グレーゾーン 診断

「僕って発達障害?」と聞かれたらどう言う?障害の定義に違和感を感じた私の伝え方

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発達障害や発達の特性をもつグレーゾーンの子ども達に、「私は発達障害なの?」と聞かれたらうまく答えられますか?発達障害の定義や言葉にとらわれず、子どもが自分を好きになれるコミュニケーションをお伝えします。

【目次】

 

1.子どもに「発達障害って伝える?伝えない?」

 
 
私の息子は、小さな頃から自閉症スペクトラム(ASD)のグレーゾーンだと言われていました。
 
 
ちょろちょろ動き回ったり、こだわりが強かったり、些細なことから刺激を受けて極度に怖がったりびっくりしたりする子でした。
 
 
小4で不登校になり、ギフテッドかもしれないという専門家の意見を聞き、息子の困り感がASDだけのためではないということがわかりました。
 
 
さらに読み書きの苦手さの学習障害の傾向もあるということもわかりました。
 
 
自分とお友達を比較して、自分が得意なことや苦手なことを意識している年齢でした。我が芽生えてきている時期です。
 
 
 
 
それまで私は息子がグレーゾーンであったことから、発達に特性があるということをあまり伝えずに息子に関わってきていました。
 
 
家では好きなことに熱中する時間を自由に作らせてあげたり、苦手なものは無理強いしないようにしたり、配慮していました。
 
 
けれど、学校でみんながやらなくてはいけないことで息子が嫌がっているときは「みんなと同じようにならなきゃいけないんだよ」と普通を押し付けてしまっていたのです。
 
 
不登校になったこともあり、私の息子との向き合い方が間違っていたことに気づきました。
 
 
これから、自分の特性についてしっかり理解した上で、学校のことや将来のことを考えた方がいいだろうと思いました。
 
 
でも私の中で葛藤がありました。
 
 
「発達障害」という言葉を伝えるかどうかには迷いがあったのです。
 
 
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2.「発達障害」の定義が受け入れられなかったわけ

 
 
ギフテッドは発達障害ではないですが、ASDや学習障害は発達障害といわれるものです。
 
 
なぜ、私は「発達障害」という言葉を伝えるのに迷いが出るのだろうか。
 
 
発達障害の定義を調べてみました。
 
 
文部科学省のホームページには、
 
 
『発達障害とは、発達障害者支援法において「自閉症、アスペルガー症候群その他広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されています。』
 
 
と書いてあります。
 
 
脳機能に障害がある
 
 
じゃあ、障害って?と思い調べてみると、
 
 
広辞苑では、
 
 
①さまたげになること。また、さまたげとなるもの。 ②心身の機能が十分に働かないこと。
 
 
と書いてあります。
 
 
「子どもの脳機能が十分ではなく、それが成長していく上でさまたげとなるということ?」
 
 
と感じました。
 
 
 
 
世の中では、一昔前よりも発達障害への理解がすすんできているとは思います。
 
 
しかし、どちらかというと、
 
 
「日常生活や社会生活で困ることがたくさんあるから支援をしてあげなければいけない人達」
 
 
という弱者のイメージが強い印象がありました。
 
 
また、
 
 
「発達障害って人とうまく話せないんでしょ?」とか、
 
「暴れて教室から脱走する子でしょ?」とか、
 
「発達障害の人ってコミュ障だよね」とか、
 
 
ある部分だけを切り取ってイメージされてしまうことも多いと思います。
 
 
たしかに、発達の特性をもつことで、他の子は簡単にできることができなかったり、ものすごく努力を必要としたりします。
 
 
けれども、その子に合った環境を整えることで解消することが多くあります。
 
 
他の子達よりも得意なことだってある。
 
 
たまたま、少数派だっただけ。そんな風に感じるのです。
 
 

3.情報化社会の怖さ

 
 
情報化社会になり、インターネットで「発達障害」というワードを検索すると様々な情報に出会える時代です。
 
 
小学校高学年くらいになれば、子ども達でも簡単にネットと繋がって、自分で調べたいことを調べられるようになっていますよね。
 
 
でも、ネットの中の情報は正しいものもあれば、間違っているものもあります。
 
 
発達障害がある子やグレーゾーンの子ども達が、
 
 
「発達障害かもしれない」とか、
「発達障害って何?」
 
 
と思ったときに、一人で検索してネガティブな情報に触れてしまうことがあるかもしれません。
 
 
 
 
その前に、お母さん達にはお母さんの言葉で、発達障害の特性が悪いものではないというメッセージを伝える必要があると思います。
 
 
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4.悩みつつも親子で特性を理解! 

