発達障害・グレーゾーンの子どもの言葉の遅れが気になっている場合、おうちでできる療育が効果的です。なぜおうち療育が効果的なのかを解説していきます。
発達障害・グレーゾーンの子どもの脳が育てば言葉は伸びる
「うちの子、ことばが遅れてる?」「発達障害なのかな?」子どもの発達に違和感を覚えたママやパパは、心配するあまり、焦って厳しく接してしまうことがあります。
しかし、診断の有無に関係なく、子どもの脳を発達させることで、子どもの困りごとは解決できると『ことばが遅い自閉症児のおうち療育』(今川ホルン著、パステル出版)の著者は語ります。
『ことばが遅い自閉症児のおうち療育』
この本を読んでいるママやパパはいま、毎日の癇癪やことばの遅れなど、困りごとで頭がいっぱいだと思います。自閉症の子の困りごとはほぼ脳の仕業です。それならば、脳を育てる子育てにシフトすればいいのです。脳が育てば、困りごとは解決します。(『ことばが遅い自閉症児のおうち療育』21ページ)
発達障害・グレーゾーンの子の療育はシンプルです。脳を成長させて、今までできなかったことをできるようにサポートすることです。
療育は質より量の問題を解決することで効果が出る
発達障害・グレーゾーンの子の発達が気になり、施設の療育を利用されている方もおられますが、ただ療育に通っていればいい、というわけではありません。本書では、大きな理由として「子どもへの療育は質より量がものをいう」と語られています。
子どもの未熟な脳を育てる療育は、脳への刺激が少なければ、脳が発達する機会も減ってしまいます。施設での療育は年間約24時間、おうち療育は年間約3000時間であり、その差は年間で100倍以上。
1週間に1回の療育だけに頼ってしまうと、どんなに一生懸命通わせても、圧倒的に量が足りず成果が現れにくくなります。
発達障害・グレーゾーンの子どもの脳が育つ声かけと育たない声かけ
私たちが思っている以上に、脳の成長は毎日の声かけで大きく左右されます。声かけ1つで、脳が育つ栄養を与えることも、脳が育たない環境にしてしまうこともあります。
おうち療育と言われても、おうちで何をすればいいのかわからず、悩んでいるママやパパも多いと思いますが、大好きなママやパパとの肯定的なコミュニケーションこそが、子どもの脳を育てる栄養になります。
年齢は何歳からでも可能ですし、施設での療育と併用することも効果があります。自分の声かけを変えるだけで子どもの言葉を伸ばせるおうち療育を活用してみて欲しいと思います。