夏なのに、2歳児が水分を取りたがらない…
毎日暑い日が続きますね!
じっとしていても汗をかく7月、8月。そもそも2歳のお子さんはじっとしていられないので、気づくと髪の毛がびっしょりになっていることがよくあります。
夏場は特に熱中症や脱水症状が心配ですが、それなのに、「イヤ!」となかなか水分を取ってくれないと不安になりますよね。
大人が「飲んでほしい」と思ってすすめるほど、子どもは頑なに拒否してうまくいかずに、悩んでいませんか?
「魔の2歳児」と言われるイヤイヤ期だから、水分を取らないの?実は、「イヤ!」なだけではない、理由があるんです。
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2歳児が水分補給を嫌がる意外な理由とは?
2歳児が水分補給を嫌がる理由は、単なる「わがまま」や「気分」だけではありません。
脳の発達の未熟さが影響していることがあるのです。
子どもの行動の理由や背景を知り、お子さんのタイプに合った対応ができると、スムーズに飲んでくれるようになりますよ!
◆発達段階
2歳児は脳の発達がまだ未熟なため、自分の体調や喉の渇きに気づきにくい、という特徴があります。
大人のように「喉が渇いたから水を飲もう」と自分で判断する力が十分に育っていません。
また、感情のコントロールや自己主張が強くなる時期でもあり、「今は飲みたくない」「このコップじゃなきゃイヤ」といったこだわりが強く出ることも。
こうした発達段階がわかると、子どもの行動の理由がわかるようになります。
◆このコップじゃなきゃイヤ!こだわり
2歳児は「このコップじゃなきゃイヤ!」という強いこだわりを持つことがよくあります。
お気に入りのコップやストローでないと飲みたがらない、色や形が違うだけで拒否するなど、大人から見ると些細なことでも、子どもにとっては大きな問題です。
このこだわりは、「違いがわかるようになった」「好きなものができた」「自己主張ができる」などの力が育っている証拠!
「このコップが大好きだから、使いたい!」
「このコップだと、いつも使っているから安心する」
そんな気持ちが隠れているんです。
◆お茶や水がイヤ!感覚過敏
2歳のお子さんの中には、味やにおい、温度などに敏感な「感覚過敏」の傾向がある子もいます。
お茶や水の独特な味やにおいが苦手で、どうしても飲みたがらない場合や、冷たすぎる・ぬるすぎるなど、温度の違いにも敏感に反応する子もいます。
いつもと違う場所や状況など、お子さんが不安を感じている時には特に感覚が敏感になりやすいです。慣れさせるのではなく、安心できる方法で対応するがポイント!
いつも飲まないのか、その時だけ飲まないのかで何がイヤなのか見えてくるので、お子さんの様子を観察してみましょう。
◆飲みたいタイミングじゃない
2歳児は自分のペースを大切にしたい気持ちが強く、「今は飲みたくない」とはっきり拒否することもあります。
大人が「今飲んでほしい」と思っても、子どもにとっては遊びや他のことに夢中で、水分補給どころではない場合も。
子どものタイミングを見ながら、聞き入れやすいタイミングで声かけをするのがコツです。
また、遊びの合間やおやつの時間など、毎日行うこととセットで水分補給のタイミングを作ると、スムーズに応じやすくなりますよ。
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保育士オススメ!今すぐできる対策5選
2歳児が水分をなかなか取ってくれないとき、元保育士の私が実際に2歳児クラスでやってみて、発達に凸凹のあるお子さんにも効果のあった対策を5つ紹介しますね!
どれも特別な道具や準備は不要!
ご家庭でも簡単に取り入れられるものばかりです。
対策と一緒に、2歳の子どもがまた次にやりたくなる、ママの声かけもお伝えします。
ママが一言加えるだけで、お子さんに「楽しかった!」「もっとやりたい!」成功体験の記憶をつくることができます。
お子さんに合わせて、ぜひ試してみてくださいね!
①魔法の言葉!「カンパーイ!」
大人と一緒にコップを持って「カンパーイ!」と声をかけるだけで、子どもは楽しい気分になり、自然と水分を口に運びやすくなります。
きっと、大人が楽しそうに乾杯するのを見ているのでしょうね^^
おままごと感覚で、家族みんなで乾杯するのもおすすめです。
「一緒に飲もうね」と誘うことで、子どもは「自分も!」という気持ちが高まり、飲むことへの抵抗感が減ります。
「おいしいね!」「つめた〜い!」「あま〜い!」
感じたことを言葉にしてあげましょう。
同じ気持ちを共有することで、子どもの「安心」につながります!
②好きなキャラクターの力を借りる
2歳児はお気に入りのキャラクターや動物など、「大好き」「お気に入り」ができる時期!
自分の「好き」「キライ」がわかるようになってきた証拠です^^
好きの力を借りちゃいましょう!
好きなキャラクターのコップを一緒に選ぶだけで「飲みたい!」という気持ちが高まることも。
また、「アンパンマンもお水飲んでるよ」「しまじろうと一緒に飲もうね」など、キャラクターになりきって声かけするのも効果的です。
「アンパンマン見ててね〜!」と誘って、飲んだら「アンパンマンも飲んでるの見てたよ!」と声をかけて、できた!の記憶をつくってあげましょう。
近くにない時は、マステやビニールテープにイラスト描いて貼るだけで、気分変わることもありました^^
③必殺!ストローマジック
コップから直接飲むのが苦手な子や、飲み物をこぼしやすい子にはストローが大活躍します。
ストローを使うことで、口に入る量を調整しやすいため、飲みやすくなるからです。
カラフルなストローや曲がるストローなど、見た目にも楽しいものを選ぶと、子どもの興味を引きやすいですよ!
私は自分が子どもの頃、牛乳をブクブクして遊んだ楽しい記憶を今でも覚えています。
マナーより、まずは楽しく飲める!大事にしてあげたいですね。
④コップの水の量を一口だけにする
「たくさん飲んで!」とコップにいっぱい注ぐと、量がたくさんの見た目に圧倒されてしまい、逆に飲みたがらなくなることがあります。
最初はコップに一口分だけ入れて「これだけ飲んでみよう」と声かけすると、飲みやすくなります。
飲みきったら「飲めたね!」「おかわりいる?」とできたことを言葉にしてあげることで、達成感になります。
お子さんが「飲めそう」「できそう」と思う量に調節してあげることは、他のことにも置き換えられるので、覚えておいてくださいね^^
⑤自分で注いでもらう
2歳児は「自分でやってみたい!」という気持ちが育つ時期です。
小さなピッチャーや水筒などで、自分でコップに水を注ぐ体験を取り入れてみましょう。
自分で注いだ水は、不思議と特別感があり、飲んでみよう!が高まります。
この時の注意点は、こぼしても否定しないこと。
「こぼれちゃったね」「これで拭けば大丈夫だよ!」と、たとえこぼしてしまっても、拭けばいい、とわかることで、失敗の記憶ではなく、チャレンジした体験の記憶になりますよ。
いかがでしたか?
特別なモノを用意しなくても取り入れられる方法なので、ぜひ、試してみてください!
暑い夏、ママの声かけで子どもの脳を伸ばしながら、元気に乗り切っていきましょう^^
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