【赤ちゃん育児の教科書】泣いたらすぐに泣きやませた方がいい?赤ちゃんの行動をとめてはいけない理由

赤ちゃんの脳の育ち
育児本では赤ちゃんとの生活のイメージがわかず、泣いたらすぐに泣きやませた方がいいと思っているプレママはいませんか?赤ちゃんの行動はとめないでほしいんです!この記事では、脳の発達の視点から、赤ちゃんの行動をとめてはいけない理由をお伝えしています。

1 【プレママのお悩み】赤ちゃんとの生活のイメージがわかない

 

妊娠中、赤ちゃんのために、育児本や育児情報を読んでいるプレママは多いのではないでしょうか。

 

しかし、こんな風に思っていませんか?

 

泣いたらすぐに泣きやませた方がいいんだよね?

 

または、

 

育児本だけでは、赤ちゃんがどんな行動をするのかピンとこなくて、何に困るかイメージできない…

 

と悩んでいるのではないでしょうか?

 

そんなプレママに絶対に覚えておいてほしいことがあります。

 

それは、赤ちゃんがしていることは、とめないでほしい!ということです。

 

では、なぜ、赤ちゃんがしていることをとめない方がいいのでしょうか?

 

この記事では、脳の発達の視点から、赤ちゃんの行動をとめてはいけない理由をお伝えしますね!

 

 

 

 

2 育児情報で赤ちゃんとの生活がイメージできない理由

 

育児と子育てという言葉がありますが、どう違うか知っていますか?

 

どちらも「育てる」という意味では共通しているのですが、対象が異なるんです。

 

広辞苑には、こんな風に書かれています。

 

【育児】乳幼児を育てること。

【子育て】子を育てること。

出典:広辞苑

 

「育児」は乳幼児のことと限定されており、「子育て」はそれ以外に幅広い意味を指しているんですね。

 

「乳幼児」は、生まれてから小学校入学前の子どものことを指しているので、「育児」は就学前の子どものが対象になりっています。

 

「子育て」の「子ども」は、対象年齢はありません。

 

何歳までか、というより、子どもが自立する、一人前になるまで、といった意味合いで使われていることが多いようです。

 

書店に並んでいる、育児本と子育て本の違いを見るとわかりやすいのではないでしょうか?

 

「育児本」は、乳幼児の基本的なお世話について書かれていることが多いです。

 

例えば、赤ちゃんのおむつ交換や授乳、沐浴などの基本的なお世話、離乳食などについて書かれた本が「育児本」になります。

 

「子育て本」は、子どもとの関わり方や遊びなどについてが書かれています。

 

「モンテッソーリ教育」などがテーマになっている本や、高校・大学受験を控えた子どもを持つママ向けの本も「子育て本」と呼ばれています。

 

「育児本」を読んでも、子どもとの関わり方がイメージできないのは、「育児本」には、お世話のことが中心に書かれているからなんです。

 

厳密には区別して書かれているわけではありませんが、こういった違いがある、ということを知っておくと、情報を選ぶ時の判断基準になります。

 

また、育児本、子育て本の多くは、ママのノウハウ情報がほとんどだと感じています。

 

例えば、「〇〇が見られたら、〇〇しましょう」などの表現がノウハウになります。

 

私は、保育士の仕事をしていたので、育児本や子育て本の類は、たくさん読んできました。

 

そこで感じたのは、一般的な目安や対応を知るのには役立ちますが、実際の子どもの行動とは違っていることもたくさんあるということです。

 

子どもは一人一人違うし、状況も違うので、違っていて当たり前なのですが、捉え方に迷うことがたくさんありました。

 

また、わが子の子育ての困りごとに対応するためには、ノウハウによっては、真逆のことが書かれていることもあったので、

 

その時々で対応がブレてしまっていた、ということもありました。

 

では、どうしたらいいのでしょう?

 

赤ちゃんの行動と発達がどう結びついているのか、脳の発達の視点で見ることで、発達段階や対応がわかるようになるんです。

 

次の章では、プレママもイメージしやすい赤ちゃんの行動2つを例にあげて、その行動がどんな意味があるのか、お伝えしますね。

 

 

 

 

3 脳の発達の視点で見る!赤ちゃんの行動のヒミツ

 

赤ちゃんが自分からしていることは、発達とふか〜〜い関係があります。

 

赤ちゃんは「自分からすること」で脳のネットワークができていく、ということが大前提になります。

 

「発達」を考える時に、子どもも大人も、「自発的に行う」ことがポイントになるので、覚えていてくださいね。

 

つまり、赤ちゃんが「自分からすること」で脳のネットワークができることが、「発達する」ということなんです。

 

脳の発達の視点でのことは、育児本では書かれている物がほとんどないので、プレママも初めて知るのではないでしょうか。

 

では、赤ちゃんの【なめる】【泣く】を例に見ていきましょう。

 

 

なめる行動のヒミツ

 

赤ちゃんはいろんな物をなめます。

自分の手、おもちゃなど、手にした物を口に持っていく行動がみられます。

 

なぜなら、視覚の発達が未熟で、物を立体で捉えることが難しいから、口を使って確かめているんです。

 

赤ちゃんの視力は、6ヶ月頃までは、ぼんやりとしか見えていない、と言われています。

 

そして、一つの物を見ることしかできないので、大人のように、物と人の顔を同時に見ることができません。

 

また、立体的に物を捉えることが難しいです。

 

そのため、視力よりも発達している口を使い、物をなめることで、形のを確かめています。

 

乳児期は、なんでも口に持っていくので、衛生面と誤飲に注意しながら、なめさせてあげると、立体を捉える「見るチカラ」が育っていきます!

 

 

 

泣く行動のヒミツ

 

「泣く」ことには、お腹が空いた、眠いなどの欲求や、感情を伝えるというコミュニケーション手段の役割だけでなく、

 

呼吸の仕方や声の出し方を覚える、という言葉のトレーニングの役割があるんです。

 

つまり、「泣く」ことは、言葉の前段階になります。

 

赤ちゃんの声は、はじめは「ア〜」「ウ〜」などの母音の音から、「バァ〜」「ブゥ〜」などど子音が混じるように変化していきます。

 

これも、泣くことで、声を出すための器官を使うために、獲得していく力なんです。

 

だから、「絶対にすぐに泣き止ませなくちゃ!」と思いすぎなくて大丈夫ですよ!

 

 

 

 

4 赤ちゃんの行動は発達に必要なこと!

 

赤ちゃんの行動には、ひとつひとつ理由があり、どれも省略できないものなんです!

 

赤ちゃんの行動は全て、誰にも教えてもらっていなくても、自分からしている行動ですよね。

 

赤ちゃんの行動は、脳の発達のかたまり!

 

大人にとっては気になる行動も、赤ちゃんの発達には必要なことだからしています。

 

こんな風に、赤ちゃん側の立場から脳の視点で見ると、発達がわかっておもしろいですよね!

 

育児本や子育て本を見る時にも、プレママの捉え方が変わり、子どもの行動と発達を結びつけて理解することに役立つ視点だと思います。

 

ママの対応のノウハウだけじゃなく、発達がわかると、赤ちゃんに必要な関わりが見えてくるので、子育てに迷わなくなっていきますよ!

 

目が離せなくて、大変だと思いますが、危険のない限りは、赤ちゃんの行動をとめないようにしてあげてくださいね。

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