さて今日は
「正論では動かない思春期の子を
どう動かすか」
というお話です。
・やった方がいいのは分かっている
・でも動かない
・声をかけてもスルーされる
こんな場面、ありませんか?

ここで一つ、
はっきりさせておきたいことがあります。
思春期の子は
「正しいこと」では動きません。
脳は
「負荷が高いか」「心地いいか」
で動くかどうかを決めています。
だから
・やりなさい
・ちゃんとしなさい
・このままだと困るよ
こういった“正論”は
全部ブレーキになります。
でも、脳は行動すればするほど
発達します。
つまり、お子さんを行動に駆り立てる
声かけができるかどうかで
回復もその後の成長も変わります。
ではどうするか。
必要なのは
「提案の仕方」を変えることです。
実際に私が娘にしていた声かけを
いくつかご紹介します。
例えば宿題。
※宿題の段階まで回復してからです。
「宿題やりなさい」ではなく
「できるかどうか別として
1ページだけ答え写してみる?」
さらに
「1ページできたら50円ね」
こうやって
ハードルを極限まで下げて
動くきっかけをつくります。
すると
「え、もう終わったの?早っ!」
ここで“できた”を強くインプットします。
また、外に出るときも
「ママのダイエットウォーキング
付き合って〜、来てくれたらアイスね」
お風呂や身支度でも
「今日も20分チャレンジしてみる?
できたらアイスどうぞ」
そしてもしできなくても
「昨日より早かったじゃん」
「時間見れたね」
こうやって
“できた部分だけ”を拾います。
ここで大事なことがあります。
「ご褒美ってよくないんじゃない
ですか?」
と聞かれることがあります。
結論から言うと、
最初は“動機づけとして使ってOK”です。
なぜなら、
動けない状態の子は
そもそもスタートラインに
立てていないからです。
まずは
“動くきっかけ”を作ることが優先。
特に不安が強い子や
起立性調節障害の子は
特に「安心」の範囲が狭いので
安心の範囲を逸脱する行動には
大きな抵抗があります。
だからこそ、
初動を引き出す「ごほうび」は
特に有効だったりします。
そして動き始めると、
・できた
・意外といけた
・自分でやれた
この“達成感”が積み重なります。
すると次第に
ご褒美がなくても
動けるようになります。
ここが
外発的動機 → 内発的動機
への移行です。
逆に、
最初から
「自分でやりなさい」
と内発だけを求めると
動けないまま止まります。
だからこそ、
“最初は外から動かし、
徐々に内側に移す”
この順番が大切です。
そしてもう一つ。
どんな声かけよりも大事なのは
「動いた後の関わり」です。
・外出できたね
・人と話せたね
・意外といけたね
こうやって
“できた体験を言葉で固定する”
ここまでやって初めて
脳に「大丈夫」が上書きされます。
今、あなたの声かけは
正論を伝えていますか?
それとも
動ける形に変換できていますか?
ここを変えるだけで、
同じお子さんでも
行動量は大きく変わります。
時は春休み、
ぜひこんな負荷の取れた時期は
楽しいことを増やして
行動を引き出していきましょう。

今日はここまでです。


