今回は、
褒めるだけでは育たない…
わが子の自己肯定感をぐんぐん伸ばす関わり方
についてお話します。
その前に、
ある20代の方のお話をシェアさせてください。
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「私は自己肯定感が低く、
人に認められたい気持ちが強い20代です。
親は『うちの子はみんな天才だから』と
いつも褒めてくれる人でした。
もちろん、
励まそうとしてくれていたのは分かるんです。
でも、
自分の努力や気持ちを見てもらえず、
中身が伴っていないのに褒められるのが、
すごくつらかったんです。
社会人になった今でも、
自分をよく見せようと取りつくろったり、
逆に
「私はダメだ」と自分を責めてしまう癖が抜けません。
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この方のお話から分かるのは、
「褒めるだけ」では
自己肯定感は育ちにくいということ。
「できたことを褒める」関わり方は一見良さそうですが、
子どもを自身が
“他人の評価でしか自分を測れない” 状態にしてしまうことがあります。
つまり、
「誰かに褒められるためにやる」
「人に認めてもらわないと頑張れない」
という思考になりやすいんですね。
では、
本当の意味で自己肯定感を育てるには?
ポイントは、
そのときの子どもの気持ちを
そのまま受け止めること
です。
たとえば子どもが「怖い」と言ったとき、
つい「大丈夫よ、怖くないよ」と
励ましたくなりますよね。
でも、
子どもにとっては
「自分の気持ちをわかってもらえなかった」
と感じることもあるんです。
大切なのは、
「そっか、怖いんだね」
「そう思うのは自然なことだよ」
と、
気持ちをそのまま受け止めてあげること。
そうすると子どもは、
「自分の気持ちは大事にしていいんだ」
と実感できて、
うまくいかないときでも自分を否定せず、
自分軸で物事を決められる力
がついていきます。
そうなると、
他人からの評価に
振り回される必要もなくなりますよね。
私の講座では、
お母さんたちに
『気持ちを受け止めるカウンセリングテクニック』を
学んでもらい、
日常の会話の中で実践してもらっています。
カウンセリングテクニックが習得できると、
親子の会話もスムーズになり、
お子さんの自信も自然に育っていきます。
真の自己肯定感は、
自分の気持ちを
ちゃんと受け止めてもらえる経験から育ちます。
安心してください!
いつから始めても遅すぎることはありません。
お子さんが自分の気持ちを認めてもらえたとき、
はじめて「自分のままで大丈夫」と感じて、
自分軸で生きていく力が芽生えるんです。