1.不登校になって3カ月「もう死にたい」と話した中2男子
お子さんが起立性調節障害を発症し、
不登校になったのが
中学2年の秋でした。
そこから3カ月、
自己否定を続け、
「もう死にたい」とまで言い出した
息子さんの姿にママは
不安で仕方ありませんでした。
部屋のドアを開けるときも、
最悪の想像をしてしまって
ドキドキしていた言います。
2.受講を決断し、息子さんの成長がなかなか見られなかった時期
受講を開始し、息子さんへの
肯定の注目を徹底しました。
今まで制限をかけていたゲームの
制限を緩めました。
すると逆に、
タガが外れたように
ゲームに没頭し、昼夜逆転し始めました。
ママは後退しているかのように
見えるわが子の姿に
焦りを感じたと言います。
ですが実はこの
後退のようにみえる現象、
ある一定数の御家庭で見られます。
傾向は決まっていて、
これまで割と厳しく生活を
制限していたご家庭に多い傾向です。
厳しかったがゆえに あるいはお子さんがママの反応を 過剰に受け取っていたがゆえに 抑えていたのものが あふれ出てきたんです。 今まで制限を誰かがしていた分、 自分でコントロールが分からずに タガが外れたように なっているということ。 ここを理解していただき、 粘り強く肯定を伝えてもらいました。 するとどうでしょう。 3.お子さんの成長の歯車が回り出した半年後の再登校
お子さんの行動が変わり始めたのは
ママが勇気を出して
ホームカウンセリングで
本音を引き出すことにトライ
し始めてからでした。
それまで、お子さんの機嫌を損ねたり、
状態を後退させるようなことを避け、
本音で話すことをしていませんでした。
腫れ物に触るように
接していたと言います。
ですが、講座の中でママが
「二度と学校は行かないよ、と
試すように言ってくるんです。」
と話された時にピンときました。
ママを試しているんだな、
本当は本音で話したいんだなと。
それを伝えると、
夜ドライブに連れていくように
したそうです。
昔、習い事の送迎の際に
よく会話をしていたことを
思い出されたからでした。
すると、そのドライブで
本当は行きたいけど怖いこと、
勉強などどうやって取り戻したらいいか
不安なこと。
こんなことを話してくれました。
不安を吐き出せたこと、
そしてママと一緒に解決策を練れたこと、
これらが彼の行動のブレーキを
はずしていきました。
昔習っていたダンスの
記念発表会に出場するという
変化を引き起こし、
それをきっかけに
学校でも一目置かれ、
注目をされるように。
このことがきっかけで、
体育祭の役割を期待され、
やりがいをもって学校に
リトライできるようになったんです。
起立性調節障害のお子さんは
「こうあらねば」とか
「人に嫌われたくない」とか
強い思考のクセを抱えがちです。
これがお子さんにブレーキをかけ、
行動をストップさせるんです。
だから本音で話すのを恐れないで
欲しいと思います。
お子さんはしっかり感情も考えも
持っています。
お子さんのブレーキを
はずしてあげられるのは
お家の方だけなんですよ。