてみてくださいね。
 
 

◆②お母さんの一言でエンジンをかかりやすくする

 
 
何かを始めるときに、脳が一番エネルギーを使うことは解剖学的なことなので変えられません。
 
 
ただ、お子さんにとってお母さんの言葉は効果絶大です!お母さんの一言で、取り組み始めの負担を軽くすることができます!
 
 
「どっちが早いか競争しよう!よーい、ドン!」
 
 
など、ゲーム感覚できっかけを作ってあげると、お子さんも楽しく取り組めますよ。
 
 

◆③子どもの行動を肯定する

 
 
脳が苦手な部分も使えるようにするには、脳を発達させるしかありません。
 
 
脳を発達させる方法は、脳科学的でも明らかになっている、行動すること良好なコミュニケーションです。そして、もう1つ脳の発達に不可欠なものが「自信」です!
 
 
どうやって自信をつけることができるのかと言うと、肯定的に関わってあげることです。
 
 
一番身近なお母さんが肯定してくれることで、子どもたちはどんどん自信をつけていきます。だからノウハウや声かけを実践する前に、まずは肯定的な関わりをしていくことが大切なんです!
 
 
なかなか肯定するポイントが見つからない時は、お子さんの行動をそのまま言葉にして伝えるだけでOKです!
 
 
「○○やっているんだね~」
「もう半分終わったね!」
 
 
こんなちょっとした声かけでも、お子さんは肯定してもらったと感じることができます。
 
 
ポイントは、笑顔で優しく伝えること!怖い顔をしながら褒められても、本当かな?と思いますよね。しっかり笑顔で伝えてあげてくださいね。
 
 
 
 
肯定的な関わりの効果って本当にすごいんです!お子さんの変化が出てくると、これからの夏休みも家族の笑顔が増えると思います。
 
 
嫌なことに、なかなか取り組めないお子さんには、ぜひ今日からやってみてくださいね!
 
 
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執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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