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新常識!約束を守れない発達障害の子どもは嘘つきではなく正直者?約束を守れるようになるポイントとは?

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ゲーム終わったら宿題するね!と約束したのにやめる気配なし…そんな発達障害のお子さんを「うちの子どもは嘘つき?」と心配していませんか?それは自分の気持ちにとっても正直という特性です!この特性を生かし、約束を守れるようになるポイントを教えます。
 

【目次】

 

1.約束を守らないのは「嘘をついている」の?

 
 
・今日はちゃんと宿題するから、先にゲームしてもいい?
・このテレビ見たら、やる!
・今日はおもちゃを買ってっていわないよ!
 
 
などと、お子さんがいうことはありませんか?そんなお子さんの言葉に、今日は約束を守ってくれるかな、と期待しますよね?
 
 
ところが実際は
 
 
・ゲームを全然やめずに宿題ができなかった
・延々とテレビを見て、結局寝る時間
・これ買ってー!!と、駄々をこねた
 
 
なんて結果に…。
 
 
「いつも同じことを言っても守らないけど、今日こそは約束守れるかな…。」と期待してお子さんの言葉を信じたぶん、破られたときには「やっぱり嘘だった!」と余計に腹が立ってイライラし、怒ってしまう…
 
 
そんな経験ありませんか?私は何万回もあります(笑)
 
 
この繰り返しの日々に、どうして嘘をつくの?どうしたら約束を守るの?なんとかしたい!と思っているお母さんはたくさんいるはずです!
 
 
では、どうして発達障害の子どもたちは約束を守れないのでしょうか
 
 

 
 
それは自分の気持にとっても正直という特性です!
 
 
嘘つきで、初めから「約束なんて破ってやれ!」って思っているのでしょうか? もちろん、そのようなことは思っていません!
 
 
実は、ある特性から、約束を守ることが苦手なのです。
 
 

2.嘘つきではありません!発達障害の子は自分の気持ちに「正直」なのです。

 
 

◆自分の感情や行動が上手くコントロールできない

 
 
子どもが約束を口にしたとき、最初から破るつもりでの約束をしているのではありません。
 
 
しかし、「今、自分がしていることが楽しい」と感じているときや目の前にやりたいことや欲しいものが現れたときに、理性よりも感情が先立って自分の感情や行動が上手くコントロールできないのです。
 
 
特に、注意欠陥・多動性障害(ADHD)傾向のお子さんの代表的な特徴として「衝動性」があります。衝動性は、思い立ったらもう行動している!という特性です。
 
 
つまり、「今、自分はこれをしたい」「これが欲しい」など目の前の欲求に正直に行動しているのです。
 
 
しかし、その正直な気持ちで起こる行動が、「嘘をついた」「約束を守れない」という結果になってしまっているのです。
 
 
これが繰り返されると「約束をする」→「破る」という行動のパターンが身についてしまいます。
 
 
ここで「どうして約束を守らないの?」と怒ったり、厳しく言い聞かせようとすることを繰り返すと、「また守れなかった」と自分に自信をなくしていってしまうことになるのです。
 
 

◆不安から嘘になることも

 
 
お母さんが「当たり前」と感じていることも、発達障害のお子さんにとっては「当たり前ではない」ことがあります。
 
 
できて当たり前と思われて、「できなかった」という失敗が多くなると不安になり、嘘でのりきろうとしてしまいます。
 
 
不安による自信のなさ、嘘になっているかも知れません。
 
 
このように、自分に自信がなくなると、脳の発達が進まなくなり、感情が上手くコントロールできずに理性の働きにくい状態のままになってしまうのです。
 
 

◆言葉のとらえ方が違う

 
 
発達障害のお子さんには、物の考え方や感じ方、表現のしかたが違うことがあります。
 
 
例えば、「今日はちゃんと宿題するから、先にゲームしてもいい?」と言ったのに、ゲームを全然やめずに宿題ができなかったということがあったとします。
 
 
お母さんは自分でゲームをやめて宿題をすると思い、先にゲームをすることを許しますよね。
 
 
しかし、お子さんはゲームをやめて宿題をするという約束はしていませんよね。
 
 
今日中に宿題をすればいいと思い、ゲームをやり続けているのかもしれません。ゲームをして夕飯を食べた後に、するつもりだったのかもしれません。
 
 
つまり、嘘をついたとは言えないのです。
 
 
お母さんが思っていることとお子さんが思っていることが違っていたということなので、嘘をついたと決めつけなでくださいね。
 
 

 
 

3.発達障害の子が約束を守れるようになるポイントは3つ!

 
 
脳を発達させるには「できた」という自信をつけることが必要です。つまり、約束を守ったという成功体験を繰り返すことが大事なのです。
 
 
それには3つのポイントがあります。
 
 

◆ ①まずは小さな約束から

 
 
守れない約束はお子さんにとってハードルの高い約束なのです。いきなりハードルの高いものを求めても、超えることはできません
 
 
ですから、約束の内容を細かく分解し、スモールステップにしてあげましょう。
 
 
例えば「今日はおもちゃを買わない」という約束が守れないのなら、「お菓子1つなら買ってもよい」と少しだけ欲求を満たしてあげるものにしましょう。
 
 
その子が守れるレベルまでハードルを下げてあげることで「守れた」と自信をつけていくことが大切です。
 
 
また、小さなことから成功体験を積み重ね、できたことやできるようになったことをお母さんが褒めて、一緒に喜ぶことで不安も減り、自分への自信につながっていきます。
 
 

◆②やめさせるのではなく「○○○」の声がけ

 
 
お子さんが何かに夢中になっている時に、どのように声をかけていますか?
 
 
「ゲームをやめて、宿題しなさい!」というような、何かを「やめさせる」指示をしていませんか?それは、行動に移せない指示の出し方です。
 
 
約束したのだからきちんと守らせたいと思い、ついやめさせる指示を出したくなりますよね。
 
 
しかし、それではますます行動に移せなくなってしまうのです。
 
 
ですから、例えば「時間になってもゲームをやめて宿題をしない」という状況であれば、「ゲームあと一回やったら、宿題やろう!」というふうに、「やろう」の声がけ指示の出し方を変えてみてくださいね!。
 
 

◆③「嘘をついた」と決めつけないでお互いの考えを確認する

 
 
お母さんが思っていることと、お子さんが思っていることが違っていると、お子さんが約束を破って嘘をついたとイライラしてしまいます。
 
 
しかし、嘘をついたと決めつけるのではなく、約束するときにお子さんとお母さんで、お互いにどう考えているのか確認するとよいでしょう。
 
 
以上の3つのポイントを押さえて、お子さんに対応してみてください。 そして、約束を守れたら、めいっぱい褒めてあげてください!
 
 

 
 
まずは約束を守ることの成功体験を積みましょう!
 
 
小さな成功体験の積み重ねが「自分はできる」という自信を育み、気持ちも安定していきます。
 
 
そうなると断然、脳は発達しやすくなるので、だんだん理性も働くようになります。
 
 
発達障害の子どもを嘘つきにするか「約束守れたよ!」と言えるようにするかは、お母さんのウデにかかっていますよ!
 
 
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執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

 

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