回復のステージを見誤らないで|親と子の「とらえ方のずれ」が回復を妨げる理由

回復期
子どもが「できること」と「できないこと」が混在すると、親は回復が進んでいるのか迷ってしまいます。実はそれはブレではなく、回復のステージが進んでいるサインかもしれません。親と子の「とらえ方のずれ」がなぜ回復を妨げるのか、回復期に大切な視点を解説します。

1.できることとできないことが混在するのは「回復のサイン」

子どもが少し元気になったように見えたのに、

ある場面では強くブレーキがかかる。

 

そんな姿に、

「え?それできるのに、  

なんでこれは無理なの?」

 

そんなふうに感じたこと、ありませんか。

 

生徒さんからこんなご相談が

ありました。

※中学生で対人不安がある女の子。

 

久しぶりに、

「唯一気が合う」親友の家に

遊びに行けました。

 

しかも、 玄関まで送ったら

一人でピンポンして入っていけたんです。

「すごいじゃん…!」 と、

心の中でガッツポーズ。

 

その日の夜。

妹のキャンプの提案に

「お友達呼びたい!」

 

パパのお友達に会いに行くのに、

「私も行きたい!」

 

こんなふうにやる気が出てきていました。

 

あれ? 行きたい気持ち、

ちゃんと出てる。

 

しかも、

「新学期から行きたい」とも

話し始めました。

 

なのですが、同時に…

「勉強はする!  

でも中学は無理。

別室登校も無理!」

「先生には会いたくない。」

 

さっきまでの前向きさとはうらはらに

学校に強いブレーキがかかっている

そんな矛盾をママは感じました。

 

「高校に行けると思ってるなら、  

今の行動量なら別室登校は

いけるんじゃ…?これは甘え?」

 

そう感じてしまうのも、

無理はありません。

 

ママはなんとか3学期中に

学校に復帰できないか、

悩み始めました。

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でもこの言動、

実は矛盾じゃありません。

 

結論から言うと、

この状態は「ブレている」のではなく、

回復が始まっているサインです。

 

このタイプの子は、

マイペースで完璧主義・繊細、

不安も強い。

 

一度決まった気持ちが変わりにくい。

その一方で、

おうちで成長を加速させておけば

「安心の条件」が合う場だけで

動けるんです。

 

2.親と子で「負荷の感じ方」が違う理由

なぜ高校は「行けそう」で、

中学は「無理」なのか 。

本人の言葉に、

答えがあります。

 

「高校は外部生が来て、

人が増えるから行ける」

 

この言葉からわかるのは

お子さんがしんどいのは、

関係性が固定された場所。

 

中学には、

✓過去の記憶

✓人間関係の履歴

✓評価された感覚

というネガティブな記憶が

詰まりすぎている。

 

一方、高校は、

人が入れ替わる。

 

自分を知らない人が多い、

だからやり直せるイメージが持てる。

 

=安全予測が立つんです。

 

 

3.親の「良かれと思う判断」が回復を止めてしまうこともある

ママから見ると、

「別室なら負荷が低いのでは?」

と思いますよね。

 

でも本人にとっては、

✓職員室に行く先生と話す

✓「登校している自分」を

意識させられる。

 

この対人不安+評価の場

という負荷が高いんです。

 

4月からのために

登校して慣れておけばいいのに…

 

これは親の勝手なとらえ方。
※愛情があるが故なのですが…

 

このとらえ方のずれが

回復を妨げることがあります。

 

お子さんを無理な登校に追い込み、

さらにネガティブな記憶をため込んだり、

 

「選択肢がない」という「不安」

がインプットされ、

今まで積み上げた対人関係の不安が

またぶり返したり。

 

こんな時は、

学校への行動量を増やす時期ではなく、

対人関係の“質”を回復させる

時期なんです。

 

 

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4.回復期に親が信頼したい「子どもの選択」

今、いちばん伸ばしたい力は

すでに、お子さんが証明しています。

 

✓ 一人で友達の家に行けた

✓「行きたい」「やりたい」を

言葉にできた

✓高校という未来を語れた

✓会う大人を自分で選べた

 

これは全部、

対人関係の回復が始まっているサイン。

 

今大切なのは、

「登校させる」ことより、

登校時にネックになる

対人面の力を育てること。

 

 ママはいつでも先を見て、

必死に考えています。

 

でも特に回復期(ステージの5番目)は

「子どもが自分で選んだことを信頼する」

それが、いちばんのサポートになります。

 

みなさんは

お子さんの回復段階を

しっかり把握できていますか?

 

今必要な力を、

親として見極めることができていますか?

 

もしも、

「できていないかも…」

「どう関わればいいのかわからない…」

 

そんなふうに感じたら、

まずは視点を整理するところから

始めてみてください。

 

あなたの一歩が、

お子さんの未来を

少しずつ切りひらいていきます。

 

お子さんに選択できる未来を手渡せるのは、

いつもそばで見ている

あなただからです。

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