朝になると、
「起きられなかった…」
「また遅刻しちゃった…」
と、落ち込む子どもに
どう声をかけていいか迷うこと、
ありませんか?
頑張って起こしても、
結局、バタバタしてしまったり、
学校に着くころにはお互いクタクタ。
かといって、
子どもが、
怠けているわけでも、
反抗しているわけでもなく…。
だからこそ
悩ましいんですよね。

朝起きられない子や
朝が弱い子は、
朝一番の起きるという行為に
たっくさんのエネルギーを
使ってしまうので、
起きた時点で、へとへと。
しかも、
・時間通りに起きられなかった
・遅刻してしまった
「できなかった」という“結果”に意識が向きがちです。
それが朝の家での出来事にとどまらず
学校でも!
例えば、
・また先生に注意されちゃった
・80点しか取れなかった
そんな“できなかった結果”ばかりを見て、
「自分はダメだ」と
思い込んでしまう特徴が
強い傾向があります。
つまり、
結果が悪ければすべて×。
でも、本当は
「起きようと布団の中で考えていた」
「ママに声をかけられて少し動いた」
そんな小さな努力があったはず。
いろんな努力をしていても、
そこには目が向きにくいのです。
お母さんは
よく、子育て本などで
『できたことを褒めましょう』と
書いてあるのを
読んだことはありませんか?
私自身も、わが子たちに
「今日は起きれたね」
「朝ごはん、食べられたね」
「時間通り、登校できたね」
できたことに目を向けて、
子どもを褒めているつもりでした。
でも、そのたびに、
子どもの表情はどんどん曇っていくのを
目にして
何か、違う!
そんな疑問がどんどん
膨れ上がってきました。
ある朝、子どもが
泣きながらもごそごそ動き始めたタイミングで
「起きようとしてるんだよね」
と言葉にしてみたんです。
すると、
子どもはびっくりした顔をして、
小さく「うん」とうなずいてくれました。
 “できたかどうか”じゃなくて、
やろうとしているそのままを見て
認めてほしかったんだ!
そう感じた瞬間だったんです!!

その日からは、
見たままを言葉にして
実況中継のように伝えて
いきました。
「目が開いたね」
「もう、布団から出たのね」
「伸びをすると気持ちいいよね」
すると、少しずつ、
朝の寝起きがよくなっていきました。
できたという結果がでてから褒めるよりも、
過程を見て、見たままを言葉にして
認めること。
それが、
子どもにとって、「できてる!」
という自信になっています。
ぜひ、
実況中継の声かけを
やってみてくださいね!

 
  
  
  
  
