さて、前回は、
というお話でした。
今日は、そのつづき
お母さんの言葉が
子どもの心をポジティブに変えるカギになる
というお話です。
ご相談をいただくお母さんから
「私の関わり方が悪かったんです」
「ちゃんと対応してあげられていれば…」と
自分を責めておられるお声をよく伺います。
でも、私はいつもお伝えしています。
『お母さんのせいではありません!』と。
なぜなら、
お子さん自身が
「どうしてこんなこともできないの」と、
自分に厳しい言葉を投げかけていることが多いからです。
スクールカウンセラーとして
多くの子どもから、話を聴くと
口には出さなくても、
心の中で自分を責め続けている子が
本当に多いのです。
そうなると、
自分に対してネガティブな言葉をかけることが
パターン化して、
どんどん、気分が落ち込んでいくことに。
だからこそ、
お母さんの言葉で、お子さんの内なる心の声を
“ポジティブな声”に変えてあげてほしい
と心の底から願っています。

脳科学的にも、
子どもの脳に最も影響を与えるのは
誰と、どんなコミュニケーションをしてきたかが
大切だと言われてます。
人の言葉は、
ただ耳から入るだけではなく、
内なる声であっても
脳の神経回路そのものを変えていく力を持っています。
たとえば、
「そんなこともできないの?」と言われると、
脳はストレスを感じ、
不安や恐怖を司る“扁桃体”が過敏に反応します。
その結果、
やる気や思考を司る脳の働きが一時的に落ち、
眠りの質にまで影響してしまうんです。
でも、逆に、
「大丈夫、あなたにはできる力があるよ」
と声をかけると、
やる気がでて活動的に変わるだけでなく、
自分は大丈夫だという安心感から
心と体が“眠る準備モード”に切り替わります。
つまり、
お母さんのたった一言が、
お子さんの脳に届いて、
良い眠りだけでなく、
「自分を信じる力」の土台をつくっていくのですね。
今日も、お母さんの声が、
お子さんの安心のスイッチになりますように!

