コミュニケーション 発達障害

コロナストレスで不安が強くなっている子どもに効果的なおうちカウンセリングのコツとは?

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コロナの第3波をどう乗り切っていけば良いのか不安に思っているご家庭が多いのではないでしょうか?不安が強い発達障害の子にとっては、お母さんとの会話が重要になってきます。カウンセセリング効果のある親子の会話の方法をお伝えします。
 

【目次】

 

1.コロナ禍で発達障害の子どもは不安を抱えています

 
 
この一年、新型コロナの感染拡大で、子どもたちはいつもと違う一年を送ってきました。
 
 
緊急事態宣言後は長い休校期間ののち学校再開があり、夏休みは短くなりました。
 
 
学校行事が中止されたり縮小されたりする中で、大人が思っている以上に子どもたちはストレスを感じています。
 
 
先日、息子が通っている小学校で教育ミニ集会が開かれました。
 
 
3月から11月までの子どもたちの学校での様子、家での様子を先生とお母さんたちが話し合いました。
 
 
休校期間中の子どもたちの様子については次のようなことが挙げられていました。
 
 
・課題、宿題が多くてやらせるのが大変だった
 
・子どもがなかなか勉強しないので親子ゲンカが絶えなかった
 
・子どもはゲームやユーチューブばかりやっていた
 
・勉強の遅れが心配で親の方が焦ってしまった
 
・初めのうちは計画を立てスケジュール通りに頑張っていたが、休校期間が長引くにつれて計画通りにはできなくなってきた
 
・仲良しの友達とも遊べずかわいそうだった
 
 
また、休校明けの学校再開後にどのような様子だったについては
 
 
・行事が中止、縮小されて残念に感じている
 
・授業が早く進むので理解できていないかもと不安になる
 
・学習の遅れを補うために宿題が多く出され大変
 
・休校期間中に行われる予定だった行事が、2学期に行われ授業以外の行事が次から次にあり子どもが疲れている
 
 
という意見が出ました。
 
 
この教育ミニ集会に参加してびっくりしたことは、行事が次々にあって子どもが疲れてしまっているということでした。
 
 
今年は、1学期に開催するはずの運動会を、規模を縮小して2学期に行いました。
 
 
私はコロナ禍にあっても、色々な工夫をして運動会や遠足を開催してくださった先生方に感謝の気持ちでいっぱいでした。
 
 
しかし、子どもたちの中にはいつもとは違う状況の中でストレスを感じてしまった子がいたのです。
 
 
今年は長い休校があったため、いつもより授業は早く進んでしまい、ゆっくり理解することが難しい状況にあります。
 
 
色々な行事が次々に行われることで、ストレスが強くなってしまう子が意外にも多いことも分かりました。
 
 
多くの子どもたちがいつもとは違う状況の中で、何らかのストレスを感じています。
 
 
特に発達障害の子どもは、急な予定の変更や、いつもと違うことへの不安が強く、その為にパニック癇癪を起こしてしまうことがあります。
 
 
 
 
また、発達障害の子は、目に見えないものを想像したり、空気を読んだりすることが苦手という特性を持っています。
 
 
そのために、行事の前や環境が大きく変わる時期になると不安定になってしまうことが多いのです。 
 
 
遠足、校外学習、運動会、学芸会の時期に不安定になり調子を崩してしまったり、活動を嫌がって不安定になったりといった様子が見られるのもそのためです。
 
 
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2.お母さんは矢継ぎ早に尋問していませんか?

 
 
2学期は、学校行事が増え気持ちが不安定になりやすい時期です。
 
 
しかも、今年はコロナ対策で例年の行事がいつも異なる時期や異なる方法で行われイレギュラーなことも多かったと思います。
 
 
発達障害の子どもは不安や心配が募り大変な思いをしていたかもしれません。
 
 
お母さんにとっても心配なことが多く不安からついつい
 
 
「授業で何をしたの?」
「休み時間、どんなことしたの?」
「宿題は?」
「テストどうだった?」
 
 
と子どもへ会話が尋問のように一方的になっていたのではないでしょうか?
 
 
 
 

3.親子の会話にはカウンセリング効果があります!

 
 
一方的にお子さんを問い詰めるような会話では、発達障害の子どもの不安はさらに大きくなってしまうだけです。
 
 
では、お母さんはどんなコミュニケーションをとってあげれば良いのでしょうか?
 
 
それは、子どもと楽しく会話のキャッチボールをすることです。
 
 
 
 
上手に子どもと会話のキャッチボールができれば、カウンセリングの効果が期待できるのです。
 
 
カウンセリングとは、会話を通して相手の困っていることを解決していく技法のことです。
 
 
お母さんが子どもと会話のキャッチボールをすることで、子どもはお母さんに受け入れられてもらった、理解してもらえた、という気持ちになり、安心してもっと話ができるようになります
 
 
このように親子で上手に会話のキャッチボールができるようになると、子ども自身が自分の気持ちに気が付いたり、不安や心配を吐き出すことができて固くなった心を変化させることができるのです。
 
 
カウンセリングなんて難しそう、と思うかもしれませんが、ちょっとした意識で専門家ではない普通のお母さんがお子さんにカウンセリング効果がある会話ができるのです。
 
 
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4.おうちカウンセリングのコツとは?

