「先生がこわい」、「学校がこわい」と行きしぶっている時の朝の対応のコツ

子どもの睡眠と脳
「先生がこわい!」、「学校がこわい!」など「怖い」という理由で、朝、起きられない、学校に行きたがらなくなっている時の 明日からすぐできる対応のコツについてお伝えします。

朝の行きしぶりが始まった!

以前のセミナーに参加された

支援学級に通う小学6年生の男の子。

 

1年生からずっと、

担任は女性の先生、

今年は、

初めての男性の担任の先生に

なったそうなんです。

 

その変化をきっかけに、

朝の様子ががらりと変わってしまいました。

 

「先生がこわい!」

「学校がイヤだ!」

 

こんな時、

どんな声をかけてよいか

迷いませんか?

 やってはいけない朝のNG対応

「分かる!お母さんも男の先生

 苦手だったわ」

共感したり

 

「大丈夫だよ、先生、怖くないよ」

「お母さんも男の先生だったけど

 いい先生だったよ」

と、安心させてみたり

 

「がんばって、行ってみよう」

と、励ましてみたり

 

子どもの気持ちを落ち着かせようと

このような声かけをすることが

多いと思うんです。

 

実は、

こういった声かけは

逆効果なんです。



 

「こわい!」と感じている時の脳の仕組み

「こわい!」と感じている時には

脳は、“身を守ろう”とする

緊急モードに入っているからなんです。

 

脳の中にある「扁桃体(へんとうたい)」は、

危険を察知するセンサーのような

はたらきをしています。

 

新しい環境、

知らない人、

変化、

不安…。

そういった刺激を受けると、

扁桃体が「危険だよ!」と反応して、

体と心を“守るための反応”が起きるんですね。 

たとえば

 

頭が動かなくなる(思考停止)

朝、体が重い(自律神経が乱れる)

学校のことを考えると涙が出る(防衛反応)

 

これは、

子どもが弱いからではなく、

脳がちゃんと働いている証拠なんです。

 

明日からやってほしい朝の声かけの方法とは

 

こんなときは

「保留の声かけ」がとても効くんです。

 

「怖いよね!」とお母さんが共感してしまうと、

子どもの脳は

「やっぱり怖いんだ」と記憶に残してしまいます。

 

また逆に、

「大丈夫、大丈夫」

「先生いい人だよ」

という“ポジティブな声かけ”も、

子どもは

「わかってもらえない…」と

受け取ってしまうことも。

 

その代わりに、

 

「そっか、そう感じたんだね」

「そう思ったんだね」

 

怖いという気持ちを

否定も肯定もせず、ただ受け止める!

 

この“保留”のかかわりが、

子どもの脳には

「とりあえず今は安全だよ」と

安心感に変わるんです。

 

 

子どもの脳が

“安心”を少しずつ取り戻せてから、

「じゃあ、どうしようか?」と

次の行動を考える声かけを

始めてみてください。

 

同意もしにくい

否定もしにくいという時には、

保留の声かけを

してみてくださいね。

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