前回は、
発達グレーゾーンキッズにありがちな
「朝のばたばた」をどう楽にするか?
というお話をしました▼

今日は、
その中でも1番のポイントだと考えている
『頼まれるまで手助けしない』理由
についてお伝えしますね。
朝、出発する直前になって、
子どもが、
「靴下が見つからない!」
「給食袋がな~い!」
そんなふうに、朝からバタバタしているお子さんを見て、
つい口や、手が出ちゃうことって
ありませんか?
「ここにあるよ!」
「今日はママの傘を持っていったら?」
って、言いたくなるんですよね。
でも実は、文句を言いながらでも
自分で探したり考えたりしているとき、
つまり、
行動している時には、
子どもの脳の中では
行動の手順や方法を習得するための回路が
どんどんつながり始めています。
それなのに、横から
「これだよ」「あれ持っていきなさい」と口を出すと、
せっかくつながり始めた脳の回路が中断され、
じゃあ、どうする?という
思考が止まってしまうんです。
私も以前は、焦りからすぐに
「ほらここにあるでしょ!」と先回りしていました。
でも、それを繰り返していた結果
子どもは
“どうせママがやってくれるから”と
当然のように
「ママ、給食袋、もってきて!」
と、やろうともしない状況にまで
発展してしまったんです。
これでは、
自分の関わりのせいで
子ども自身が自分で考えなくなってしまう。
そんな悪循環にハッと気づいたんです。
そんな時、
遅刻してもいいから、
一度、子どもが、どこでつまずいているのか
観察してみよう!と
“頼まれるまで待つ姿勢”を貫いたんです。
「どこやったっけ?」
「マ~マ~」とブツブツ言いながら、
家中を探し回る娘でしたが、
だんだんと、
「靴下はいつもこの引き出しに入っている」
「昨日の宿題を机に置いたから、かばんにまだ入れてなかった」
と、自分で考えて行動できるようになってきました。
これはちょうど、自転車に乗れるようになるのと似ています。
最初は、
「座って、ペダルに足を置いて…」と
ひとつずつ意識しないとできなかったことも、
繰り返すうちに
無意識に体が動くようになる。
それと同じで、
朝の準備も“習得”すれば確実にスピードアップするんです。
「頼まれるまで手助けしない」というのは、親としては、ヤキモキしまよね。
子どもの脳の発達から考えると
自分で考えて行動する回路を育てる
大事な時間なんですね。
頼まれるまで見守る姿勢、
やってみませんか?