1.容姿にこだわり気に入らないと登校しない中2男子
起立性調節障害になり、
やたらと容姿を気にするように
なったという中学2年の男の子。
五月雨登校をしていましたが、
朝の入浴にも支度にも
時間がかかり、
すこしでも髪型が気に入らないと、
「もういい、休む」
と学校を休んでいました。
潔癖さも増しており、
きょうだいのお友達が来ると、
そのあとは部屋を消毒して
まわるほど神経質になっていました。
ママは、
「学校には何とか行っているけど、
この状態では本人も周りもつらい」
と受講を決断されました。
2.こだわりに固執するのは自己肯定感が落ちている証
起立性調節障害を発症すると
急にこだわりが強くなったり、
不安が増したりします。
これは自己肯定感の低下が
大きく関わっています。
自己肯定感が落ちてくると、
お子さんは不安で脳の過敏さを
増していきます。
不安を埋めるために、
ますますこだわりに固執することで
安心感を得ようとします。
ですが、
そうすればするほど、
ご自身も周囲の人も
苦しくなるもの。
しんどさが増していくばかりです。
ではどうしたらいいか?
3.こだわりが強くなったお子さんに必要なのは自信の回復
こだわりが強くなったお子さんに、
いくら指示を出しても
受け容れることはありません。
「そんなにこだわらなくても…」
「十分かっこいいよ」
そう言っても、お子さんには
何の効果もないのです。
まずすべきことは
肯定の声かけです。
ありのままを認める声かけで
等身大の自信を育てましょう。
目指すべきゴールは
「自信の回復」です。
✓調子良さそうね
✓おしゃれさんだね
✓このクシ、凄く人気なんだよ。
使ってみる?
これらはすべて自信の回復に
役立つ声かけです。
お子さんのこだわりの中で
肯定できるところを
認めていきます。
自信が育つとだんだんと
心に余裕が生まれますので、
そうなったら、ママの助言も
受け容れることが出来ます。
このタイミングで、
お子さんのこだわりを少し広げる
提案をしてきましょう。
「その髪型も素敵だよ」
「寝グセついてるくらいが
女子受けがいいよ」
などちょっとずつお子さんの
キャパシティを
広げていく感じです。
こんなサポートで、
3か月後には
髪型がしっかり決まらなくても
「ま、いっか」と朝から
通えるようになっていました。
潔癖さも緩み、
弟のお友達を自分の部屋に
招き入れるようにもなりました。
このように、
こだわりは緩めることが出来ます。
ママは
「ま、いっか」が聞けるように
なって本当にうれしいです。
なんだか、毎日楽しそうに
通っていくようになりました。」
と話されました。
お子さんの生きづらさにつながる
こだわり、緩めてあげませんか?