「やってみたい!」って
子どもが言い始めたのに、
一向に動き出す気配がない…。
背中を押しても、
「だって…」
「でも…」
「そんな気分じゃ、なくなってきた」
そんな言葉が返ってきて、
結局、何も進まず。
目の前で立ち止まっている子どもを見ると、
つい、もやもやしてしまう…
そんなこと、ありませんか?
でも実は、
それには理由があるんです。
「寝ない・起きられない」子どもに多い脳の特性として
不安の感じやすさが関係しているかも
しれません。
たとえば、
✓新しいことに対する強い警戒心
✓失敗や嫌な出来事を忘れにくい記憶力
✓「もし失敗したらどうしよう…」と未来を想像しすぎる力
これらの特性が重なると、
新しいこと、
過去に失敗したこと、
嫌な記憶があることに対して
慎重になるのは“当然”のことなんです。
3年前の夏、娘が
「行ってみたい!」と言っていた
スイミングの夏の短期教室。
参加した矢先に、まさかのコロナ感染。
それ以来、娘の中では
「スイミング=嫌なことが起きる場所」
というイメージが根づいてしまったんです。
「泳げるようになりたい…
でも、またコロナになったら嫌やし」
本人の中にやりたい気持ちはあるのに、
それを越える不安がある。
「やってみたら?」
「今はもう、コロナ、流行ってないから
大丈夫だよ」
といくら声をかけても、
首を縦には振らない娘に、
私もとうとう背中を押すのをやめ、
そして、3年が経っていました。
その代わりに、始めたことは
焦らず、急がず、
娘の心と脳が“安心できる時間”を
コツコツ増やすことを意識していました。
今年、小学4年生になり
小学校での水泳授業では
一番下のレベルの
泳げる距離が「5m未満」クラスに
振り分けられたそうで。
「もっと上手になりたい。
来年は上のクラスに行きたい!」
悔しさがにじむ娘のセリフに
「じゃあ、スイミングスクールに行ったら?」
と言いたい気持ちごグッと抑えて、
今回は、
情報だけを渡していました。
私は、普段の会話の中で
「スイミングの短期教室、いろいろあるらしいよ」
「夏休みは市民プールが安いみたい」
「いとこたちと行くホテルにプールがあるんだって」
こうして、そっと“考える材料”だけを差し出すことに
とどめていたんです。
なぜなら、
決断するのを娘自身に任せたかったからです。
すると、娘の口からこんな言葉が。
「ママ、クロールを泳げるようになりたいから、習いたい!」
3年越しに、自分の意志で選んで、
自分の言葉で“やってみたい”を伝えてくれたんです!
そして、レッスン初日の帰り道
「めちゃ、楽しかった!」
「コーチに、いっぱい褒めてもらった」
「体育も、勉強もあかんけど、
水泳だけは、できるようになりたい!」
そんな会話が、止まりませんでした。
寝ない・起きられないことも、
一歩、進みださないのも、
根本の原因は、不安を感じやすい脳の特性です。
心の中にある「不安の強さ」のサインなんですね。
だからこそ、まず必要なのは
心の土台=安心を育てること!
学校のない夏休みは、
学校に関わるストレスから解放されるので、
不安が強い子にとっては、
ようやく呼吸ができる安心安全な時間です。
安心できる夏を過ごして、
2学期からは子どもが自信を持って
過ごせるように
サポートしていきましょう!