2歳ですぐ怒る・叩く理由はイヤイヤ期だからだけじゃありません!かんしゃくが強くなる本当の原因と、親子関係がラクになる声かけを体験談つきで解説します。ママの声かけで、怒り癖は変えられますよ!
2歳ですぐ怒るのはイヤイヤ期だから?背景にある発達とは
2歳が近づき始めた頃から、「すぐ怒る」「叩く」「叫ぶ」といった行動が目立ち始めていませんか?
「イヤイヤ期だからしょうがない」と思っていても、毎日の子どもの怒りっぽさに、疲れているママもいるのではないでしょうか。
実は、ただのイヤイヤ期のせいだけではありません。
この時期の子どもは、「自分でやりたい気持ち」と「うまくできない現実」の間で葛藤しています。
その結果、「すぐ怒る」という形で心のサインを出しているのです。
「すぐ怒る」理由
①子どもの心の仕組み
1歳の頃のかんしゃくや怒りは、主に「眠い・お腹がすいた・思い通りにならない」など、単純な欲求不満や不快感からくることが多いです。
ところが2歳頃になると、「自分でやりたい」「自分で決めたい」気持ちが急成長します。
脳の発達により、自分の意思を持ち、それを表現したい欲求が強まるのです。
そのため、1歳の頃よりも「理由が見えにくい怒り」や「自分の思い通りにいかない状況への強いこだわり」が表れやすくなります。
これが2歳で『すぐ怒る』『叩く』が目立つ理由のひとつです。
②大人側の捉え方で変わること
1歳のかんしゃくは「眠いからかな」「お腹空いたかな」と原因を見つけやすく、親も対応に迷いが少ないですが、
2歳では「理由が見えにくい怒り」や「自分の思い通りにいかない状況への強いこだわり」が表れる分、「なぜそんなに怒るの?」「理由がわからない」と戸惑う場面が増えます。
その戸惑いの結果、私たち大人の接し方が、子どもの怒りを強くしてしまうことがあります。
理由がわからないけれど、「怒らないで伝えられるようになってほしい」そんなわが子への想いから、言いがちな『良かれと思った声かけ』が逆効果になることもあるのです。
息子がちょっとしたことで怒るようになった私のNG対応
私の息子は、家ではささいなことで「すぐ怒る」が、小学生まで続きました。
その頃の私の対応を振り返ると、NG対応だらけだったんです…
- 「怒らないで」「ダメでしょ」と繰り返す
- 「なんで怒ってるの?」と理由を聞き出そうとする
- 怒らないで言えるようになってほしい理由を言い聞かせる
といった声かけをしていました。
書き出すと、親の圧がすごいですよね…
当時は「将来困らないように」「友だちと仲良く過ごせるように」と正しさを教えなきゃ!と目の前のことで精一杯でした。
しかしそれは、息子にとってみれば、できていないことばかり言われる「否定の注目」。
息子が「自分でも気持ちのコントロールできずに困っている」ということに気づかず、ズレた対応になってしまっていたんです。
だから、「わかってもらえない!」「ちゃんとわかってよ!」と息子は、「すぐ怒る」ことで伝え続けていたんです。
「否定しない」声かけでラクになる親子関係
私が変わったきっかけは、脳科学が根拠のコミュニケーションメソッドを学び、「否定をやめた」ことでした。
そして、やったことはたったひとつ。 子どもの行動を「実況中継」するだけ!
たとえば…
- 「靴を履けたね」
- 「ブロックをくっつけたら高くなったね」
- 「椅子に座ったね」
など、事実をそのまま言葉にしていきました。
実は、この「実況中継」は、子どもへの「肯定の注目」のひとつなんです!
当たり前にできていることも含めて、笑顔でこまめに声をかけることで、息子の怒りっぽさは落ち着き、自分の気持ちを言葉で伝えるようになりました。
否定しない声かけは、子どもの脳に「安心」の土台を作ります。
言い聞かせて教えるのではなく、子どもが「安心」できるママの声かけで、素直に話を聞いたり、挑戦しようとする気持ちが育っていくんです。
2歳の怒りっぽさに気づいた今が、脳を育てるチャンスです!
2歳で「すぐ怒る」子どもは、ママの声かけで脳に安心を届ければいいんです。
怒りは脳の発達のサインであり、対応次第で「怒り癖」にも「自信」にもなります。
否定しない声かけで、親子関係がラクになり、子どもの脳はぐんぐん育ちます。
ママのひと声が、子どもに安心と自信を育てる力になりますよ。