朝起きれない起立性調節障害のお子さんの起こさない起こし方!

SOS期

1.起立性調節障害のお子さんは無理に起こしてはいけない

起立性調節障害のお子さんを
朝決まった時間に起こしたり、
カーテンを開けて刺激を入れたり、
寝る時間を管理したり
していませんか?

実はそれ逆効果です!

無理に起こせば、
一度はかろうじて目を覚ます
かもしれません。

ですが、意識はもうろうとし
また二度寝するか、
機嫌が悪い状態かで過ごすことに。

 

2.起立性調節障害のお子さんを朝起こさない方がいい訳

朝起きられないうちは
脳の過敏さを刺激しない方が
いいのですが、

起こすたびに脳の過敏さを刺激し、
より自律神経に負荷をかけます。

それどころかお子さんが
必要とする睡眠も邪魔することに。

だから、躍起になって
生活リズムを整えようとするより、
実はその前段階でもっと大事な
サポートがあります。

それが脳を穏やかにすること。

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特に発症当初は
負荷をゼロにしてあげることが大事。

それなのに
朝から指示を出す。

しかも、
頑張ってもできないことで…

起こせば起こすほど、
出来ない自分を意識させる…
必要な睡眠すら削っていく…

 

そんなサポートは
お子さんの状態を前進させません。

3.発症初期の対応がスムーズな回復を左右する

発症初期こそ知識がなく
躍起になって起こそうとするもの。

でもこの時のサポートが
次の回復段階へスムーズに移行させるか
決めます。

いつまでも
起きさえすれば問題が解決する
とばかりに起こし続ければ

脳が穏やかになり、
安心して過ごせる停滞期に
なかなか移行しません

回復段階に飛び級制度はないので、
当然、全体の回復にも
時間がかかります。

 

4.起こすことをやめて自分で起きるようになった中学3年生の女の子の話

中学3年生の女の子のママ。

朝起きさえすれば!
と毎日何度も起こしていました。

でもカーテンを開ければ
イライラして怒り出すし、

一向に起きてこないお子さんに
ママのイライラも募る毎日。

どうしたらいいか分からず
お困りでした。

私の講座を受けるようになり、
起こすのをやめると

お子さんはしばらくしてから、
自分で起きてくるように。

目覚めもすっきりして、
起きる時間も徐々に早くなりました。

それどころか、
だんだんとやる気を回復し、
絶対に嫌がっていた学校の
合唱コンクールに出ることが
できたのでした!

 

5.発症初期に必要な起こさない起こし方

 

「朝日を浴びさせて」
「朝は無理にでも起こして」

 

そんな巷の常識で
サポートしても上手くいかなかった
経験をされている方は多いんです。

ではどうやって起こすのか?

それには
起こさない起こし方が最適!

 

まずは脳への負荷をゼロにする
SOS期、混乱期では
一切の指示をやめます。

起こすことも当然やめます。

その代わり、起きている間、
出来ていることに注目して
存分に肯定を与えます。

すると脳は過敏さが取れ
穏やかに反応するように。

 

肯定によりだんだんと自信を
取り戻していくので、
受け取れる情報が増えていきます。

 

ママの声かけが通るようになったり、
素直に反応してくれるように。

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そして、起きてきたときの肯定です。

たとえそれがお昼を過ぎていても
昼夜逆転していても
25%ルールでのほめをいれましょう。

 

「今日も元気そうね」
「おはよう、自分で起きられたね」
「おはようの声が聞けてうれしい」

など笑顔で反応してあげましょう。

 

するとお子さんはだんだんと
起きてくることにも自信を持てるように。

 

じょじょに起きる時間が
早くなっていきます。

 

そして自分で起きたい気持ちが
育ってきて「起こしてね」の
言葉が出てきたら

(あるいは「分解」の指示で
「はやく起きてみよっかな」の
気持ちを引き出してから)

起こすサポートを開始してあげましょう。

 

我が家の長女にやったのは

 

①鼻歌を歌いながら部屋に入る
②おめざのグミを口に入れる
③足のマッサージ&朝食のメニューを告げる
④手のマッサージ&給食のメニュー
⑤体を起こす

 

こんな朝のルーティーン!
(これは人によって変わります)

娘はこれで起きられるように
なりました。

 

このように
回復の段階によっても
起こし方は変わります。

 

ぜひ巷の常識に惑わされず、
お子さんをよく観察し
脳の回復を把握しながら
サポートしてみましょうね^^

 

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