 
 
「自分は発達障害?」と聞かれたらうまく説明できるかな?
 
ネットの情報で嫌なイメージに傷ついたらどうしよう?
 
 
と不安に思いながらも、私にできることからやってみようと思いました。
 
 
「発達障害」という言葉を直接伝えなくても、まずは息子に息子らしさを言葉で伝えたいと思い実践していったのです。
 
 

◆①発達検査の結果を数値で説明

 
 
以前受けていた発達の検査結果(wisc-ⅳ)を息子に見せて、凸凹している数値を一緒に確認してもらいました。
 
 
「ここがすごく高いから、いつもすぐに見て覚えられるよね!」
 
「ここも高いから、たくさんの言葉を知っているよね!」
 
 
と高い能力について伝えてから、
 
 
「高いところにくらべるとここが低いから、耳で聞いて覚えるのは苦手なんだって。そう感じることある?」
 
 
というように苦手な部分に関して、息子が納得できるように伝えていきました。
 
 

◆②家族や社会で活躍している凸凹さんの話をする

 
 
得意不得意の差が激しい息子ですが、家族も皆得意なこと、苦手なことがたくさんあります。
 
 
「あなただけが変わっているわけではないんだよ」
 
 
ということを理解してほしかったので、私自身の失敗や主人や妹の得意不得意を頻繁に話題に出して会話するように意識しました。
 
 
 
 
また、息子が好きな本やユーチューブに出てくる人達は、発達に凸凹がある方達が多いです。
 
 
そのため、
 
 
「〜さんはゲームすごくうまいよね。でもADHDっていう障害があって、いつもじっとしてられないんだってね。ゲーム内でも止まってられないんだって!」
 
 
「〜さんは読み書きができないんだって。でも人に話してもらって覚えることができるんだよ。」
 
 
と、発達に凸凹があっても得意を生かして社会で活躍することができるんだねということを話していきました。
 
 

◆③発達障害に関する本を読んでもらう

 
 
題名に「発達障害」という言葉が書いてある本を隠さず、リビングの子ども達が手に取りやすい本棚に置いておくことにしました。
 
 
本を選ぶポイントは、ポジティブに特性を理解できる内容かどうかです。
 
 
何も言わずに手に取り読んでいる息子をみて、どう感じているんだろうとドキドキしながら過ごしていました。
 
 
しかし、息子が自分の得意不得意なことを理解し、世の中には自分と同じような人もたくさんいるんだとわかるようになってくると、私の中で安心感が生まれていきました。
 
 

4.「発達障害の僕たち」と言った息子のポジティブさ

 
 
そんな頃、息子がこう言いました。
 
 
「発達障害の僕たちって、できないこともあるけど、得意なこともあるよね!」と。
 
 
自己理解ができ、「発達障害」という意味を本や動画で理解していく中で、自分もその仲間なんだという風に認識していたのです。
 
 
息子が言ったその言葉には、マイナスなイメージは全然感じられませんでした。
 
 
今では、活躍している人が凸凹していることにワクワクした視線で見ているようです。
 
 
 
 
そして、できないことは頼み、できそうなことは工夫し、やりたいことは自分で進んでやるようになってきました。
 
 
大切なのは、「発達障害があるかどうか」ではなく、自分の得意不得意にどう付き合っていくかを考え、行動できるようになることです。
 
 
もしも、「私って発達障害なの?」と聞かれても、言葉のイメージだけにとらわれずに説明することで子どもは前向きに理解することができるのではないでしょうか。
 
 
皆さんも、「発達障害」という悪いイメージを上書きできるようなコミュニケーションをとってみてくださいね。
 
 
こちらの記事もご覧ください。子どもの特性を理解して強みに変えられる記事です!
 
 
 
 
 
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執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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