前回の記事では
プロよりも、ママが効果的!?
子育てサポートの新常識
と題して、
お母さんとの会話こそ
子どもの脳の伸ばすことができる!
ことを、お伝えしました。
✓さっと眠れるようになってほしい
✓ぐっすり眠ってほしい
✓朝、すっきりとした気分で目覚めてほしい
私が、こんなにも
「睡眠」にこだわるのには、理由があります。
それは
私自身が子どものころからずっと
眠ること、目覚めることに
苦労してきたからなんです。
日々の生活において
寝ること、起きることが目標ではなく
起きている時間、どれだけ
イキイキと過ごせるかの方が大事ですよね。
夜ぐっすり眠れていないと、
日中、気力が出ず、集中できず、
イライラしたり、
無気力になったりするのは
自然な流れです。
反対に、
夜の睡眠が整うと、
日中の活動が驚くほどイキイキとしてくる。
まるで、別人のように明るくなったり、
やる気が戻ってきたり、
笑顔が増えたり。
だから私は、
睡眠を「ただ生活習慣」ではなく、
その子の”生きる力のかなめ”として、
大切に見ています。
先日、
スクールカウンセリングで訪ねた高校で
ある女子高生さんが、
静かにこんなことを打ち明けてくれました。
「夜、寝る前になると考え事をしてしまうんです。
本当は、スマホ、やめたいんです。
だけど、
布団に入ると、なぜか不安な気持ちになるんです。
8時間以上、ちゃんと寝ているのに
疲れがとれなくって、学校に来るのがしんどいです。
・
このことは、先生にも家族にも言ったことないです。」
さらに、詳しく聞くと
このような状態は、小学校のころから自覚していたので
眠れなくて当たり前、
起きられなくって当たり前。
どうにもならないものだと、相談することすら
考えにも及ばなかったそうなんです。
学校では明るく振る舞っていたその子が、
ポツリと漏らしたこの言葉に、私は胸が詰まりました。
まさに、
高校生時代の自分の重なって見えました。
子どもが眠れないとき、
「さっさと宿題しないからでしょ」
「スマホばっかり見てるからじゃない?」
そんなふうに見えてしまうこと、あります。
でも、その奥にあるのは
不安や緊張を、うまく言葉にできない“脳の状態”です。
テストでいい点数をとろうと頑張っている
まわりに合わせて、無理して笑っている
その緊張が、夜になっても脳から抜けきらず、
布団の中でようやく“自分”に戻ったとき、
押し寄せる不安や緊張。
それを、誰にも言えずに、
静かにスマホに没頭したり、
一人で、考えごとにひたっている子も
たくさん。
しかも、
そういう悩みを打ち明けている子にかぎって、
親子関係は、良好なんです!
「厳しく言ってくれるのは
自分のことを思ってだって
分かっています」と
はっきり話してくれる子も。
ただし
お子さんの今の状態としては
✓今、自分がどんな気持ちなのか
キャッチするのが苦手
✓キャッチできていても、言葉にするのが苦手
✓頭痛、腹痛・・・
気持ちの不調が、体の不調で表れやすい
これらは
感情をうまく整理できないからこそ、
だらだら、スマホ、ゲーム、…など
行動で表しているんですね。
では、どうしたら?
については、また別の機会に、
お話しますね。