1歳半健診ってなんのためにあるの?内容は?
1歳半健診(1歳6か月健診)は、赤ちゃんが生まれてから初めて「発達」をしっかり見てもらう健診です。体の成長だけでなく、ことば・動き・心の成長が順調かどうかを確認します。
「うちの子、ちゃんと育ってるかな?」「ちょっと言葉が遅いかも…」と感じているママやパパにとって、不安を解消するチャンスでもあります。
どんなことをチェックされるの?
1歳半健診では、次のようなことを見てもらいます。
- 身体測定(身長・体重・頭の大きさ)
- 目と耳のチェック(見えてる?聞こえてる?)
- 歯の確認(歯の数、虫歯がないか)
- 運動の発達(ひとりで歩ける?積み木を積める?)
- ことばの発達(「ママ」「ワンワン」など意味ある言葉を話す?)
- 社会性の確認(指さしで物を伝えられる?)
- 生活リズム(食事・睡眠・排せつの様子)
これらをもとに、子どもの発達を見ていきます。
「うちの子だけ違う…」って思っても大丈夫!
健診で「ことばが遅いですね」「まだ指さししないですね」と言われると、すごく心配になりますよね。
発達には個人差があります。1歳前に歩ける子もいれば、1歳半頃やっと歩き出す子もいます。ことばを1歳半の時点で話さなくても、2歳近くなると急に話し出す子もいます。
健診は「合格・不合格」を決める場ではなく、「この子に合ったサポートを考えるきっかけ」なんです。
▼▼発達の目安については、この記事でお伝えしています。▼▼
発達相談って、どんなことをするの?
健診でちょっと気になることがあった場合、「発達相談」をすすめられることがあります。
発達相談では、専門の先生や保健師さんが子どもの様子を見て、「どんなふうに育ってきたか」「今どんなサポートが必要か」を一緒に考えてくれます。
「相談=問題あり」ではなく、お子さんの成長の現在地を知り、「今できることを知るチャンス」と捉えましょう。
発達のチェックポイント(おうちでできる簡単チェック)
健診の前に、おうちでもチェックしてみましょう。
- 呼びかけにふり向く?
- 名前を呼ばれて反応する?
- 指さしで物を教えてくれる?
- 意味のある言葉を2〜3こ言える?
- 積み木を2個以上積める?
大切なのは「今どんな成長段階にいるのか」を知ることです。
とはいえ、できていないことがあると、気になるのが親心というもの。
「気にしないで」と言われても、その先がどうなっていくのかわからなくて心配になったり、問題があったらどうしよう…と先が見通せない不安があるのではないでしょうか。
この記事で健診の目的や内容を知ることで、ママやパパの不安をひとつ解消しましょう!

健診に行くときの持ち物とポイント
健診当日は、これらを持って行くと安心です。
- 母子手帳
- 問診票(事前に記入)
- 替えのおむつや着替え
- おやつや飲み物(ママ用の水分補給も忘れずに)
- 子どもが好きなおもちゃ(待ち時間対策)
服を脱いで発育をチェックする場合もあります。着脱のしやすさや、子どもの動きやすさで服を選ぶと、健診がスムーズに進みますよ。
発達が心配な時は、事前に連絡しておくことができる
もし、健診に行く前の段階でお子さんの発達に心配がある場合、健診の時に相談ができるように、事前に連絡しておくことができます。
対応は自治体によって異なるので、お住まいの保健センターに確認してみてくださいね!
保育園に通っているお子さんの場合、保育園での様子や、保育士さんが何と言っているか聞かれる場合があります。
なぜなら、保育士は、たくさんの子どもたちを見てきているため、年齢ごとの発達の目安を知っているからです。
また、おうちでは、ママやパパが子どものペースに合わせてあげることができますが、保育園は集団生活。おうちでは見られない、集団の中での困りごとがある場合があります。ぜひ確認しておきましょう。
その際、連絡帳や送迎の時に聞いてみるのもいいですが、面談の機会を持つことをオススメします。なぜなら、送迎時は、担任の先生がいなかったり、子どもの対応で十分に話すことがむずかしいことがあるからです。
おうちの人との面談は、保育士にとっても、お子さんのことを知るチャンス^^
遠慮せずにお願いしてみてくださいね!

「発達が遅れてるかも」と言われたときのママの心の持ち方
発達の遅れの可能性を指摘されたら、落ち込んでしまうこともあると思います。
ですが、ネガティブな感情が湧いてきたときこそ、自分の本音や大事にしている価値観に気づくチャンスです。
「なんで悲しくなったの?」
「なにがショックだった?」
など、自分に聞いてみてください。感じたことを書き出してみるのも、感情が落ち着く効果があるのでオススメです。
「様子をみましょう」と言われた時に確認すること
もし、健診で「もう少し様子を見ましょう」と言われたら、次のことを確認してみてください。
- いつ頃まで様子を見ればいいのか?
- 発達をサポートするために、具体的にどんなことをしたらいいのか?
- おうちでできることは?
その他にも、気になることがあったら聞いておきましょう。
最後に、忘れないでほしいことが一つあります。
健診は、「発達」の目安と比べた、子どもの育ちを知る場なので、一人ひとりの発達を詳しくみていく場所ではない、ということです。
診断を受けたり、公的なサポートを受けるためには、小児科や発達支援センターの専門機関にいく必要があります。
周りからは「大丈夫でしょう」と言われたけれど、ママが気になっている時や、アドバイスを受けたものの、家でうまくいかなかった時は、私たち、発達科学コミュニケーショントレーナーの出番です^^
個別相談や体験セミナー、メール講座など、無料で行っていますので、お気軽にご連絡くださいね。
子どもはそれぞれ、自分のペースで育ちます。もし何かあっても、早く気づけたことで、これからできることが増えるのです。
健診は、「わが子の今」を知る大事な時間です。
健診をチャンスに変える子育てにしてほしいと思います^^