 
 

◆オウム返しする

 
 
例えば、
 
「休み時間は、なにして遊んだの?」
 
と質問したときに、「鬼ごっこ」と答えたら
 
 
「へー!鬼ごっこしたんだ!」
 
と子どもの言ったことを繰り返し、オウム返しします。
 
 
そして、少し間をおいて、
 
「いいね!楽しかった?」
 
と聞いてみてくださいね。
 
 
また、「休み時間は、なにして遊んだの?」
 
の問いかけに、うまく答えられない子もいますね。
 
 
その場合には、
 
「今日はいい天気だったねぇ。休み時間は外で遊んだ?」
 
と、YESかNOで答えられる質問をしてみます。
 
 
「うん、外で遊んだよ!」と答えが返ってきたら
 
「そう、外で遊んだんだ。」と返します。
 
そして、「なにをしたの?」と続けていきます。
 
 
このように、質問の前に一旦子どもの言葉を受け入れそのまま返すことで、子どもはお母さんが自分の話を理解してくれたことを感じられます。
 
 
受け入れられたと感じると、子どももお母さんの質問に答えやすくなり会話がはずみますよ。
 
 

◆子どもが話し出すまで「待つ」

 
 
会話のキャッチボールをする上で大切なポイントは、答えが返ってくるのを「待つこと」です。
 
 
「なにをしたの?」の質問にすぐには答えられなくても、ちょっと待ってあげるのです。
 
 
小さな子どもの脳は処理をするのに、大人の何倍もの時間がかかります
 
 
前の脳の処理が終わらないうちに、次の質問をされると、子どもはお母さんの話を聞かなくなってしまいます
 
 
子どもの返答を急がずに待ち、子どもが返事をするまでは、次の話をせず、上手に「間を取ること」が大切です。
 
 

◆ひたすら「聞く」

 
 
子どもって、大人が思いもつかないことを言うこともありますね。
 
 
お母さんが子どもの話にうまくコメントできないときには、
 
 
「そっか〜」
「そうなんだ〜」
「なるほどね〜」
「そう思うんだね」
 
 
と、ひたすら受け入れて話を聞いてみてください
 
 
ちょっとそれはどうなの?と思うことでも、批判や自分の意見を挟まずひたすら聞いてあげてくださいね
 
 
ただし、例外的に子どもが
 
自分なんていなくてもいい」
 
というような、自己否定するような言葉を発したときだけは、必ず否定してください
 
 

◆「笑顔で」「優しく」「ゆっくり」話す

 
 
子どもに話をするときには必ず意識してほしいことがあります。
 
 
笑顔Smile)で
・ささやくように優しくSweet)
ゆっくりと間をとって(Slow)
 
 
発達科学コミュニケーションでは、この話し方を英単語の頭文字Sから「3S」と呼んでいます。
 
 
発達障害の子どもは言葉の内容よりも、そのときのお母さんの表情や声色を敏感に感じ取ります
 
 
無表情だったり、声が大きかったり、早口だと、お母さんがそんなつもりはなくても子どもには怒られているように感じられてしまいます
 
 
子どもが怒られていると感じるお母さんの言葉は脳に届かなくなってしまいます
 
 
子どもの脳にお母さんの言葉がしっかり届くように「3S」を意識してみてくださいね。
 
 

◆子どもの「好きなこと」を話題に!

 
 
ときには、子どもが質問に答えたくないときもあります。
 
 
そんなときは「ちゃんと答えて!」などと怒りモード全開では、かえって反抗的になって、益々話してくれなくなります。
 
 
特に思春期のお子さんは、親と話したがらない傾向にあります。
 
 
子どもが話したがらない話題(勉強や学校のこと)を無理に聞こうとすると、かえって、口を貝のように閉ざしてしまいます
 
 
そんな思春期の子の場合には、子どもが大好きなゲームや漫画、アニメ、音楽のことについて聞いてみるといいですよ!
 
 
うちには、中学3年生の息子がいます。
 
 
もともとおしゃべりな子ではありませんが、思春期になって益々無口になっています。
 
 
私の問いにも「うん」「あ〜」という感じです。しかし、無口な息子も好きな野球のことや得意な歴史や地理については私の問いかけにもきちんと答えてくれます。
 
 
お母さんは、子どもの話を「聞くこと」をメインにし、子どもの話を待ってあげてくださいね。
 
 
 
 
いかがでしたか?
 
 
お母さんが子どもの心を癒すカウンセリング効果がある会話の方法をお伝えしました。
 
 
誰でも「話を聞いてもらう」だけで、不安な気持ちが和らぎ落ち着くものです。
 
 
自分の話を聞いてもらい、受け入れてもらえたことで、子どもは安心します。
 
 
今年の冬休みは帰省を控え、家にいるご家庭も多いかもしれませんね。
 
 
いつもより家族で過ごす時間が長くなる今年の冬休みこそ、親子の楽しい会話でお子さんの不安を安心に変えてあげてくださいね。
 
 
ストレスが溜まりやすい子どもの心を癒す安心グッズをこちらの記事で紹介しています。
 
 
 
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執筆者:深井淳子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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