中1ギャップから2年間不登校!受験期に学校復帰した子のひみつは2つの軸

生徒さんの変化

さて今日は

 

「中1ギャップから2年間不登校!

受験期に学校復帰した子の

ひみつは2つの軸」

 

というお話です。

 

先日、

「ついに学校復帰しました!

学校が楽しいと言い始め、

勉強もしています!」

とご報告があったのは中学3年の

女の子のママ。

 

「受験期」という、

不登校経験のある

お子さんには一段とハードルの高い時期の

学校復帰でした。

 

最初は別室登校から、

クラスへも活動範囲を広げ

「学校楽しい!」と言えるようにまで

なったこのお子さんのサポートは

 

実は2つの軸がありました。

 

①おうちでネガティブ思考リセット

②環境調整

 

この2つです。

実は朝起きられない時差チルドレンや

起立性調節障害のお子さんのサポートは

この2つが必須なのです。

 

逆に言うとどちらか一つだけではダメ!

 

両軸がそろって

始めて学校復帰が叶います。

 

環境調整、

これは何を意味するかというと、

復帰時の合理的配慮。

 

まだ「教室が怖い」お子さんに

いきなり教室に入れるのはNG!

 

だから最初はオンラインで教室と

つないだり、タッチ登校、

別室登校、宿題なし、数時間登校

などなどいろんな調整をします。

 

「中1ギャップ」は実は

大きな環境の変化により

おこることが多々あります。

 

・勉強で露骨に順位がつく

(競争は終わりのない戦いでもあります、

やっても思うようにできないときには

かなりの自己否定感になります)

・教科ごとに担任が変わる負担

・部活の顧問や先輩とのかかわり

・勉強時代の難しさ

・人間関係の複雑化

・生活態度そのものが評価の対象

 

もともとネガティブな脳の反応を

持っている人なら

この環境の変化により

かなり負荷を感じるのです。

 

だからこそ、

一旦不登校になった子の

中学復帰のハードルは

おうちの方が思っている以上に

高いものになります。

 

小学生のそれとはわけが違うのです。

 

だからこそ、

少しずつ慣れさせストレス耐性

をつけていくイメージです。

 

ですが、置き去りにされがちなのが

①のネガティブ思考のリセットです。

 

ネガティブ思考を温存したままにすると、

ストレスがかかったタイミングで

また脳にブレーキがかかりやすく

 

勝手に行動をストップさせます。

 

「トライしようと思ったけど

やっぱり駄目だった」

「もう今さら無理だ」

 

とますますネガティブさが

増していきます。

 

そしてこのネガティブ思考は

繰り返せば繰り返すほどに

悪化します。

 

たったひとつ「嫌だ」と感じたことが

そのうちそれに関連するほかのことにも

「恐怖心を抱く」ようになり、

 

やがて、それ以外のものにまで

恐怖の対象を広げていきます。

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たった一度「先生に怒られた」経験が

大人の人はみんな怖い…になり、

 

教室が怖い、学校が怖いにまで

発展したりします。

 

そして、発展していくとリセットには

さらに時間がかかり、

確かなサポートが必要になるのです。

 

まずは受け止めること=肯定です。

恐怖心を抱えた子に

指示や命令は逆効果。

 

「わかるよ」「そのままでいいよ」

こんなかかわりが必須です。

 

でも実はこの恐怖心の対象から

逃げ続けるのは問題解決には

なりません。

 

「わかるよ」「そのままでいいよ」は

一時的なサポートです。

 

そのあとは…

✔ちょっとずつ課題をクリアさせて

「大丈夫」「できた」の感覚を

育てていくか

 

✔どこかでしっかりその課題と対峙して、

その時の感覚を味わい尽くし、

「終わったもの」として脳に

インプットしていくことが必要です。

 

ネガティブ思考を抱え続ける人生は

お子さんにとって生きづらさに

つながります。

 

だからおうちの方に

しっかりネガティブ思考をリセットする

方法をお伝えしたい、

 

お子さんにお子さんらしく

自分の人生を味わってほしい、

そう思っています。

 

今日はここまでです。

 

 

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