さて今日は
「こうあるべきを手放したら、
中2男子が動き出したストーリー」
についてのお話です。
昨日いただいたメール。
「大下さん聞いてください!
また奇跡が起こりました。」
というタイトルでつづられていました。
これは、数々の葛藤と戦いながら
本当の意味でお子さんを受け入れた瞬間
お子さんが自分の人生を歩み始めた
ストーリーです。
Aさんがここに来られた当時、
ご相談をいただいた当時のお悩みは、
・学校には行けず、家からほとんど出ない
・たまに学校に行けても、疲れやすい
・無気力
・親がどこまで応じればいいかわからない
・得意なスポーツから戻してあげたい
・どんなふうに接したらいいかわからない
という状況でした。
実践を始めると、
最初はうまく言っていたものの
レクチャーが一通り終わった
3か月のころには少し
停滞しておられました。
そのあとも、昼夜逆転になったり、
動かない状況にママの方が疲れてきた
ご様子で何度もメールで相談を
受けました。
このママは多少「こうあってほしい」
という思いが強い方でもありました。
(親としては当然誰もが持つ感情で
私にもありました)
ただ、このママはそれを捨て、
ご相談されるさいにも、いつも
スタンスがしっかりしていました。
こう考えてここまでやってみた。
だけどうまくいかない。
こんな内容なんです。
知識やスキルを
「どうすればいいですか?」
と私に丸投げせず
自分のものにしていこうという気持ちが
垣間見えました。
誰もが初めての子育てだったりすると
お子さんの様子に一喜一憂してしまう
ものです。(私もそうでした)
その様子に巻き込まれるのではなく
客観的に見ようと
必死にもがいていました。
もともと自分で決められなかったお子さん
に欲しいものが溢れてきたとき、
しかもそれが高額であったりすることにも
どこまで応えたらいいのか悩みながら、
お子さんの感情コントロールの
一過程だということを素直に
受け止めてくださったり、
朝は6時に起きていたお子さんが
昼夜逆転したときにも
昼夜逆転そのものではなく
起きている時間をいかに有効に
脳の活動時間にするかに尽力
していました。
たくさんたくさん葛藤をして
でも科学の力を信じて
実践を続けてこられました。
ここからはお母さまのメールを
ご紹介します。
──────
大下先生
息子の変化が衝撃的すぎて
先生にお伝えしなきゃと思い
メールしています(^^)
今日、早速、学校に用事を済ませに
行ってきました!
ギリギリまで寝ていましたが、
声をかけたらスッと起き
『面倒』と言いながらストーブの前で
ゲーム。
よし、エンジンかけるか!と思い。
指示と行動の分解をすると
学校の用事の流れで、
担任の先生と話ができました。
好きなことの話から、
エンジンをかけ、
自分から話をするようになった
タイミングで
最近考えていたことや勉強の話に。
『数学と社会と英語をやった方が
いいかなと思っている』
と、それぞれ勉強したほうが良いと思う
理由も、先生に話をし
『数学はプリントもらってやるのが
いいかなと思っている』
『家でプリントをして、
学校に来るときに持ってくる』
自分から先生に言っていました。
つい1か月前までは
先生に「無理だと思います」と
言っていた息子。
びっくりしました。
クロムの中にも社会の動画の勉強ツールが
入っていると教えてもらい、
持ち帰ってきました。
帰りに遅めのランチを
息子の大好きなパン屋さんで楽しみ
帰宅時に、外でボール蹴ろうと誘ったら
大成功!
自分で蹴ったボールに『上手い』
『パパとグラウンドでボール蹴りたい』
なんて発言もでました。
成功体験を植え付けまくりました!
全てが凄い前進です。
びっくりしました。
明日は次の学校行事の
グループワークですが
行かないと言っていますがOK♪
日程表をもらってきたので、
今後の予定も自分で確認していたので、
様子見ていきます。
それだけで、じゅうぶん!
むしろ、ゆっくり休んでねと思います。
息子の現状を発達の視点からも
分かりやすく教えてくださるので
とても理解しやすく、
私の関わりも更に『脳を発達させる』ため
の行動は?と選べるようになってきた感じ
がします(^^)
いつもありがとうございます!
──────
こうつづられていました。
お子さんたちはみんな、
「動けない子」ではなく、
「動き出す力がある子」なんです。
Aさんは適切な距離感と
子どもを伸ばす知識とスキルを
手に入れることで
それを叶えました。
お母さんの関わりが変わると、
子どもの未来は驚くほど動き出します。
今年めいっぱい頑張ったけど
うまくいかなかった…
そんな風に自分やお子さんを
責めているママ、
今年のうちに一歩踏み出しませんか?
次はあなたの番です。
今日はここまでです。


