1.起立性調節障害のお子さんには先延ばしグセがある
起立性調節障害のお子さんって
発症前はとっても頑張り屋さんで
まわりからも評判がいいことが
多いんです。
完璧にできるように
理想像にそうよう努力できるお子さんだから。
だから、
ママも発症するまでは順調に育っているように
みえるんですね。
でも、こんなふうに
卒なくできたお子さんが
起立性調節障害を発症する前後で
課題を先延ばしにするように。
今日はその完璧主義の子の先延ばしグセの
リセット方法についてお話します。
2.起立性調節障害のお子さんの先延ばし癖につながる完璧主義
起立性調節障害のお子さんの先延ばし癖、
これってどうして出てくると思いますか?
・脳血流低下による思考力の低下
・完璧にできそうにないことにはトライしない
・失敗を恐れる思考のクセ
・時間管理の難しさ
などなどがあがります。
これって、それぞれ別の課題に
思えるんですが…
実はすべて根っこは一緒です。
起立性調節障害のお子さんの脳は
不安を感じやす特性をお持ちです。
そんなお子さんは
自律神経のバランスも崩しやすく
脳血流の低下から
思考力が落ち、
体内時計が後ろ倒しになり、
時間管理も難しくなります。
また元々失敗を恐れるタイプで
頑張ることで不安を取り去っていたので
完璧にできそうにないことには
トライしないんです。
だから、こんな課題を解決するためには
脳の過敏さを落ち着かせて
やる気や切り替え力を育てるサポートが大事。
小手先の時間管理だけで
先延ばし癖を解消しようとしても
上手くいかないのは当然なんです。
3.受験生になるまえに解消しておきたい先延ばし癖
特に今年受験生になるお子さんの
勉強の先延ばし癖は早々に
解消しておきたいところ。
この時期からのサポートで
受験生という負荷のかかった時期を
どれだけ挑戦の時間に変えられるかが
決まります。
ただでさえ勉強に遅れがあると、
お子さん自身が「今更無理!」と
自分に負荷をかけます。
自律神経のバランスも整いにくく、
しかも、
できそうにないことにはトライしないお子さん。
受験勉強にとりかかることから
逃避します。
この状態を改善するには
脳を育てるサポートが必要。
このサポートには少なくとも3カ月
かかります。
後回しにすればするほど
受験の期日が迫り
親子ともに焦りが増して
サポートに余裕がなくなります。
だから、
受験勉強を本格的に集中できるよう
できるだけ早く
先延ばし癖を解消しておきたいのです。
4.受験前に解消して勉強できるようになった中2女子の事例
こんなふうにサポートを届けると
受験の話題を避けていた
中学2年生の女の子が
自分から取り組み、
受験に向けて本腰をいれて
勉強するようになりました。
受講当初
勉強の話ができないほど
勉強にネガティブな記憶を
ため込んでいる状態。
それがなんと、
自分で宿題をすると決めて
少しずつトライするようになり、
学校帰りに友達を誘って
図書館で勉強するように。
5.完璧主義を和らげ先延ばし癖をリセットする脳の育て方
こんなサポートのポイントは
順番に沿ったサポートをしていくことです!
①自信の回復
②行動量を上げて切り替え力ややる気をUP
③感情コントロールをつける
そしてそのあとに
「完璧にやらなきゃ!」
「失敗したら人生おわり!」
というような思考のクセのリセットなんです。
まずはやっぱり自信の回復!
これを叶える声かけは
25%ルールと呼ばれるものです。
お子さんのできているところだけを
抽出してほめていきます。
そうすると、
お子さんは完璧でない姿にも
肯定されることでどんどん自信を
つけていくことが出来るんです。
とりかかったことや
今現在できていることを
等身大の自信として
積み上げていくことが出来ます。
こうやって順番通りに
脳を育てたうえで最後は
思考のクセのリセットです。
完璧でないと意味がない
失敗したくない!
そんなお子さんの思考のクセを
ママとの会話で緩めると
「できなくても、ま、いっか」
と気軽に挑戦できるようになります。
詳しい声かけはまた
今度お話しますね^^