眠いはずなのに、なんで⁉︎1歳児の寝る前の大泣きに悩んでいませんか?
1歳のお子さんの寝かしつけ、「今日はスムーズに寝てくれるかな…」と願ったのに、いざ寝かしつけようとすると、また大泣き…
毎晩こんなことが続くと、
- 「私のやり方が悪いのかな?」
- 「発達に問題があるのかな…」
と、不安になってしまいますよね。1歳の子が寝る前に泣くのは、実は、よくあること。
とはいえ、いろいろ試しても泣き止まない場合は、「育てにくさ」のサインかもしれません。
この記事では、1歳児が寝る前に大泣きするよくある理由と、ママが少しでもラクになる具体的な関わり方をお伝えしています。
どうして寝る前に泣くの?1歳児が大泣きする6つの理由
1歳の子が寝る前に泣くのは、「不快」や「不安」を感じているからです。
その原因を6つにわけてご紹介します。
① まだ体力が残っているのかも?
1歳になると、だんだん体力がついてきます。
昼寝が長かったり、夕方に寝てしまったりすると、夜にはまだ眠くないことも。
「まだ元気なのに布団に入る=なんかイヤ!」と感じているのかもしれません。
「寝かせるタイミングは、早すぎないかな?」「眠いサイン出てるかな?」と見直してみるのが必要です。
② 昼間に楽しいことが多すぎた日
公園でいっぱい遊んだ日や、初めての場所に行った日は、
脳がたくさんの刺激を受けて、夜も興奮がおさまりません。
「眠いのに、眠れない…」と自分でもコントロールできないことを不快に感じ、泣くことがあります。
③ 環境が変わって不安になっている
1歳ごろは、ママの仕事復帰とともに保育園に通いはじめるお子さんもいて、生活に変化が出やすい時期です。
昼間はがんばっていても、夜になるとママに甘えたくなったり、不安や疲れがどっと出てきます。
夜泣きは、「がんばったよ」「ちょっとこわかったよ」という気持ちの表れかもしれません。
④ 実は体調がすぐれないのかも?
1歳の子どもは、体の不調を言葉で伝えるのがまだむずかしいです。
- 鼻がつまっている
- ほんの少し熱がある
- おなかが変な感じ
など、「なんか気持ち悪いよ〜」と泣いて教えていることもあります。
⑤ 気持ちの整理がうまくできない
1歳ごろは、「感情」が複雑に育っていく時期です。
- 「眠いけど、まだ遊びたい!」
- 「ママに甘えたいけど、なんかイライラする!」
自我の芽生えと共に、葛藤する気持ちが育ちます。その結果、体が疲れてくる夜に、感情が爆発してしまうことがあります。
気持ちの整理は、まだまだ苦手であたりまえ。泣くのも、大事な心の成長なんです。
⑥ 寝る環境が気に入らない場合も
- 暑すぎる
- 明るすぎる
- 音が気になる
など、大人は気づかない、ちょっとしたことを「イヤ!」と不快に感じることがあります。
大人が「快適」と思っていても、子どもにとっては暑すぎる・うるさすぎることもあるので、環境を見直してみる視点もポイントです。
今日からできる!ママがラクになる具体的な対処法
子どもが「不安」「不快」を感じているとわかったら、やることは1つ!
まずは安心させてあげること!
対応のポイントは、【関わり】【環境】【流れ】の3つです。
【関わり】まずは「抱っこ&声かけ」で安心させる
泣かれると「どうしたら泣きやむの?」とあせってしまいますよね。
でも、いちばんの近道はスキンシップで「安心」させてあげることです。
- ギュッと抱っこ
- 「大丈夫だよ、ママいるよ」と声をかける
触れ合うことで、「幸せホルモン」が出て、気持ちが落ち着きやすくなります。
お子さんが好きなスタイル(縦だっこ、横だっこ、おんぶ、手をつなぐなど)でしてあげましょう。
【環境】寝る部屋を心地よく整えるコツ
- 室温:冬は19〜23℃ 夏は25〜28℃が目安
- 照明:オレンジ色のやさしい明かりや間接照明
- 音:テレビやスマホの音は遠ざけて、静かな環境に
「落ち着ける空間」にすることで、五感で安心と感じられるので、寝かしつけがぐっと楽になります。光に敏感なお子さんは、遮光カーテンもおすすめです。
【流れ】寝る前のルーティンを作る
毎晩同じ流れを作ると、子どもは「もう寝る時間だ」とわかって、心と体の準備ができるようになります。
例えば…【おふろ → 絵本 → おやすみの歌 → 布団】など、同じことをくり返すことで、子どもは安心し、「見通しをもつ力」が育ちます。
数日でスッと寝られるようになることもあるので、ぜひやってみてください。
【その他】「いつもと違う?」と思ったら体調チェック!
- いつもと違う泣き方
- 熱っぽい
- 鼻がつまっている
そんな様子が見られたら、無理に寝かせるよりも、まず体調をしっかり観察してみてください。保育士をしていた時に、必ず体調チェックをして、元気な時の様子を把握することを大事にしてきました。
小さな違和感に気づくためにも、普段の体調を知ることも大事にしましょう。
泣きやませようとしない。気持ちを受け止めるだけでもOK
泣いている姿を見るとかわいそうになりますが、「泣き止ませなきゃ!」とがんばりすぎなくて大丈夫です。
なぜなら、泣くことは、子どもの大事な伝えるコミュニケーション方法だからです。
大事なのは、ママがわかってくれた!と子どもが感じられること。
「泣きたかったんだね」
「今日もがんばったね」
「ちょっとお茶でものもうか」
「抱っこして、少しだけ歩いてみようか」
そんな風に、気持ちを言葉で返してあげながら、今いる場所を変えてみるのも有効です。子どもにとって、見えるものが変わるので、気持ちを切り替えやすくなりますよ。
“いいお母さん”じゃなくていい。ママの心の余裕がいちばん大切
1歳の子を毎晩スムーズに寝かせるなんて、誰にもできません。保育士の資格がある私も、なかなか寝ない日に、ドライブで寝かしつけたことが何度もあります。
泣き止まないと、「私の対応が悪いのかな…」と思ってしまうかもしれません。でも、ママが不安になるのは逆効果!
子どもが泣いているときこそ、ママは自分にハナマルをつけてみてください。
- 今日、子どもと一緒にたくさん遊んだ!
- ごはん、ちゃんと食べてくれた!
- おふろもいれた!
日常の中の、当たり前にできていることを心の中でつぶやくだけで、自分を肯定することになるので、気持ちが軽くなりますよ。
ママが穏やかでいられることが、子どもにとって一番の“安心”です。
「今日もがんばったね、わたし!」
とママが自分に声をかけてあげながら、わが子が安心して眠れる、寝かしつけの習慣を作っていきましょうね。