子どもをコントロールしようとしても逆効果だった過去

さて今日は

 

子どもをコントロールしようとしても

 逆効果だった過去

 

についてです。

 

起立性調節障害の子は

過干渉をやめると

回復していきます。

 

私にも子どもを過干渉気味に

コントロールしようと

していた過去があります。

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それは厳しい校風の中学校に

入学した時でした。

 

今まで

個性伸ばす方向で育ててきた息子が

 

決まりの多い厳格な校風の学校になじんで

成長の場とするためには

 

この学校の方針に合わせるしかない

思った時でした。

 

今までの私の育て方との

ギャップに悩みましたが、

 

息子が選んだ学校で

息子が生き生き過ごすためには

 

そうするしかないと

思っていたからです。

 

遅れをとらないために、

軌道に乗せるため

 

宿題やテスト勉強の進み具合、

特に勉強面で過干渉に

なっていたと思います。

 

親としてはそうすべきものだと

信じていたのです。

 

ですが、

私が過干渉になればなるほど

息子の表情は乏しく

元気がなくなっていきました。

 

やがて腹痛や頭痛が出始め

1週間ほど休んで

良くなったらすぐに学校に行かせて

なんとか軌道修正をと必死

だったのです。

 

ですがこの対応が

息子の起立性調節障害の発症に

拍車をかけたと思っています。

 

脳への負荷が高まった

息子は中1の冬に発症

 

何度起こしても意識がない

夕方以降も腹痛がある。

 

そんな苦しい状況でした。

息をするのがやっと

といった印象だったのです。

 

息子の中で何が起きているのか

皆目見当がつかなかったのです。

 

それでも、

午後からオンライン授業を

すすめてみたり、

 

塾だけでもと行かせようとしたり、

 

課題だけでも取り組ませてみたり、

 

遅れをとらないように

必死に干渉し続けました。

 

ですが、

息子は自室にカギを自作して

ひきこもってしまったのです。

 

そんなある日悟ったのです。

 

コントロールしようとすればするほど

息子は元気な状態から

遠のくのだと…

 

私にとっては良かれと思って

していること

 

息子には逆効果だったのです。

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私は息子にどうなってほしい?

どうしてあげたい?

 

自問自答の日々が続きました。

 

そして、出した一つの答えが

「息子の笑顔を取り戻したい」

だったのです。

 

そこに立ち返った私は

息子への対応を変えることにしました。

 

朝は起こさず、

寝る時間をとやかく言わず、

 

勉強やオンライン授業も

もはや期待せず、

 

一切のコントロールする声かけを

やめました。

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私も疲れていたし、

何をしても上手くいった試しは

なかったからです。

 

それよりも

今は息子の笑顔を取り戻すこと

専念することにした私は

 

息子の行きたそうな場所

息子の食べたそうなもの

息子が笑顔になるものを

 

提案したり、

提供したり、

 

そんなふうに変わっていったのです。

 

すると息子は

部屋から出てくるようになり、

 

私に

「あれが食べたい!」

「ここに行きたい!」

 

自分からアプローチしてくるように

なりました。

 

その要望にそって行動するうちに

息子の元気・笑顔は回復しました。

 

またリビングで笑顔で笑いあえる

そんな日々が戻ってきたのです。

 

起きている間の腹痛も頭痛も

なくなっていましたし、

 

心身ともに健康な状態

もどったようでした。

 

今となっては、

私が指示することをやめたことで

脳の過敏さを刺激しなくなり、

 

脳が穏やかに

そして次の回復のステップに

進んだのだとわかります。

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動物好きで

仏教の五戒のひとつ「殺生」について

深く考えていたことのある息子は

 

自ら見つけてきた牧場に通い始め、

牧場主さんから頼られる存在に。

 

もう一つ、好きで始めた「根付」

という彫刻にも没頭し、

小さな木片や鹿の角で

 

細かい細工のある作品を

いくつも作りました。

 

本当に充実して

楽しそうな日々でした。

 

中学2年生になった我が子が

こんな生活をしていたら、

 

普通は心配になるかもしれません。

 

でも、私はうれしかったし、

このまま息子の元気な姿を

見続けたいと思いました。

 

大きな期待はせず、

負荷をかけず、

息子の思うままに生活できたら

それでいいと思っていたのです。

 

ですが、

ここからまた大きな壁に

ぶつかります…

 

その壁をどう乗り越えたのか

また明日お伝えしますね。

 

今日はここまでです。

 

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