1 プレママのお悩みは、自己肯定感の低さが関係している⁈
妊娠中、子育てができるかどうか不安を強く感じたり、もし、わが子が発達障害だったらどうしよう…と心配で不安を募らせているプレママはいませんか?
不安を強く感じてしまうのは、女性ホルモンのバランスが急激に変化することが理由にあげられていますが、それだけではありません。
なぜなら、妊娠中の女性だけでなく、日本は自己肯定感が低いというデータがあるからです。
自己肯定感を考える時に、キーワードになるのが「多様性」という言葉。
SDGsの中でも、各目標の中で「遺伝的多様性」「文化多様性」「生物多様性」などの具体的な文言がみられるため、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
多様性(ダイバーシティ/diversity)とは「ある集団の中に異なる特徴・特性を持つ人がともに存在すること」です。
では、なぜ「多様性」なのかというと、「多様性」の中に、妊娠中のプレママの不安を解消するヒントがあるからです!
この記事では、自己肯定感の高い国「オランダ」での取り組みに注目しながら、プレママが自己肯定感を高めるためにできることをお伝えしています。
2 「オランダ」が自己肯定感が高いと言われる理由
ユニセフの調査では、精神的幸福、身体的健康、スキル(学習や社会的なスキル)を総合的に判断してランキングが作成されています。
オランダは、「精神的な健康(生活満足度の高さ及び自殺率の低さ)」の項目がトップなんです。
対して日本は、ワースト2位でオランダとは大きく開きがあります。
では、なぜオランダが、精神的な健康の項目が高いでしょうか?
そのヒミツを見ていきましょう!
オランダの学校教育の軸にヒントがある!
さまざまなルーツを持つ人が集まる国、と言われています。
貿易を発展させるために、国の政策として移民を受け入れてきた、という背景があります。
異なる価値観、異なる宗教、異なる背景を持つ人同士が集まれば、必然的に対立が生まれてしまいますよね。
その中で、平和な生活を社会として勝ち取り、確立していくために、どんな考え方で、どのような時間軸で、どんな取り組みをするべきかを丁寧に考えた学校教育の軸があります。
オランダの学校教育で注目してほしいのが、「多様性」を受け入れるための考え方です。
オランダでは、できる/できないの基準を他者が決めてしまうのではなく、自分で考え決めていく、ということを大切しているそうです。
もちろん、国としての基準はありますが、基準だけで子どもの「良し悪し」を決めない、ということを大切にしています。
まず、自分のことをしっかりと理解する。
そうすると、他者のこともちゃんと理解できて、相互理解につながっていく。
このような考えが、学校教育の軸になっているそうです。
自己肯定感とは、ありのままの自分を認め、自信を持ってポジティブに物事をとらえる感覚のことを意味します。
過去の自分や、今の自分を肯定する感覚のこと。
精神的な健康とは、自己肯定感が高いということになりますね。
では、次に、日本の現状を見てみましょう。
3 日本の自己肯定感が低い理由
日本の中でも、自己肯定感を大切にしましょう、という考えは、2016年頃から関心が高まり、現在も注目されるようになりました。
しかし、世界的に見ると、日本の自己肯定感の低さはいまだに目立っています。
出典:令和3年度 内閣府 子供・若者白書
内閣府ホームページ https://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/ishiki/r01/pdf-index.html
さまざまなメディアでも取り上げられているように、日本の自己肯定感の低さには、日本の文化的な背景が大きく影響していると考えられています。
日本の文化的な慣習には、
自己主張を良しとしない
謙遜する
というものがあります。
特に、「謙遜」は日本特有で、自己肯定感の高い国には謙遜の文化はありません。
他に、日本のしつけの教育が影響しているとも言われています。
人に迷惑をかけないよう、厳しくしつけることを良しとしてきた文化が、結果として自己肯定感を低くしてしまっていることに、根強く影響していることがわかります。
SNSの浸透により、他人と自分を比較することが増え、
生き方・働き方の多様化で、自己肯定感が揺らぎやすくなった現代社会では、
今まで以上に自分のできていないところに注目して、自己否定しやすくなっている、とも言えます。
自己否定で自己肯定感が低くなるのは、脳のメカニズムの視点で見ても明らかです。
脳の発達とは、新しいことを覚えていく脳のネットワークができることを指します。
新しいことに挑戦するためには、成功体験の記憶が必要です。
できた!こうしたらうまくいった!などの成功体験の記憶は、肯定されることでできていきます。
赤ちゃんや子ども時代に、自分を肯定する気持ちが育つためには、プレママなどの周りの大人から肯定の注目でたくさんの成功体験の記憶をつくることがポイントになります。
しかし、肯定の注目を与える側の私たち大人が、自己肯定感が低い状態では、悪循環のままになってしまいます。
では、どうしたらいいのでしょうか?
そこで、取り入れたいのが、「オランダ」の学校教育の軸になります!
4 プレママが自己肯定感を高める方法
子育てが始まる前に、プレママ・パパが自己肯定感を高めるためには、オランダの学校教育の軸の中のこの2つを取り入れることを提案します。
自分のことをしっかり理解すること
なぜなら、プレママが、過剰に子育てへの不安を募らせてしまうのは、脳の中で、自己否定の思考が習慣になっていることが考えられます。
「発達障害」は、人と違う「異なる価値基準」に置き換えられます。
プレママが、わが子の発達障害を不安に思うのは、
「異なる価値基準」を受け入れていく方法がわからず、受け入れられないかもしれない、
うまくやれないかもしれない、と感じていることではないでしょうか。
また、知識や情報がたりないだけじゃなくて、
それを自分の軸で判断できないことだったり、
そもそも知識や情報の信憑性に疑問を感じても、うまく自己主張できずに悩んでしまうからではないでしょうか。
プレママ・パパに注目してほしいのは、目の前の不安をなくすことではなく、自分の価値基準(価値観)に気づくことです。
ですが、自分の価値基準(価値観)に気づくことは、一人ではなかなか気づけないものです。
そこで、自分に質問する方法を2つご紹介します。
①「好きと似合う、どっちが気になる?」と自分に聞く
自分の基準が、他者にあるか?自分にあるか?を考えてみたときに、
たとえば、「好き」よりも「似合う」が気になるなら、基準が他者にあることが多いかもしれません。
②不安に感じた時に、「もし、その不安がなくなったら、どうしたい?」と聞く
不安の中には、大切にしたい価値基準(価値観)が隠れている、と言われてます。
不安の原因や理由に注目するのではなく、不安がなくなったら、何がしたいか?その先を考えてみることで、大切にしたいことが見えてくることがあります。
プレママの不安の中には、「どんな子でも愛したい!」「どんな子でも育ててあげたい!」という想いがあるのではないでしょうか。
ママの想いを、子どもに届くようにしてあげたいですよね。
子どもが生まれる前に、自分の価値基準(価値観)に気づき、小さなことでも自分で決めていくこと、
そして、決めたことに対して、自分を肯定することで、プレママの自己肯定感を高めていきましょう!
ママ自身の自己肯定感が高まることが、何よりの子育て準備になりますよ!