起立性調節障害の子はたたき起こしたらダメ!
お子さんが起立性調節障害になると
リズムを取り戻すために
何が何でも同じ時間に
起こさなきゃ!
朝日を浴びさせなきゃ!
と無理やりカーテンを開けて
たたき起こしていませんか?
「とにかく起きさえすれば解決するのに!」
と誤解して躍起になって起こす方が
多いと思います。
それもそのはず、病院に行っても
起立性調節障害のことを調べても
生活リズムを整えるように
決まった時間に起こしましょう!
カーテンを開けましょう!
寝る時間を調整しましょう!
朝ごはんで体内時計をリセットしましょう!
なんて書いてある。
だからママも良かれと思って
書かれている通りに実践しようと
頑張るんです。
ですが、やってみた方なら
皆さんお分かりの通り、
起こそうとすると荒れる…
機嫌が悪く二度寝する…
カーテンを開けるだけでキレる…
こんな状態になっていないでしょうか?
生活リズムを整える、
それができたら苦労はしないのです…
ですがそれができないから
お家の方は不安やイライラが募っていくんです。
起立性調節障害の子を起こさない方がいい理由
実は起立性調節障害の子は
特に発症初期は
起こさない方がいいんです。
その前に踏むべきステップが
あるんです!
無理に起こしたり、
部屋に入ったりカーテンを
開けようとすると
起立性調節障害の子の
過敏に反応する脳にさらに
ストレスを与えます。
荒れたり、怒ったりする様子に
お家の方もさらに叱り飛ばしたり、
心が不安でいっぱいに
なったりしますよね?
起立性調節障害のお子さんは
起こす前に
踏むべきサポートのステップがあります。
それは、
脳の過敏さを落ち着かせること。
ママの声かけが素直に
受け取れるようになったり、
部屋に入ることや
カーテンを開けることに
本人も納得され
「起こしてほしいな」
「起きたいな」
と思えるようになるのが先。
そんな状態になって初めて、
お子さんに声かけが届き、
お子さん自身も起きようという意識が
芽生えてきます。
ここを整えるのが真っ先に必要なんです。
起立性調節障害の回復段階が大事
起立性調節障害の発症初期は
何度起こしても起きない、
起こすだけで荒れる、
一度目を開けるけど活動できない、
起こしてもこんな状態。
脳の過敏さのある時期に
いくら指示出ししても、
それはすべてストレスとして受け取るので
ますます自律神経に負荷をかけ、
感情コントロールもつかなくします。
それよりも、特に発症初期の
脳への負荷をゼロにする時期には
起こすことをやめてください。
そうすることで脳が穏やかになり、
自律神経のバランスをゆっくり
整えていきます。
さらに、
起きてきたときにしっかりの脳の
活動量を上げるようにしてあげましょう。
その方が自分から起きてくるようになるのが
断然早いんです。
起こすのをやめたら5:30に起きてくるようになった中学1年女子のストーリー
昨年1月から受講されていた
中学1年生の女の子のママ。
学校でいじめやからかいのような
扱いを受け、人間不信で
起立性調節障害を発症していました。
真面目でお世話焼きのママは
学校に行かない日も
予定通りに起こし続けました。
声をかければ一旦は目を開けるものの
もうろうとソファーで過ごし
実際に起きるのは11時ころ。
思うように起きられるようにならない
娘さんに不安や焦りを感じていました。
そんなママが講座を受け、
「起こさない」決断をすると、
なんと3週間もたたないうちに
お子さんは5:30から起きてくるように
なったのです。
ママは今まで必死に起こしても無理だった
お子さんが自分でおきてくるように
なったことに大変驚かれていました。
どうやって、
自分から起きるようになったか
というと…
起こさない起こし方!
実は、朝起こすのをやめてもらった代わりに
起きてきたときの肯定と、
それ以外の場面での肯定を
徹底してもらったんです。
どんなに遅く起きてきても
ママには笑顔で「おはよう」、
「自分で起きてきたね」と
声かけを入れてもらいました。
「行動」と「記憶」の脳はとっても仲良し。
起きることにいい感情がセットされ、
起きてくる行動が強化されていきました。
同じようにほかの部分でも
肯定をいれてもらったんです。
さらに肯定の声かけが積み上がったおかげで
お子さんの自信は回復し、
もっと頑張りたい!
早く起きたい!
そう思えるようになりました。
そうすると自分から
起きようとするようになります。
このように、
脳の過敏さを増しやすい
起立性調節障害(特に初期)のお子さんには
起こさない起こし方がベストマッチ!
ぜひ今日から、
トライしてみてくださいね^^