小学生 発達障害

夏の暑さでダウンしてしまう、人一倍疲れやすい発達障害の子どもが夏を乗り切る方法

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子どもは夏が大好きで元気いっぱいと思っていたのに、暑くなると元気がない…なんてことはありませんか?実は疲れやすい発達障害、特に自閉傾向の子は夏の暑さで機嫌が悪くなることがあります。今回は暑い夏を乗り切って元気に過ごせる方法をお伝えします。
 

【目次】

 

1.子どもなのに夏がキライってどういうこと!?

 
 
だんだんと暑くなってきましたね。 夏は子どもが元気いっぱいと思いきや、暑さですぐにヘトヘトになってしまう…なんてことはないでしょうか?
 
 
 実は発達障害の子どもは人一倍疲れやすい傾向があります。
 
 
わが家の自閉症スペクトラム(ASD)傾向の娘も夏が大の苦手。
 
 
子どもは夏が大好きで元気に遊んでいるイメージでしたが、娘は暑くなってくると元気がなくなってきます。
 
 
せっかくいいお天気なのに…。
お友達も遊びに行こうって誘ってくれてるのに…。
 
 
暑くなるとソファに寝っ転がっていることが多くなり、外出も億劫がって行動も遅くなってしまうのです。
 
 
 
 
また、夏になると出掛けるだけで疲れて、帰宅してみると体のあちこちに蕁麻疹が出てしまうことがありました。
 
 
そのため、皮膚科や小児科を受診しましたが、「アレルギーが少しありますね」と言われて薬をもらって帰るだけ。
 
 
薬を飲んでもまた次の日にはすぐに蕁麻疹が出てしまいました。
 
 
こんなに暑さに弱いなんて、どうなってるの?と思っていましたが、どうやら発達障害の子どもが疲れやすく暑さに弱いのは、理由があったのです。  
 
 
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2.発達障害の子どもが疲れやすい理由

 
 

◆感覚過敏がある

 
 
発達障害のある子どもには感覚過敏といって、周りの刺激から私たちが感じるよりも強く影響を受けることがあります。
 
 
例えば、
 
 
・日差しがまぶしすぎて目がチカチカする
 
・周りの人の声や音が耳について仕方がない
 
・人込みにいるだけでにおいが気になって気分が悪くなる
 
 
など、私たちにとってはなんでもないことでも、感覚過敏の子どもにとっては我慢しがたい刺激なのです。
 
 
さらに、夏はさらに蒸し暑く汗もかきやすくなるのですから、子どもは暑さ+感覚過敏で普段以上にイライラする時間が増えてしまいます。
 
 
そんな中で、子どもにとって苦手なことがあると、子どものイライラが募るのは仕方がないことかもしれません。  
 
 
 
 

◆周りに合わせるので精いっぱい

 
 
発達障害の子どもは、脳の特性から苦手なことがあります。
 
 
例えば、見たり、聞いたりした情報を一時的に脳のとどめておく、ワーキングメモリという能力が弱い子どもがいます。
 
 
すると、学校などで出された指示がよくわからなかったり、聞いたけどなんて言われたかすぐに忘れてしまったりということが起きてきます。
 
 
みんなが次の行動をしていても、発達障害の子どもはどうしていいか分からず、右往左往してしまうのです。
 
 
周りと違う行動をしないように、その場の空気を壊さないようにと発達障害の子どもはいつも神経をとがらせているのです。
 
 
毎日そんなに気をつかっていたら疲れてしまうのも無理ないですね。  
 
 

◆体温調節が苦手

 
 
発達障害の中でも特にASD傾向の子どもは、体温調整の働きが弱く、気温や天候に体調が左右されやすいことがあります。
 
 
さらに感覚鈍麻といって、受けている刺激を感じにくい子どももいます。
 
 
そのため、季節に合わない服装をしていても平気だったり、のどの渇きに気が付かないまま熱中症になってしまうこともあるのです。
 
 
日本の夏は湿度が高いため蒸し暑く、大人でも夏バテしやすいですよね。
 
 
そんな中で、発達障害の子どもは人一倍いろいろな困難な状況の中で頑張っているのです。  
 
 
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3.わが家はこれで乗り切りました!

 
 
では、そんな疲れやすい発達障害の子どもが夏を乗り切るためにはどうしたらいいでしょうか?
 
 

◆①理解をしめす

 
 
まずは、ほかの子どもに比べて人一倍疲れやすい、ということを理解しておくことが大切です。
 
 
そして、それを言葉に出して子どもに伝えてください。
 
 
みんなも暑い中頑張っているんだから、わがまま言わないのとか、あなたもしっかり頑張りなさいなんていうのはナンセンスですよ。
 
 
今日は暑かったね、大丈夫だった?
早めに休んでね。
 
 
などと理解を示す言葉をかけてあげてください。
 
 
お母さんが理解して味方をしてくれるだけで、子どもは安心して辛いとかしんどいといった弱音を吐くことができます。  
 
 
 
 
 

◆②とにかく苦手を回避する

 
 
理解するだけでは、解決にはなりませんよね。
 
 
可能な限りになりますが、できるだけ苦手を回避するようにしましょう。
 
 
わが家では、まず学校に重たい荷物を持って行かなくてもいいように教科書はできるだけ学校に置かせてもらっています。
 
 
そして、ランドセルは背中が熱くなるので、斜め掛けのバッグに変更しました。
 
 
さらに、最近は公立の小学校にも冷暖房がついていますが、担任の先生に相談して娘が自由に使えるように卓上の小さい扇風機を持たせています。
 
 
水で濡らして絞ると冷たくなる冷感タオルも大活躍しますね。大きな血管が通っている首に巻いておくと涼しくなってきますよ。
 
 
こちらは扇風機のような特別感がないので学校でも活用しやすいかもしれませんね。  
 
 

◆③十分な休息をとる

 
 
十分な休息をとるためには睡眠はもちろん大事ですが、それでもどうしても疲れがたまって仕方がないというお子さんもいるかもしれません。
 
 
そんなときには、こういう時期だからと思い切って遅刻、早退、お休みをさせてください。
 
 
無理して学校に行って、嫌な時間を過ごし学校がキライになってしまうよりも、必要なお休みは人それぞれだからと、お母さんが割り切って考えてほしいのです。
 
 
お母さんが不安になると、子どももますます心配になって、いらない気をまわして余計に疲れてしまいます。
 
 
脳には繰り返し思い起こして考えることが強化されるという特徴があります。気にし過ぎてしまうことは、苦手なことをより印象づけてしまうのです。
 
 
だからこそ、お母さんがどーんと構えて、大きな問題じゃない、大丈夫!と振り切った対応をしてみることをお勧めします。
 
 
ちなみに、わが家では今回ご紹介したような対応に変えたことで、今年の夏は娘が学校を嫌がらずに登校できるようになりました。
 
 
また、暑さによる蕁麻疹もほとんどでなくなったため、子どもの体調管理がずいぶんと楽になっています。
 
 
ぜひ、疲れやすい発達障害のお子さんをお持ちのお母さんには参考にしてもらって、暑い夏を元気に乗り越えてもらえたらうれしいです。  
 
 
 
 
 
 
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執筆者:井上喜美子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

 

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